台湾への年末年始の家族旅行

今回の台湾への観光旅行のポイント

家族揃ってこの年末年始に台湾旅行をしました。自由に動ける個人旅行です。今回の観光旅行のポイントは次のとおりです。

  • 香港、ニューヨークと並んで有名なカウントダウン花火(台北101等)を鑑賞
  • ジブリ映画「千と千尋の神隠し」にゆかりの地だと噂がある場所を2箇所とも訪問
  • 日本人観光客にはまだ穴場的な観光スポットを数箇所訪問
  • 台北の主要観光ポイントをほぼ網羅し、また台湾A/B級グルメを満喫

やはり年末年始ということでカウントダウン花火は外せません。台北101ビルからの花火が最も有名ですが、台北市内の別の箇所でも花火が上がるそうです。

台北101ビルからの花火は、終わるたびに来年は取りやめという噂がでますが、ここ数年実際に取りやめになったことはありません。

ホテル、レストラン、イベント業者などは、カウントダウン花火を当てにして毎年かなり前から予約を受け付けているので、突然取りやめになったら大変なことになるのでしょう。

台北にはジブリ映画「千と千尋の神隠し」にゆかりの地があると噂されています。一箇所目はもちろん九份が有名です。そこにある阿妹茶楼が湯屋のモデルだと言われています。

ただしこちらはジブリは否定してるとの噂もあります。湯屋のモデルとして噂があるもう一箇所は今回4泊した圓山大飯店です私の個人的なイメージは阿妹茶楼よりはこのホテルの建物の方がより似ていると思われますが……。

一方、湯屋のモデルは日本の温泉宿だとの噂もあるようで、真偽のほどは分かりませんが、とにかく個別の場所ではなく、色々な場所のイメージが刺激となり、漠然と混ざり合って映画のあの湯屋が生まれたと考えたほうが良いのではないでしょうか。

今回家族としては初めて台北を訪問するので、台北の主要観光ポイントをほぼ網羅し、また台湾A/B級グルメを満喫しようと計画しました。

    

思ったより巨大な圓山大飯店の正面      圓山大飯店のロビーの光のオブジェ

台北でのカウントダウン花火の鑑賞

台北101での年末年始のカウントダウン花火は、世界の他の場所のものと同様に、世界中から多くの観光客が来て、地元の人々と合わせて大変な混雑になるということです。

台北101ビルは背が高いので台北市内の色々な場所から望むことができます。広場、公園、小高い丘、道路、他のホテルなどです。しかし集まる人の数が尋常ではないために、とにかくどこもすごい混雑を覚悟しなくてはなりません。

もちろんかなり前から数時間に及ぶ場所取りが必要で、混雑で身動きが出来ず、最大の問題はやはりトイレとなります。そして、行き着くまでとホテルに戻るときに交通規制に巻き込まれ、混雑と相まって移動に予想以上の時間がかかることも多いということです。

この旅行を計画するとき、関連する口コミを出来る限りたくさん探し出し検討した結果、「少し距離が離れたホテルの部屋のバルコニーから楽してカウントダウン花火を楽しむ」という方法もあることが分かりました。

そのような幾つかの口コミの中に、「圓山大飯店に宿泊してゆっくりと花火を鑑賞した!」というものも見つけました。調べると確かにこのホテルは台北101からかなり離れているものの丘の上に位置し、台北101を含め台北市内を一望できる場所にあることが分かりました。

かなり大きなホテルで、台北市内を一望できるようなシティビューの部屋がたくさんあるようでした。ただし予約のときに、マウンテンビュー(山側)にならないように気をつける必要があります。

さらに良いことにこのホテルには窓側に広いバルコニーが備わっており、遠景ではあるが台北市内のきれいな夜景とともに台北101中心の花火を鑑賞できればありがたいと思いました。

たまたまこのホテルがジブリ映画「千と千尋の神隠し」にゆかりの地との噂もあることから、台北での滞在先は迷うことなくこちらの圓山大飯店(The Grand Hotel Taipei)に決めました。予約ではうまくデラックス・スィートのシティビューの角部屋が取れました。

