八重山4島巡り観光ツアーに行ってきました

はじめに

先日3泊4日の八重山諸島4島を巡る観光ツアーに参加しましたのでその様子をご紹介します。小浜島ツアーをオプションで追加したので、実際に訪れたのは石垣島、西表島、由布島、竹富島、小浜島の5島になりました。

八重山諸島は以前よりテレビドラマや観光ニュース、雑誌など色々なメディアで紹介されてきていて、日本国内にある「南の島リゾート」というイメージを持っていました。

最近は日本のシニアの方々が石垣島に少なからず移住してきているという話も聞きますので八重山諸島には強い関心がありました。

最近の日本人シニアの移住先としてはマレーシア、タイ、ハワイなどやはり南国の温暖な場所が好まれていますが、日本国内の石垣島と長所・短所を比較するのも面白いと思いました。

さて今回の旅行では、航空機は日本トランスオーシャン航空の羽田空港~石垣空港間の直行往復便を利用し、宿泊は石垣島に3泊しました。途中で別のホテルに移りました。

出発前からこの旅行期間中お天気が良くないことが分かっていましたが、何とか予報が外れることを願っていました。結果として前半は曇りと大雨、後半は晴れとなり何とかコバルトブルーの海を眺めることができました。

下に八重山諸島5島の地図(Google地図)を掲載しておきます。由布島は西表島と小浜島の間にあるとても小さな島です。

1日目

羽田空港を午後出発しました。右は私たちが搭乗した飛行機です。当日は何と空席ゼロの超満員ということで大変混み合っていました。

自分の席が運悪く3列並びの真ん中だったので席替えをお願いましたがまったくだめでした。

聞くところによると石垣島観光は3月から5月頃がとても混むそうです。梅雨入りや台風が来る前のそれほど暑くは無い時期だからだそうです。

夕方石垣島に到着後、観光バスでそのまま石垣島鍾乳洞観光へ出かけました。

まずは腹ごしらえということで、鍾乳洞入り口にある石垣島食堂で「おもと御膳」の夕食をいただきました。

地元の牛肉、魚、野菜を使った地元料理の夕食です。おいしくいただきました。

その後一番目の観光場所である石垣島鍾乳洞に入っていきました。ここはサンゴ礁が生んだ日本一美しい鍾乳洞ということです。全長3.2kmの内の約660mが開放され、遊歩道として整備されていました。

石の遊歩道は上り下りの階段や足元が濡れた場所も多くあり薄暗くなっているので気をつけて歩く必要がありましたが、適当にイルミネーションも施されて、多種多様な面白い鍾乳石を見ることができました。

  

見所の鍾乳石にはスポットライトがあてられていました。

石垣島鍾乳洞の観光の後、第1日目の宿泊ホテルである「ホテルグランビュー石垣」へ向かいました。

ホテルグランビュー石垣は色々な離島行きの船が出ている石垣港まで徒歩約5分、街中までも徒歩約5分で行けるアクセス抜群の立地にあります。

各部屋の作りは少し古いようで、私が宿泊した部屋は昔ながらの和室で、布団を敷いて寝るようになっていました。

しかし畳の部屋は6人が寝られるほど広かったのでゆっくりとくつろげました。

2日目

2日目は西表島、由布島、竹富島の3島を観光しました。出発時には天候は薄曇でした。

早朝ホテルを出て歩いて5分ほどの石垣港へ行きました。石垣港から定期観光船に乗ってまず西表島の大原港へ行き、そこで仲間川遊覧船に乗り換えてマングローブ原生林を目指します。

  

石垣港から西表島の大原港までの観光船  西表島の大原港で乗り換えた仲間川遊覧船

石垣港から西表島までの定期観光船はかなりの高速度で波を切って進みとても爽快な40分程度の船旅でした。

乗り換えた仲間川遊覧船も小型の船ながらスクリューが2つ装備されていてかなりのスピードが出せる高速船でした。

  

  

マングローブ原生林の間を進む遊覧船

  

原生林の中に鳥がいます

  

仲間川遊覧船の内部の様子         佳子様の「お印」である花「ゆうな」

かなり上流に上った場所で遊覧船を降り、少し歩いて根っこが平べったい巨木「サキシマスオウノキ」を見に行きました。

湿地でしっかりと自分自身を支えるために根っこが平べったくなったようです。

約60分間のマングローブ原生林の観光を終えた後、西表島の美原から由布島までは水牛車に乗ってのんびりと干潟を渡ります。

  

水牛車でゆったりと干潟を渡ります    遠くの方に西表島の水牛車乗り場が見えます

由布島ではまずレストランで「琉球幕の内膳」の昼食を取り、その後亜熱帯の植物園を観光しました。

植物園の中を散策し始めた頃に曇り空から雨がぽつぽつと落ちてきました。雨が激しくなったので温室の中にあるブーゲンビレア園でゆっくりと雨宿りしました。

  

