イエローストーンとグランドサークルを巡る旅(2)

はじめに

9月後半にアメリカ西海岸に程近いイエローストーン国立公園、グランドティトン国立公園、グランド・サークル(アーチーズ国立公園、ホースシューベンド、アンテロープキャニオン、モニュメントバレー、グランドキャニオン、セドナ)などを巡る旅をしてきました。

この記事では「イエローストーンとグランドサークルを巡る旅(2)」として第3日目~第4日目のイエローストーン国立公園(間欠泉以外)、グランドティトン国立公園、アーチーズ国立公園、モニュメントバレー(夕暮れ時)での観光の様子をご紹介しています。

第1日目~第2日目のロサンゼルス、イエローストーン国立公園の間欠泉の観光については「イエローストーンとグランドサークルを巡る旅(1)」をご覧ください。

3日目~イエローストーン国立公園(間欠泉以外)とグランドティトン国立公園

イエローストーンのホテルでは朝起きるとなんと雪が薄っすらと積もっていました。まさかの雪に観光客はみな驚いていました。そもそもイエローストーンは標高が2,000m以上あるので少し気温が低いとのことでした。

   

ホテルの正面玄関と観光バス(左)と周りの雪景色(右)

イエローストーン国立公園(間欠泉以外)

早朝バスは美しい雪景色の中を再びイエローストーン国立公園を目指して出発しました。この日はグランドプリズマティックスプリング、ミッドウェイガイザーベイスンなどの色々な熱泉水やイエローストーンレイクなどを観光しました。

          

色々な熱泉水の池を観光しました。危険がないように木製の遊歩道が整備されていました。それでも時々観光客が池に転落し、高温の強酸性水によって死亡する事故が起きているとのことです。

過去にはペットの犬が池に落ちたのでそれを助けようと飼い主が池に入って事故にあったという悲劇もあったようです。このような特殊な場所ではやはり細心の注意が必要です。

天気はあいにく曇りでしたが綺麗なコバルトブルーの色が確認できました。

   

イエローストーン国立公園内をバスで移動中に、偶然に道路を横断する野生のアメリカンバッファローの一群に遭遇しました。一群が渡り切るまで車は停止して様子を伺います。このような至近距離から野生のバッファローを観察できたのはとても幸運でした。

以前日本人の観光客が年老いてしゃがみ込んでいるバッファローを見つけ、子供をそのバッファローの背中に乗せて写真を撮ろうとして、子供が大怪我を負った事故があったそうです。

野生の動物にはくれぐれも近づかないようにしたいものです。

   

イエローストーンレイクは火山の噴火でできたカルデラに水がたまってできたカルデラ湖です。湖のあちらこちらから蒸気が沸きあがっていました。

右上の写真は「フィッシング・コーン」と呼ばれる水の噴出口で、昔ここで湖で釣った魚を茹でていたそうです。

           

複数個の熱泉水の池があるめずらしい風景です。

   

バスはイエローストーン国立公園を後にして次はグランドティトン国立公園へ向かいます。グランドティトン国立公園に到着する頃にはようやく天気が回復してきました。

グランドティトン国立公園

ジャクソンレイクロッジからティトン山脈を望みます。予想以上の雄大な風景に思わず息をのみました。

天気が回復してきて雲の流れも速いので雲がなくなるかなと期待して少し待っていましたが山脈全体がくっきりと姿を現すことはありませんでした。

ちょうど紅葉のピークで紅葉した木々や草、青空、白い山脈とのコントラストが素敵でした。雲がかかっている風景もそれはそれでまた趣があるものだと納得しました。この場所は往年の大ヒット映画「シェーン」のロケ地になったことでも有名になりました。

雪をいただくティトン山脈が美しく輝いています(上の写真)

手前に広がる広大な湿地帯も紅葉のピークです(上の写真)

ティトン山脈の左側の風景です(上の写真)

   

グランドティトン国立公園の素晴らしい雄大な景色を堪能したあと周辺の風景も楽しみました。

       

お昼になったのでティトン山脈を望むレストランで昼食をとりました。バッファロー肉のハンバーガーは思ったより美味でした。とても脂肪分の少ないお肉でしたが柔らかくて食べやすかったです。

イエローストーン国立公園内でよく見かけた野性のバッファローの肉ではと心配になりましたが、ちゃんと食用に飼育されているバッファローの肉が使われているそうです。

   

昼食をとった眺望の良いレストラン(左)と昼食のバッファロー肉のハンバーガー(右)