1日目~西門紅楼(16工房)

午後羽田空港からチャイナエアラインで台北・松山空港へ行きました。夕方に空港に到着後すぐタクシーで圓山大飯店に行き、チェックイン後さっそくタクシーで西門紅楼(16工房)に観光に出かけました。

この西門紅楼内にある16工房には若手台湾クリエーターによる創作台湾グッズがところ狭しと並べられており、そこでグッズを実際に製作中のお店もあり、とても興味深く楽しく見て回ることができました。現在は16店舗以上入っているそうです。

夕食は、西門紅楼付近からタクシーに乗って、圓山大飯店の1kmほど南にある台湾料理の名門店、欣葉台菜創始店(本店)へ行きました。噂どおり大変混んでいましたが、日本で予約していたので、ほどなくテーブルへ通されました。

日本からWEB予約するのがとても簡単でお勧めです。予約する場合は、まずこのお店のホームページで無料の会員登録することが必要です。ホームページで2ヶ月前から予約を受け付けています。

料理は、名物の紅蟳米糕(ワタリガニの台湾風おこわ)、手打花枝丸(手作りイカの揚げ団子)、正宗菜脯蛋(切干大根の卵焼き)、空芯菜の炒物などを注文しとてもおいしくいただきました。特にワタリガニの台湾風おこわは味も香りもとても良く家族皆大満足でした。

2日目(大晦日 午前中)~國民革命忠烈祠、中正紀念堂、指南宮

ホテルで美味しいバイキングの朝食を取り、まずタクシーでホテルから東にすぐ近くの國民革命忠烈祠へ行きました。ここは台湾の戦没者祈念の施設ですが、朝9時から毎時00に行われる衛兵交代式でも有名です。

到着するとちょうど交代式が始まるところでかなり近くから長身の衛兵のみごとなパフォーマンスを見ることができました。

その後タクシーでMRT圓山へ行き、淡水信義線(赤)に乗り中正紀念堂駅で下車しました。今回ここで初めて台湾MRTに乗車するので、乗る前に便利でお勧めの悠遊(Easy Card)を家族分窓口にて購入しました。台北MRTの運賃が2割引きになるお得なカードです。

地下鉄を降りてすぐの所にある中正紀念堂を訪問しましたここは台湾初代総統である蒋介石の顕彰の施設です

一番立派な大きな建物内で朝9時から毎時00に行われる衛兵交代式を少し見学し、その後その建物内に展示してある蒋介石に関わる各種のたくさんの資料をゆっくりと見学しました。

昼食は、中正紀念堂の裏手にある小籠包が絶品だととても有名な杭州小籠湯包に行きましたが、大晦日ということもありものすごい混雑で、待ち時間が1時間ほどということだったので次の予定も考えて残念ながら諦めました。

そこで木柵鉄観音茶の産地で有名な猫空を目指して、まず中正紀念堂駅に戻りMRT淡水信義線(赤)に乗り、大安駅で文湖線(茶)に乗り換え、終点の動物園駅で下車しました。約30分かかりました。

動物園駅では「猫空缆车2出口」の案内に沿って外へ出て5分ほど歩けば猫空ロープウェイの動物園駅に到着します。

ロープウェイに乗ってまず指南宮駅で下車しました。ここには台北有数のパワースポットである指南宮があるということです。実はここは日本人にはまだあまり知られていない穴場スポットのようです。ほとんどの観光客は途中下車せずにそのまま終点まで乗っていくそうです。

この指南宮は最初はあまり期待はしていませんでしたが、建物も内部もとんでもなくすばらしく、確かに強いパワーが感じられる場所でした。

指南宮は指南山の麓の海抜285mの位置にあります。ここは台湾道教の総本山で、歴史的に、仏教や儒教も受け入れてきて現在3つの宗教が1つの廟の中にあるという珍しい場所だそうです。

