パラオに観光旅行(2)

はじめに

この旅行記では10月に行ってきた5日間のパラオ観光旅行をご紹介しています。この記事では3日目~ロックアイランドのクルーズ観光をご紹介しています。

1~2日目の出発~パラオ社会・産業見学の記事については「パラオに観光旅行(1)」をご覧ください。

3日目~ロックアイランドのクルーズ観光

朝ホテルで朝食を済ませた後、近くの港まで行きロックアイランドをクルーズする観光船へ乗り込みました。思っていたよりも小型の観光用クルーズ船です。

クルーズ船に乗り込むと早速救命胴衣を着るように指示されました。

ロックアイランドはコロール島とペリリュー島の間にある200~300の島々の総称で世界遺産に登録されています。美しいコバルトブルーの海とたくさんの魚が特徴的です。

   

クルーズ船発着の港の様子(左)と私たちが乗ったクルーズ船(右)

   

クルーズ船の出港の様子(左)とクルーズ船内の様子(右)

出港してすぐに人工の水道を通って行きました。これは昔日本が作った水道だそうです。

   

人工の水道を通過中(左)とこの水道の名前のプレート「新水道」(右)

水道はエメラルドグリーンに輝いていました。

   

まるい島が浮かぶ独特の風景の中をクルーズ船が進みます。

   

カヤックを楽しむ人々(左)とエメラルド色の海水(右)

途中で古代パラオ人が残した壁画(世界遺産に登録)を見学しました。上の写真の上部両側2箇所に岩がえぐられた箇所があり、その壁面に赤茶色の壁画が描かれているのが分かります。

ロックアイランドはこのような文化遺産もあることから、自然遺産と合わせて複合遺産として登録されています。

上の写真のような素晴らしいコバルトブルーに輝く海が続きます。

ゼロ戦

遠くに海の中に白いポールが見えてきました。これは「ここにゼロ戦が沈んでいる」という目印だそうです。

   

海の中に見える白いポール(左)と海に沈んで残っているゼロ戦(右)

第二次世界大戦中(太平洋戦争中)にこのゼロ戦闘機はこの場所で撃墜されたようですが、このパイロットは幸運にも生き延びてすぐ近くの島へ自力で泳いでたどり着いたというお話です。当時撃墜されたゼロ戦のパイロットが生き延びたという例はとても稀だったそうです。

どこを見ても綺麗な海が続きます。

ミルキーウェイ

クルーズ船はいよいよ大人気のミルキーウェイへと向かいます。綺麗な乳白色の海に沈む泥を体に塗るという「泥パック」で有名です

島々の中へ入っていくと次第に海が静かになり、海の色が急にミルキーブルーに変化してきました。泥パックで有名な場所へ着くとそこにはすでに3艘のクルーズ船が停泊していました。

   

ミルキーブルーに変化した海水(左)と停泊中の3艘の船(右)

   

先に来ていた観光客は今まさに船の上で泥パックを楽しんでいる最中でした(左上)。私たちの船でも泥パックが始まりました(右上)。

   

船の上で泥を塗ったあとは海に浸かって泥を落とします(左上)。ここの泥パックは美容効果が大変優れているということですが、泥の持ち出しが禁止されていますので、パックした後は泥はよく落とす必要があります。

再びコバルトブルーの海を進んで行きます。

       

右上と左の写真に写る島は、実はアントニオ猪木氏が名誉オーナーとなっているイノキアイランドです。

パラオがまだ世にあまり知られていない頃からアントニオ猪木氏はここを訪問してトレーニングをしていたそうです。

パラオ政府は日本との友好関係を推し進め、また太平洋戦争時代の激戦地であったパラオをもっと広く知らしめるために猪木氏を名誉オーナーにしたというお話のようです。

   

ロックアイランドをさらに進み、次のお楽しみはクルーズ船の周りに集まる魚を見ることです。船を止めて静かに海に浮かんでいるとたちまち色々な魚が船の周りに集まってきました。

   

タイの仲間のような尾が黄色の魚(左)アジの大群(右)