由布島と書かれたマンタの石像       カジュマルという独特の姿の木

ブーゲンビレア園で撮影したブーゲンビレアです。色々な種類の花が美しく咲き誇っていました。

        

雨が激しくなってくる中を由布島の植物園から水牛車で西表島へ帰り、観光バスでまた大原港まで戻りました。

その後引き続き大原港から竹富島へ高速船で移動しました。竹富島ではお馴染みの水牛車に揺られての赤瓦集落(町?村?)の遊覧を楽しみました。激しい大雨にもかかわらず水牛車は予定通り回ってくれました。

水牛車ですが、驚いたことに御者は水牛に対して「出発」と「止まれ」の合図くらいしかしていませんでした。

聞いたところによると、水牛は道順をちゃんと覚えているそうです。また狭い路地を曲がるときも、水牛車の内輪差を考慮して塀にぶつけないようにうまく曲がっていました。

水牛にこれほどの知能があるとは想像だにしませんでした。

  

水牛車での遊覧では蛇皮線伴奏の歌も披露

  

人家の塀の上に面白いシーサーを2体発見

土砂降りの大雨の中ですがのどかな赤瓦集落の道です

竹富島の観光ではずーと雨が降り続いていたので散策もそこそこに切り上げて、観光のセンターのお土産物屋さんでゆっくり過ごしました。竹富島の雰囲気はよく分かりました。

その後竹富島から高速船で石垣港まで戻りましたが低気圧の通過で海はそれなりに荒れて船もかなり揺れました。しかし酔う暇も無くすぐに石垣港へ到着しました。それから徒歩でホテルグランビュー石垣に帰りました。

その日の夕方、石垣港近くの商店街や有名なユーグレナショッピングモールなどを散策した後、近くのレストランで石垣牛ハンバーグをおいしくいただきました。石垣牛ということで値段は少し高めの1,950円でした。

野菜サラダも注文しましたが、何と初めてのゴウヤの生サラダでした。ゴウヤは生ですとかなり歯ごたえがあり硬くてゴロゴロして食べにくい感じでしたが、栄養価が高いということで満足でした。

その後ホテルグランビュー石垣に戻って2泊目の夜を過ごしました。

3日目

旅行3日目は小浜島と石垣島の2島の観光です。朝方はかなり雲が残っていましたがすぐに良いお天気に回復してきました。

朝方歩いて石垣港へ向かい小浜島までの高速観光船に乗り込みました。

  

小浜島までの高速観光船           海上保安庁の巡視艇が5隻停泊中

小浜島の港から観光バスに乗り換えて島内観光へ出かけました。いかにものどかな小浜島には信号機がないそうです。

途中昔から有名なシュガーロードを通って行きました。昔はサトウキビ畑に囲まれていたのでこの名が付いたそうですが、現在はほとんどの土地が牛の餌になる牧草地に変わっていました。

バスは小浜島最西端にあるビーチ「細崎の浜」まで行きそこで写真タイムを取りました。

  

牧草地に変わったシュガーロード沿い          細崎の浜

細崎の浜 - 向かいに西表島が大きく見えるとても静かな浜です

細崎の浜を後にしてバスは大岳(うぶだき)へ向かいました、大岳は八重山諸島の真ん中にある小浜島のさらに真ん中に位置する高さ99mの小高い山です。

階段を上っていった先には展望台があり360度のパノラマが見渡せます。2001年のNHK朝の連続テレビ小説で放送された「ちゅらさん」の記念碑が建っています。

小浜島はこの番組のロケ地でした。

     

さんご礁のコバルトブルーの海がとても綺麗です

赤い屋根の建物は昔はホテルでしたが現在は移住者が住む家になっているそうです

小浜島観光を終えてまた石垣島へ高速船で戻ってきました。石垣港の周辺を少し散策しました。

  

あのボクシング世界チャンピオン具志堅用高さんの銅像と石垣港の様子

石垣港のそばでランチをいただいた後、また観光バスで今度は石垣島の観光へ出発しました。

最初の観光スポットはミンサー工芸館です。

  

ミンサー工芸館の入り口です          ミンサーの染糸の天日干し

「八重山ミンサー」は木綿の平織りで石垣市と竹富町の名産の織物です。五つと四つの絣に「いつ(五つ)の世(四つ)までも、末永く・・・。」という想いが込められているそうです。

工芸館ではミンサーの歴史、機織の様子、色々な作品などを見学することができました。

次に訪れたのがバンナ岳展望台です。石垣島の360度のパノラマ風景が楽しめます。

  

その後石垣御神埼灯台を訪問しました。灯台周辺からは海の絶景を眺めることができました。

  

  

石垣御神埼灯台を後にして最後の観光スポットである石垣やいま村へ行きました。この石垣やいま村は豊かな自然を背景に昔の八重山の家並みを再現した日本最南端のテーマパークです。