大きな立派な祭壇が2階にもあり、また奥のほうにも色々なお参りの施設が整っていて、ゆっくりと参拝させていただきました。ここは是非訪れたい場所です。

2日目(大晦日 お昼~夜)猫空永康街、シャトルバス

指南宮の参拝を終えて、猫空ロープウェイの駅へ戻り、再びロープウェイに乗って終点の猫空へ行きました。

昼食がまだだったので駅の近くでレストランを探しましたが、お茶屋さんばかりでお茶菓子程度しかなかったので、結局、猫空駅のビルに入っているコンビニで美味しそうなものを色々と購入し、その店内でテーブルに座っていただきました。

私たちと同じように、猫空まで来てレストランに困る観光客が多いようで、そのコンビニ内にはイートインコーナーがあり、たくさんのテーブルと椅子が用意されていました。

昼食後、ここは有名な木柵鉄観音茶の産地ということで、きれいなお茶畑やおしゃれなお茶屋さんがあると思い、散策へ出かけました。しかし、途中で小雨が降って来て少し肌寒くなってきたので適当に切り上げて帰ることになりました。

まず猫空駅からロープウェイでMRT動物園駅まで戻りました。そこからMRTに乗り、MRT文湖線(茶)の大安駅で乗り換えて、淡水信義線(赤)に乗って、東門駅で下車しました。

5番出口から徒歩3分の鼎泰豊信義店(本店)の手前を右に曲がればそこが台北の人気ショッピングエリアである永康街の入り口です。永康街でしばし観光をして、また東門駅に戻り、MTR中和新蘆線(オレンジ)で隣の忠孝新生駅に行きました。

夕食はこの駅から徒歩数分のところにある巧之味手工水餃で取ろうと思っていました。ここは干し貝柱を使った水餃子が名物の水餃子の超人気店です。ところが運悪くその日は閉まっていました。

とりあえず忠孝新生駅の近くまで戻り、付近のレストランを探していたら、入り口の牛骨のディスプレイが特徴的な七十二牛肉麺というお店を見つけました。

ここはアメリカのグルメサイトの「The Daily Meals」のアジア・ベストレストラン101に2013年と2014年にランクインし、特に地元の人に大人気のお店だそうです。

家族皆、紅焼牛肉麺を注文しましたが、ゴロゴロとしたぶつ切りの牛肉がとても柔らかく、麺やスープも美味で、大晦日の夕食を大変おいしくいただきました。

夕食後、MRT忠孝新生駅に戻り、MRTに乗り民権西路駅で淡水信義線(赤)に乗り換え圓山駅で下車しました。ここからホテルのシャトルバスで圓山大飯店へ帰りました。

シャトル乗り場はMRT圓山駅1番出口を出てMRT高架橋下をまっすぐ南に歩いて約200Mの左側にあります。口コミを見ていると、多くの人がこの圓山大飯店シャトル乗り場がとても分かりにくいと書き込んでいました。

駅の近くにはいくつか別のバス停があるために、中には30分ほどもウロウロと迷った人もいたようです。

シャトルバス乗り場は下の地図(Google地図)をご覧ください。

ホテルに着いた後、カウントダウン花火までまだ時間がかなりあったので、圓山大飯店の中を散策したり、有名な黄金の龍やホテルの歴史を紹介した展示を見たり、色々なお店を覗いたりしました。

ホテルのロビーでは、深夜までピアノ、サクスホーン、バイオリンの三重奏による華やかな演奏会が、多くの人を集め、とてもにぎやかに行われていて、最後のぎりぎりまでそこで音楽鑑賞の楽しい時間を過ごしました。

カウントダウン花火の見学

ホテルの部屋は角部屋で、とんでもなく広いエル字型のバルコニーがありました。自分たちのホテルの部屋からカウントダウン花火が見られるのはとっても気楽です。

その日の夜はかなりもやがかかっていて、遠くに見える台北101の最上階のあたりはもやに隠れて見えませんでした。

それでも年が明けた瞬間、花火が始まると台北101の側面からたくさん花火が放たれるのが見えました。それとほぼ同時にホテルの右側の別の場所からも花火が上がり始めました。こちらはすぐそばでしたのでよく見えました。

