ベトナム・ハノイに観光旅行

はじめに

ベトナムのハノイ地区を中心に観光旅行へ行きました。

ベトナムといえば、社会主義国で人口が約9千6百万人、平均年齢が30歳程度で近年の経済成長率が6%台を誇り、豊富な若い労働力を有する将来有望なとても元気が良い国です。

日本はベトナム向けの最大の政府開発援助(ODA)提供国で、民間資本も含め日本製品が大量に流入していて、ベトナムの人々は日本や日本の製品についてとても詳しいようです。

今回の旅行中にハノイ市街でたまたま会話をした若い人々はかなり勤勉で、またうれしいことにとても親日的だという印象をもちました。

このベトナム旅行で訪れた主な観光地は次のとおりです。

  1. 陸のハロン湾と呼ばれる世界遺産チャンアン
  2. ホーチミンの家
  3. ベトナム王朝の王城跡で世界遺産のタンロン遺跡と地下司令部
  4. ハノイ市街
  5. 奇岩・島々が点在する世界遺産ハロン湾
1.陸のハロン湾と呼ばれる世界遺産チャンアン

ハノイから南にバスで2時間半ほど行くと、2014年に世界遺産に登録された「チャンアン複合景観」があります。カルスト地形で「陸のハロン湾」とも呼ばれています。

チャンアンには50以上の洞窟と30以上の谷があり、川クルーズはその中の6〜7の洞窟をくぐり抜け数々の谷を巡り、周辺の奇岩やカルストの山々、川面、原野などの景色を楽しめます。

船着場に着くとたくさんの手漕ぎの木の小船が待機していました。それぞれの小船には一人の中高年とおぼしき女性が船頭&漕ぎ手として乗り込んでいます。

一艘の小船には数名の観光客が乗りますが、観光客は希望すれば自由にボートを漕ぐこともできます。ライフジャケットはほぼ強制的に付けさせられます。

  

小船に乗り込んでいよいよ出発です。    右下の方に最初の洞窟の入り口が見えます

  

  

川面やカルスト地形など周りの美しい風景を楽しみながら小船が進みます

  

  

洞窟の出口付近から撮った写真です

  

もうじき出発した船着場に戻ります

洞窟の中を小船で通り抜けるときは、水かさがかなりあって上の空間に余裕がないので、上半身を横にして、頭を洞窟の天井の鍾乳石などにぶつけないように注意が必要でした。

またその時女性の船頭さんは、寝そべった格好でなんと手ではなく足を器用に使って船を漕いでいました。

全体で1.5~2時間程度のクルーズでしたが、帰りは船頭さんもかなりお疲れだったので、我々で代わりに船を漕ぎました。

手漕ぎの小船だったのでクルーズ中はとても静かで、ゆっくりと進み、周りの自然の風景を十分に楽しむことができました。また時折、近くを珍しい蝶やトンボが飛んでいるのが見えました。

2.ホーチミンの家

ホーチミンの仕事場や家がある一角に入っていくと最初に黄色い立派な洋館があります。これはフランスがベトナムを植民地支配していた時の「仏領インドシナ総督府」で、1954年にフランスによる支配が終了するとその後はベトナムの大統領府として使われていた建物です。

その先に進むと池の傍にホーチミンが1969年まで住んでいた家があります。外から寝室、書斎の当時の様子を伺うことができます。

  

ベトナムの大統領府             池の傍らにあるホーチミンの家

3.ベトナム王朝の王城跡で世界遺産のタンロン遺跡と地下司令部

タンロン遺跡はハノイ中心部にある遺跡群で、1010年から1804年までベトナム諸王朝がここに都を置きいくつかの時代の遺跡が重なっている場所です。2010年に世界文化遺産に登録されました。

また戦時中はここがベトナムの司令部になっていました。

  

タンロン遺跡の広場                  国旗掲揚塔

  

どこかの大学の卒業記念撮影?の風景        タンロン遺跡のテラス

タンロン城跡の敷地の中ほどに1965年に掘られた地下壕があり、戦争中の地下作戦司令部として使われていました。現在内部が公開されていて、当時の作戦会議室が再現され、電信設備や地図・写真などが展示されています。

4.ハノイ市街

ハノイ市街は経済が急成長している国の首都らしくとてもにぎやかで車やオートバイで大変混雑していました。特にオートバイ通勤の人が主要道路にひしめき合っていました。

  

信号や横断歩道があまり整備されていないようで、道路を徒歩で横切るときは、堂々と躊躇することなく道の中へ歩いて進んでいけばオートバイや車はちゃんと止まってくれます。

逆に走って渡ろうとするのはとても危険だということでした。

私たちは30分程度ですがシクロという自転車タクシーで市街地をのんびりと見て回りました。

また市の中心部にはホアンキエム湖があり、市民の憩いの場になっています。この湖の島と岸の間には赤く塗装された木製のフク橋が架けられていて我々が訪れた時もとても混雑していました。

たまたま2~3人のベトナムの若者と会話する機会がありました。外資系の会社に勤めているそうで、英語も上手で仕事にとても意欲的で勤勉だと感じました。

ホアンキエム湖周辺の散策の後、そこから近くにあるハノイ観光で一番人気のタンロン水上人形劇場へ行きました。本当の水面を舞台にして、伝統楽器の生演奏とともに伝説や昔の生活を題材にした寸劇が上演され、とても楽しい時間を過ごすことができました。

5.奇岩・島々が点在する世界遺産ハロン湾

ハロン湾はベトナム北部にあり、石灰岩からなる大小3,000もの奇岩、島々が海上から奇峰の如くそそり立つ絶景で世界的に有名です。靄がかかる場合など水墨画にも似た景観になり「海の桂林」とも呼ばれています。

ただしベトナムの人々はハロン湾の方が素晴らしいと考えているようで「海の桂林」とは呼んでいないようです。ここは1994年に世界自然遺産に登録されています。

  

ハロン湾の観光船の拠点          いよいよ観光船に乗って遊覧開始

  

たくさんの観光船が行き交います     途中で島に立ち寄りスンソット洞窟を観光

     

海上から突然突き出た奇岩・島々     我々の観光船に魚介類を売りに来た船

  

有名な奇岩を良い位置から見ようと観光船が場所取りで競っています

  

元の船着場まで戻るときはコースを変えて更に珍しい絶景が続きます

私たちのクルーズは船内でのランチを含めて4~5時間程度でしたが、天候にも恵まれ、広大な範囲にそれぞれが個性的な奇岩、島々がたくさん点在しているので、風景を見ているだけでとても充実した楽しい時間を過ごすことができました。

最後に

ベトナムというと経済発展さなかのエネルギッシュであるが雑然とした雰囲気を想像していましたが、少し足を伸ばせば豊かな素晴らしい大自然もあり、きれいに保護されていることがよく分かりました。

今回ベトナムの文化や歴史、活気に満ち溢れた市街や人々、世界的に素晴らしい大自然などを観光しとても充実した旅行になりました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする