大藤で有名な栃木県の「あしかがフラワーパーク」へ行ってきました

はじめに

かなり前ですがテレビで大藤の一大移植プロジェクトの様子が放映され、その番組を見たときに初めて「あしかがフラワーパーク」の存在と樹木医という専門職があることを知りました。

そのテレビ番組の主人公はその大藤の移植を成功させた日本の女性樹木医第一号である塚本こなみ氏でした。

その主人公の並々ならぬ樹木に対する愛情が際立っており当時とても感動したことを覚えています。

「あしかがフラワーパーク」の前身は、栃木県足利市堀込町(現:朝倉町)に 「早川農園」 として1968年に開園されました。その後都市開発のため 1997年に現在の足利市迫間町 ( はさまちょう ) に移設し「あしかがフラワーパーク」 としてオープンしたということです。

移設場所が湿地帯だったために250トン を超える量の炭を敷き詰め、土壌の浄化を行い、当時大藤(樹齢130年)の移植は前例がなくこの移植プロジェクトは全国から注目され日本で初めての成功例となったとのことです。

またそのテレビ番組によると「あしかがフラワーパーク」は開花状況に応じて入場料を変動させるという全く新たな料金システムを導入し、多くの入場者を集めることに成功したそうです。

そのようなフラワーパークに是非一度行ってみたいと思っていましたが今回ようやくその機会を得ました。電車を乗り継いでの1日の小旅行でした。

アクセス

電車を利用する場合は、JR両毛線の「あしかがフラワーパーク駅」下車で徒歩3分です。以前は下の地図(Google地図)にあるようにJR両毛線の富田駅で下車し、約13分かけて徒歩で行く必要がありました。

しかし2018年4月に同じ両毛線に「あしかがフラワーパーク駅」が新設されとても便利に行けるようになりました。

また無料大型駐車場もあるので車でのアクセスでも便利だと思います。

幾つかの旅行会社が「あしかがフラワーパーク」を訪れるバスツアーを出していますのでそれを利用するのも良いと思います。

園内の様子

園内は樹齢150年におよぶ600畳敷きの藤棚をもつ大藤、長さ80メートルの白藤のトンネル、きばな藤のトンネルなど350本以上の藤があります。

また小高い丘の遊歩道の周りなど5,000株以上のツツジも植えられています。その他各種の花壇・池など色々な季節の花が鑑賞できるように美しく整備されています。

園内にはレストラン、カフェ、テイクアウトのお店、大きなお土産物屋さんなどもあり何時間でもゆっくりと綺麗なお花の観賞、散策が楽しめるようになっています。ただし祝日・休日や藤の花の最盛期には園内は観光客でとても混雑します。

ここはCNNから「2014年世界の夢の旅行先10箇所」に日本から唯一選出されたそうです。理由は、大ヒットした映画「アバター」に出てくる魂の木のような幻想的な風景が見られるからだということです。

そのせいか確かに当日園内は中国人を始め外国人観光客の姿がかなり目立っていました。

大藤

大藤の周りにはたくさんの人が集まり写真撮影をしていました。実際に見るとその藤の木のあまりの大きさに感動を覚えます。

      

その他の藤

  

藤の花の滝?                 他の木に絡みついた藤の花

     

木の幹がねじれています               白い藤の花

  

藤の花には特別な思い入れがあります。幼い頃から春は桜、秋は紅葉、そして5月は藤というように家族や友人と習慣のようにちゃんと花見に出かけてきたからです。

これは以前からの特別な季節の特別なイベントです。

梅雨の前の気候が最も良い時期に藤の花を愛でてその季節の恵みに感謝します。

藤とツツジの競演

           

小高い丘の遊歩道から園内を眺めた写真

藤の花の色はどこか控えめな色彩ですが、同時期に咲くツツジは色がとても艶やかです。藤の花との競演でお互いを引き立てているようにも思えて楽しめます。

ツツジ

     

園内にたくさん咲いているツツジの花が太陽に当たって眩しく輝いていました。

池のある風景

        

園内にはたくさんの池がありそれを上手く使った展示が行われていました。

やはり池がたくさん配置してあると、園全体が水で十分に潤っているような豊かなイメージになります。また水面に映る花の姿もとても良いものです。

その他の花

園内には主に藤の花とツツジがたくさんありますがその他の花も色々と植えられていました。

開花の時期がほぼ同じになる花を工夫して植えつけているようです。

最後に

「あしかがフラワーパーク」の自慢の大藤はたしかに近くで見るとその巨大さに驚かされます。藤棚から垂れ下がっている何本もの藤の花をじっと見ているとそよ風に吹かれてゆっくりと揺れていてまさに幻想的な風景になります。

やはり樹齢が長い大木はそれだけでなにかパワーを感じる存在になっています。

園内は遊歩道が縦横に作られていて、色々な花を色々な角度から楽しめるようになっており、ゆっくり散策するのがおすすめです。

色々な植物園に季節の花を見に行くことを毎年楽しみにしていますが、この「あしかがフラワーパーク」も独特な魅力がある場所の一つだと思います。

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