    

台北101から放たれる花火         ホテルの近くの花火も上がりました

バルコニーからは、これらの花火と一緒に台北市街のきれいな夜景も楽しめましたので、格別な年越しとなり家族皆満足でした。

3日目~龍山寺台北101国立故宮博物院

ホテルで朝食を済ませた後、シャトルバスでMRT淡水信義線(赤)の圓山駅に行き、MRTに乗り台北駅で板南線(青)に乗り換え龍山寺へ新年の参拝へ行きました。

龍山寺は清時代に建てられた台北最古のお寺で、台湾で最強のパワーがある有名なお寺だということです。新年ということもあり境内は人でごった返していました。

観光客もかなり来ていたようですが、むしろ地元の人のほうがかなり多く詰め掛けていたようです。人込みを掻き分けながら、またお線香の煙に包まれながら、たくさんの神仏に新年のお祈りを捧げました。

新年の参拝の後、MRT龍山寺駅に戻り、MRTの板南線(青)に乗車し、台北駅で淡水信義線(赤)に乗換え台北101/世界貿易センター駅で下車し台北101へショッピングに行きました。

まず台北101の展望台へ行く予定でしたが、残念ながら外は上空にもやがかかっており、下から見上げるとビルの上のほうがまったく見えなかったので、展望台は諦めて、ゆっくりとショッピングモールを見て回りました。

昼食は地下1階にある、30店舗以上の台湾B級グルメが揃うというフードコート「美食街」でいただきました。ここも相当の混み具合でかなり広いフードコートでも空きテーブルを見つけるのは大変でした。

お勧めの小南門傳統美食興葉蚵仔煎で家族それぞれ好きなグルメを注文しました。お値段もお財布にやさしく、味もとてもよくて、量もたっぷりでしたので大変満足でした。

お昼を済ませた後は、その日見学するのを最も楽しみにしていた国立故宮博物院へ向かいました。台北101/世界貿易センター駅からMRT淡水信義線(赤)に乗車し士林駅で下車しました。後はタクシーで東へ約2kmの国立故宮博物院へ行きました。

国立故宮博物院は元旦は入場無料ということでちょっと得した気分です。何年も前に一度訪れた際にはツアーでの訪問だったので見学時間が短くゆっくり見れなかったのですが、今回は4時間ほどかけてすべての展示品をゆっくりと鑑賞できました。

    

最も人気がある展示品のひとつ「肉形石」  手が込んだ全体が宝石のような展示品

最後にお土産店でのんびりお買い物をしていたら、閉館となり正面玄関もしまって正面のアプローチ道路も通行止めになってしまいました。裏口から出て、迂回する細い道をなんとか歩いて少し坂をくだったところで、来るときに通った大きな道路に出ることができました。

閉館時間いっぱいまで、たっぷりと展示品を見て、楽しいお土産も買うことが出来て、予想以上の大変充実した観光ができました。

夕食は、国立故宮博物院前からタクシーでMRT淡水信義線(赤)の士林駅に戻り、MRTに乗って東門駅で下車し、5番出口から徒歩3分のところにある鼎泰豊 信義店(本店)へ行きました。

以前香港にある鼎泰豊の支店で夕食をとった折、その味がとても気に入りましたので台湾では是非本店で美食を味わいたいと思っていました。

お店に着いたら予想通り大変な混みようで、約40分待ちの整理券をもらって、時間まで永康街を散策しました。

約30分後にお店にもどるとすぐにテーブルへ通されました。定番の各種小籠包、シュウマイ、餃子、野菜の炒め物などを注文しとてもおいしくいただきました。

帰りに永康街に入って少しのところにドライフルーツ/ベジタブルやナッツ類を専門に売っているお店があり、試食をしたら大変美味しかったので、なつめと胡桃、なつめとマカダミアナッツのお菓子をたくさん購入しました。