国の有形文化財に登録された赤瓦の古民家が見学でき、琉球衣装の体験、シーサー絵付けなどの体験も行えます。

村内には水牛の池、カンムリワシ保護ケージ、リスザル園があり、緑豊かな遊歩道に沿って色々と見学や体験が楽しめます。

  

石垣やいま村の入り口            やいま村で見つけた「月桃」の花

月桃とは沖縄の山野に群生するショウガ科の植物です 沖縄のお菓子であるムーチー(餅、鬼餅)はこの月桃の葉で巻き蒸して作るそうです。

  

沖縄の伝統的漁船(ハギ舟)            昔の民家の再現

  

サトウキビを搾るためのシートーグルマ(圧搾機)

村の再現された古民家で見かけたブーゲンビレア

石垣やいま村の観光の後、バスで移動し和風ダイニングみふねというレストランでアグー豚や島野菜しゃぶしゃぶの夕食をとりました。

  

和風ダイニングみふねの正面玄関       アグー豚と島野菜しゃぶしゃぶ

夕食の後、バスで2つ目のホテル「石垣シーサイドホテル」へ向かいました。

  

石垣シーサイドホテルの正面玄関      ホテルの庭の海岸から見た夕暮れ

石垣シーサイドホテルはまさにのどかな海岸に沿って建てられており、中庭がそのまま海岸の砂浜に繋がっているとても気持ちが良い立地にあります。

部屋の窓からも中庭や海を眺望することができました。部屋の作りや設備も新しくとても便利に利用することができました。

当日は海岸のデッキチェアーに座って夕日を鑑賞し、さらに星が見えるまでゆったりとした時間を過ごしました。

4日目

今日はいよいよ八重山諸島観光の最終日です。

早朝に石垣島で絶景で有名な川平湾を観光し、午前中のうちに石垣空港へ向かいます。

川平湾まで観光バスで行きましたが、残念ながら一昨日の大雨の影響で海の色があまり綺麗には出ていませんでした。よく見るとようやく少しエメラルドグリーンが見えてくる程度でした。

最初にグラスボートに乗って少し沖合いまで出て、そこで魚やマンタを見ました。海がめには遭遇しませんでしたが水の色も素敵で十分楽しむことができました。

  

このグラスボートに乗船しました           川平湾の全景

面白い形の樹木と一緒に撮影した川平湾の風景

川平湾の観光を終えた後、早々にバスで石垣空港へ行きました。

航空機は行きと同じ日本トランスオーシャン航空です。

帰りの座席は、ありがたいことに3列席の通路側でした。座席の片側が開放されていて、またトイレやちょっと席を立つのにも気遣いがありません。

航空機は予定通り羽田に到着しました。

南十字星

小学生の頃「太古の昔には地球の軸が今とは違っていたので日本からもきれいに南十字星が見えていた」と習った記憶があります。

南十字星は、日本から見ることができないにもかかわらず幼い頃から何故か気になる星座で、ニュージーランドなど南半球に旅行したときには夜空に一番にこの星を探したものです。

数年前に行った家族の2度目のニュージーラド個人旅行では、星座の世界遺産を目指しているテカポで夜中に星空観察現地ツアーに参加しました。テカポは星空が美しいことで世界的に有名で星空を見るためだけに世界中から観光客やプロのカメラマンが訪れるそうです。

当日は山頂の天文台の望遠鏡での星の観察とあとは野外で肉眼による星座観察を行いました。噂にたがわず全天とんでもなく美しい星空でいたく感動しました。

このとき観察グループではやはり真っ先に南十字星の観察が行われて、世界中のひとに愛されている星座だということがよく分かりました。

今回八重山諸島に初めて旅行して、ここからも南十字星が見えると聞いて大変驚きました。調べて見ると1月~6月の南中時間の前後約1時間くらいは水平線の上ぎりぎりに見えるとのことです。

現代でも日本の国土から南十字星が見えることを知ってなぜかうれしくなりました。

最後に

今回の八重山4島ツアー(実際には5島になりましたが)には40人を超える大勢の人が参加していました。ほとんどがシニアの方々で、まるでシニアの修学旅行のような様相でした。

特に大きなトラブルも無く楽しい旅行となりました。実は最初は個人旅行を計画していたのですが、観光船やバスなど利用する交通機関が複雑多岐にわたり手配が大変なのと旅行費用がかなりお安くなるということで今回のツアーにしました。

しかし最大の問題はやはりお天気でしょうか。ツアーの申し込みはかなり前からすることになりまたツアー開催日は決まっているので、旅行期間中のお天気に何の保障もありません。

個人旅行では、中短期の天気予報をにらみながら旅程を組み立てることができますのでお天気に関してははるかに有利になります。

今回前半は曇りと雨、後半は回復してくるという予報でしたが、まさにそのとおりで特に3日目と4日目の小浜島や石垣島の観光では晴れの気持ち良いお天気に恵まれたので幸いでした。

機会があれば、次は20~30年ぶりに沖縄本島に絞った観光をしてみたいと思っています。

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