昼食をとったレストランのそばでは右の写真のように昔の人々が使っていたテント住居と幌馬車が展示されていました。

これで本日の観光は終了し、昼食後は3日目の宿泊地であるソルトレイクシティへ向けてバスが出発しました。

今日のバス移動では色々な場所で窓からきれいな紅葉の風景を楽しむことができました。下にいくつかその写真を掲載しておきます。

   

バスの車内から見えた紅葉(左)と休憩場所でみかけた山の紅葉(右)

       

紅葉といってもこちらでは木々はほとんどが黄色に色づきます。上の写真のようにところどころで赤く色づいた木々も見ることができました。

その後バスはソルトレイクシティまで戻り少しバスで市内観光をしました。

ご存知のようにソルトレイクシティはモルモン教の本部があることでよく知られています。

また海外の大学生など留学生を積極的に受け入れ、ホームステイに協力する市民もたくさんいるということです。

モルモン教徒の人たちは本部の指示によって世界各地に行き布教活動に努力するそうです。そういえば日本の街角でも布教活動する人たちを見かけたことがあります。

派遣先が決まってからわずか3ヶ月ほどでその国の言葉を習得するとのことで、非常に効率的な外国語習得のプログラムがあるそうです。

簡単な市内観光の後、1日目の夜に宿泊した同じホテルへ行きました。

ちなみに今日のバスの総走行距離は約625Kmでした。

4日目~アーチーズ国立公園とモニュメントバレー(夕暮れ時)

朝バスはホテルを出発し一路アーチーズ国立公園へ向かいました。この日もバスでの長旅になります。

途中でレストランで昼食をとりました。今回は久しぶりにビーフ以外の食事ということで白身魚のフライをいただきました。日本のものと味はほぼ同じでそれなりに美味でした。

   

昼食をとったレストラン(左)と白身魚のフライ(右)

アーチーズ国立公園

さらにバスで移動しアーチーズ国立公園へ到着しました。この日は見事な快晴で空も真っ青に輝いていました。また気温も夏のように高めでした。

   

アーチーズ国立公園入口の建物(左)と公園内の「4人のひそひそ話し」の岩(右)

バスで公園内をかなり進み色々な赤い岩の造形物の見所がある場所へ着きました。バスを降りて後は徒歩でバランス岩、手袋岩、アーチ状の岩などいくつか有名なものを近くまで行って見学しました。

   

バランス岩と手袋岩(左)と近づいてみた手袋岩(右)

   

裏から見たバランス岩と手袋岩(左)とメガネのような二連アーチ(右)

   

二連アーチの左側のアーチに向かって歩いていきます。

アーチは思っていたよりははるかに巨大なものでした。

   

まだ穴が開いていないアーチの岩(左)とちょっと面白い形をしたアーチ(右)

      

上の写真は珍しい二股のアーチ岩です。最近日本人の観光客(ご婦人)がここを頑張って上のほうまで上ったものの怖くて降りれなくなってレスキュー隊を呼んだというような騒ぎがあったそうです。上るときは自己責任ですが要注意です。

   

ここで観光したアーチ岩はいずれも想像していたよりもはるかに巨大でびっくりしました。

小学生の頃、教科書か何かで最初にこれらのアーチ岩の写真を見たときには周りに大きさを比べるものがなかったので実際の巨大さを想像できなかったのだと思います。

この日は真っ青な快晴の空に赤い巨大なアーチ岩がとても美しく映えて素晴らしい観光をすることができました。

アーチーズ国立公園を後にして次は夕暮れ時のモニュメントバレーの観光へ行きました。

モニュメントバレー(夕暮れ時)

バスでモニュメントバレーへ着いたときにはもう夕方になっていました。

明日午前中にまたあらためてモニュメントバレーを観光しますが、今日は大ヒットした映画「フォレスト・ガンプ」でロケに使われた「フォレスト・ガンプポイント」を見学しました。

   

車が来ていないことを十分に確認して道路の中ほどまで出て撮影しました。

それにしても映画「フォレスト・ガンプ」が大ヒットしたおかげでこのポイントに名前がつけられたというのは面白いお話です。

この映画は私も見ましたが、これでトム・ハンクスが一躍大スターになったとても感動的な映画です。ちなみに私がトム・ハンクス主演の映画でもっとも好きなものは「ターミナル」です。

この日のすべての観光を終えてバスでモニュメントバレーにあるホテルへ向かいました。ちなみに本日のバスの総走行距離は約620Kmでした。

この旅行記は「イエローストーンとグランドサークルを巡る旅(3)」へ続きます。

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