特になつめと胡桃が合わさったお菓子は台湾や中国で人気のお菓子のようで、健康にもとてもよいと思われます。

4日目(朝~昼食)~孔子廟林安泰古厝、西門

ホテルで朝食を取った後、タクシーでホテルの近くの孔子廟へ見学に行きました。

ここはその名のとおり孔子を祭った場所です。予想以上の大きな立派な施設で、管理・掃除も行き届いており、孔子に関する生い立ち、業績、歴史、弟子たちのことなど色々な資料が詳しく展示されていました。子供の頃学校で習ったことが思わず蘇りました。

もっとも興味深かったのは、ここが一種の教育・研修の場となっていたことです。昔の馬車の運転を体験できるシミレーターや筆文字を練習できる道具などもありました。どちらも家族で試して楽しみました。

恐らく台湾の小学生、中学生、高校生などのグループが頻繁に先生の引率で学習・研修に来ているのだと察せられました。

建物の一角にお札をたくさん並べた部屋がありました。お土産に販売しているのかと思いきや、なんと希望者に無料で好きなだけお札をいただけるというありがたい場所でした。

試験合格、出世、蓄財、家族円満、身体健康など色々な目的別のお札があり、その場でご高齢の女性の係りの人が達筆でしたためていました。私たちは、数枚ほど遠慮なくいただいて日本へ持って帰りました。

孔子廟を出たあと次は、通りでタクシーをつかまえて近くの林安泰古厝へ観光に行きました。林安泰古厝は昔の富豪の民家をほぼそのまま移築・再現した文化・観光施設です。

台湾の昔の富豪の邸宅の部屋、家具・調度品、装飾品などできるだけ昔のままに再現されていて、いくつかの部屋にあったとても豪華な屋根つきのベッドや繊細な彫刻が施された家具など見ごたえがありました。

中には、昨日訪問した国立故宮博物院に寄贈したほうがよいような見るからに貴重な品もたくさん含まれていました。

また美しい池が特徴的なかなり広いお庭があり、遊歩道や各所にお庭散歩のときに一息入れる美しい建物が配置されていて、家族で散策しとても爽快でした。それにしても大変豪華な邸宅で昔から富豪と庶民には大きな格差があったのだと妙に納得させられました。

ここで紹介した孔子廟林安泰古厝は日本人観光客にとってまちがいなく穴場です。建物、お庭、内容も十分見ごたえがありますので、時間があれば是非立ち寄ることをお勧めします。

その後、またタクシーをつかまえて、台北で大人気のショッピングエリアである西門へ行き、午前中いっぱい散策を楽しみました最も賑わうのは西門駅6番出口からまっすぐに伸びる漢中街です。

昼食は、西門駅から漢中街に入って5分ほど歩いて行ったところにある、大人気のB級グルメのお店、天天利美食坊に行きました。お昼にはまだ早めでしたが、当日も大変な混みようで、すでに10数人がお店の前で並んでいました。

狭い店内に詰め込むようにたくさんの席が並んでいて、お客さんの回転は速く、ほどなく席に通されました。国民的グルメの台湾式オムレツの蚵仔煎や大根餅などをいただきました。

とにかく驚くほどおいしくて絶品です。しかも値段が信じられないほどお安いです。

ここは一度来るとリピーターになってしまう人が多いだろうと思います。

このお店では、店先の通りから良く見える場所で熟練の料理人が腕をふるっています。それがとても興味深いすばらしいパフォーマンスでしたので昼食をいただいた後、家族皆で思わず見入ってしまいました。

大満足の昼食のあと、街でタクシーをつかまえて急いでホテルへ戻りました。次はホテルのロビーで待ち合わせて、今回唯一の予約していた現地ツアーを楽しみます。

4日目(午後~夜)~野柳九份、十分

午後一番で私たちが宿泊している圓山大飯店ホテルのロビーで貸切ツアーの待ち合わせをしました。

貸切ツアーの内容は、九份~十分(天燈上げ)~野柳(クイーンズヘッド)観光ツアー(8時間)です。ドライバー兼ガイドさんは台湾の人でしたが日本語がとてもお上手で旅程中意思の疎通にはまったく問題はありませんでした。

これは貸切ツアーでしたので、観光の順番を野柳(クイーンズヘッド)、九份、十分(天燈上げ)にしてもらいました。これは九份に着く頃に空が暗くなり始め、風情のある提灯に光が灯り始めるからです。

なお、当日は残念ながらホテルを出発する時点ですでに小雨模様で、目的の観光地はもっとお天気が良くないだろうとの予想でした。

野柳(クイーンズヘッド)の観光

野柳は、台湾の北の端にある野柳地質公園という所で海岸に細長く突き出た形の公園です。海水や雨風に侵食された穴だらけの岩や自然のテラス、長期間をかけて奇妙な珍しい形に侵食された奇岩など、岬のそこかしこに興味深い風景が広がっています。

雨模様で海風が強かったので傘はやめてレインコートを着ました。公園内の売店に携帯用レインコートがたくさん売られていました。

公園に入ってすぐのあたりにきのこ岩や燭台岩がある広い場所がありました。ここを見て回った後、さらに岬の先へ向かって遊歩道を歩いていくと途中色々な自然の造詣を楽しむことができて、岬の中ほどあたりにこの野柳で最も有名な奇岩であるクイーンズヘッド(女王頭)があります。

    

ニョキニョキときのこ岩がある場所      最も有名な奇岩クイーンズヘッド

段々と雨風がひどくなってきたので、クイーンズヘッドを写真にとってすぐに引き返しました。驚くことにこの雨風にも関わらず大勢の観光客が来ていました。

なお、この付近は野柳漁港で揚がるおいしい海老の料理が大人気のグルメだそうですが、またの機会に回しました。

九份の観光

日本の観光客の間で台湾といえば必ず話題になるのが九份でしょう。ここは元々金鉱があり金が取れたことから有名な場所だったそうですが、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の影響で日本だけでなく台湾や中国の人にもさらに大人気になったそうです。

九份の最もお勧めの観光ルートは、まず基山街を歩き、豎崎路という階段の道に直角にぶつかったら右折してその階段の道を下っていき、右側に警察の交番、前方に大きな道路が見えたら終了です。観光ルートの地図はこちら(Google地図)です。

少し詳しく書いておきます。まず九份で車を降りたら左にゆるくカーブする坂道を少し登って歩くと右側にセブンイレブンが見えて来ますが。その右横に基山街という九份老街メインルートの入り口があります。

入り口から歩き始めると基山街の両側にはお店が所狭しと並んでいます。道なりにショッピングを楽しみながら歩いていくと直角に交わる階段の道にぶちあたります。その道が豎崎路です。

そこで右に曲がって階段を下りていくと、右側に阿妹茶棲という「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルと噂されているお茶屋さんがあります。そこのすぐ下の小さな広場(昇平戲院前の広場)になったところと付近の階段は観光客で特に混雑します。

豎崎路に戻ってさらに階段を下りていくと次第にお店の数が減って行き、右手に警察の交番が見えてきたら終わりです。ゆっくり歩いても30~40分くらいだと思います。

九份でのお勧め写真撮影スポット

  1. 阿妹茶棲の向かいの海悦楼茶坊のテラス席または入り口付近から阿妹茶棲などを撮影
  2. 阿妹茶棲のそばの豎崎路の小さな広場(昇平戲院前の広場)を左に曲がって軽便路を少し行ったところにある水心月茶坊(舊名天空之城) の付近から右側を一望し撮影

1は阿妹茶棲を中心とした典型的な九份の景色で台北旅行のパンフレットなどでよく採用されています。

2は九份の山肌に沿った町並みの美しい風景が撮影できます。2はまだ観光客がほとんど行かない穴場だと思います。

1の場所からの阿妹茶棲を中心にした景色

1の風景や観光ルートの両側の風景で、提灯が軒先に並んでつるされている光景をよく見かけます。これはジブリ映画「千と千尋の神隠し」で登場するお店がたくさんある通りとイメージが似ています。

また、2の水心月茶坊(舊名天空之城) の付近から右側を一望する山肌に沿った風景ですが、これも映画の冒頭で主人公の家族が自家用車で山道を登っていくときの風景とイメージが重なります……。

2の場所からの山肌を見下ろす風景

公衆トイレの場所

口コミでは「公衆トイレがどこにあるのかよくわからない」とよく見かけますので次にまとめておきます。

観光ルートの近場には次の無料トイレがあるようです。地図はこちら(Google地図)です。

  1. 車を降りて基山街の入り口へ歩いて行く途中の右側(階段を少し下った所)
  2. 基山街の入り口の右横(セブンイレブンの右が入り口でさらにその右側)
  3. 基山街から豎崎路に右に曲がる場所からそう遠くない聖明宮のトイレ
  4. 豎崎路に入って阿妹茶棲に行く途中(ほぼ中間地点)の戲夢人生茶飯館の向かい側

これらのうち3の聖明宮のトイレはメインルートからはずれているので混んでいないそうです。3は自分では確認していません。

さて私たちはメインルートの散策や写真撮影をゆっくりと楽しんだ後、上でご紹介した1と2の撮影ポイントへ行き、そのあと水心月茶坊(舊名天空之城)で薫り高く美味しい金木犀のお茶を楽しみました。外はあいにく雨が降っていたのでここでゆっくりと過ごすことにしました。

その後再びメインルートに戻り、下まで降りていき、警察の交番のところの目前の大きな道を左に曲がり、すぐ右側にあるバス停留所でガイドさんの車を待ちました。

それにしても本格的な雨の中、九份のメインストリート、特に阿妹茶棲付近の階段は観光客で身動きが難しいほど込み合っていました。

十分の観光

私たちの車は九份を後にしてランタン(天燈)上げで有名な十分へ向かいました。

十分に着いた時もまだ雨が降っていましたが、ランタンは問題なく飛ばせるということで安心しました。まず、大きな紙製のランタンの4面に、筆を使って願い事を家族それぞれ書き入れて、燃料に火をつけて、空に飛ばしました。

ランタンは、お祈りしている間に勢いよく上昇していき姿が小さくなり空に消えていきました。

途中、列車が通り抜ける場面がありましたが、観光客はみんな線路から退避させられました。とても珍しい体験ができて家族皆満足でした。

さて今回の貸切ツアーのすべての旅程が終了し、車は台北市内へと戻っていきました。私たちは台北市内の有名なお粥のレストラン糜家莊潮鍋粥-吉林店の前で車を降りました。

夕食はこのお店でお粥をいただきました。少し夜おそめの夕食でしたので午後5:30から翌早朝3:00時まで営業しているこのお店を選びました。

鳥肉が入ったお粥、海老料理、野菜の炒め物などを注文しました。お粥は大きな土鍋でほかほかで出てきました、量もたっぷりで、家族それぞれ2~3杯ずつ食べることができました。どの料理もとても美味でめったに食べないお粥の美味しさを再確認しました。

夕食後その付近からタクシーでホテルまで帰りました。

5日目~帰国

ホテルで朝食を取った後、タクシーで桃園機場捷運 台北車站まで行き、桃園機場MRTの直達車に乗って桃園国際空港ターミナル2で下車しました。降りた場所で悠遊卡の払い戻しを行いました。払い戻し手数料は1枚につき20元でした。

桃園国際空港から台湾に別れを告げ、チャイナエアラインで日本へ帰国しました。

最後に

今回は家族揃っての初の台湾旅行でした。訪れてみたかった場所、体験したかったこと、食べてみたかった台湾グルメなど概ね達成できたと大満足です。また出来る限り地元の雰囲気を肌で感じたくて、台湾MRTを頻繁に利用したり、フードコートで食事をしたりしました。

この年末年始は残念ながらお天気が曇りから雨模様とあまり良くありませんでしたが、他の多くの観光客同様にお天気に負けずに楽しみました!

台湾はなんと言っても、日本から距離が近いこと、見所が多いこと、人々がやさしく親切なこと、気候が温暖なこと、ショッピングが楽しめること、そして台湾グルメのすばらしいことなど魅力はつきません。

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