私たちのクルーズ船はグラスボートではないので、くっきりとは魚の様子が見れませんでしたが、肉眼では上の写真よりもはるかにきれいに泳ぎ回るたくさんの魚が見えました。

今まで、日本の石垣島、アメリカのキーウエスト、ハワイ、オーストラリアのグレートバリアリーフなど色々な場所でグラスボートなどで海中の魚を見て来ましたが、噂どおりパラオの海ではとてもたくさんの魚を見ることができたと満足しています。

海の青色のグラデーションが素晴らしいです。

ロングビーチ

お昼頃になり、ランチを食べるためにロングビーチへ向かいます。途中鯨の姿に似た島「クジラアイランド」の横を通過しました。

   

途中で見えたクジラアイランド(左)とオモカン島(右)

ランチ休憩するオモカン島の船の停泊場所が見えて来ました(右上)。

   

船の停泊場所の右側の風景(左)とオモカン島から伸びるロングビーチ(右)

   

上陸前に船の上から見たロングビーチの様子(左右)

私たちが行ったときはロングビーチは干潮の関係でそれほど長くは伸びていませんでした。その場所にはクルーズ船などが使う桟橋などはなく、砂浜に船を止めて後は海水に腰の辺りまで浸かりながら岸まで歩く必要がありました。

昨日スーパーマーケットで購入したビーチサンダルがとても役立ちました。島に上陸した後も浜辺を安全に快適に歩き回ることができました。

   

海へ浸かりながらの上陸の様子(左)とビーチから見た風景(右)

当日はお天気もよく、青い空、コバルトブルーの海、白い砂浜がとても美しく輝いていました。とても気持ちが良い場所でいつまでもゆっくりと留まっていたいと思いました。

   

あたかも天国にでもいるかのような美しい風景です。

       

ビーチの向こうには「おじさんアイランド」が見えています。これはお腹が出たおじさんが寝ている姿に似ていることから名づけられたそうです。それにしてもブルーの海の透明感が素晴らしいです。

この風景はやはり天国のように美しいと言われているハワイのラニカイビーチを彷彿とさせます。ちなみにラニカイビーチなど紹介した旅行記は「ハワイに家族で観光旅行!」に掲載しています。

   

ビーチの先から見たクルーズ船(左)と浜辺で見つけた小さなヤドカリ(右)

この浜辺には、木製のテーブルと長いすがいくつかあり、またトイレもあったので多くの観光客のグループがここに立ち寄ってランチ休憩を楽しんでいました。

美しいロングビーチでのランチを楽しんだ後は、再びクルーズ船に乗ってコバルトブルーの海を進んで行きました。

紺色の空、コバルトブルーの海、白い雲、そして遠くに望む島影の競演です。

   

遠くを走行する船の向こう側に見えるスコール(左)

   

私たちが乗った船の後部の波(左)

次に立ち寄ったのは島の入り江の奥のとても静かな海でした。海とは思えないほど穏やかでまるで湖の中にいるようでした。

ここで20分程度船を止めて、やさしいブルーの海面や周りの山々の木々、野鳥の鳴き声などを楽しみました。しばし心休まる時を過ごしました。

   

周りの木々や海面に当たる太陽の光がなんとも素敵です。

ナチュラルブリッジ

次に船で立ち寄ったのが、石灰岩の岩が自然にくり貫かれてできたナチュラルブリッジです。船で回り込んで、表側と裏側の両側からその景色を眺めました。

   

表側からのブリッジの風景(左)と裏からのブリッジの風景(右)

右上の写真では、穴の中に他のクルーズ船が小さく見えていますので、このブリッジの大きさがある程度分かると思います。

   

この岩山のところにパラオの国花「ラウ」が咲き乱れていました(左上)。クチナシ科の白い花だそうです。クルーズ船の乗組員の人が親切にも一つ取ってくれました(右上)ので、香りを嗅ぐと日本のユリのようなほのかな良い香りがしました。

弾薬庫跡と大砲跡

クルーズ船で次に訪れたのは旧日本海軍が使っていた弾薬庫です。ある島の洞窟を利用したものですが、敵の偵察機からはとても発見しにくい場所となっていました。

中は思ったよりも広々とした空間になっていました。

   

遠くから見た弾薬庫跡(左)と近くから見た弾薬庫跡(右)

船で最後に訪れたのは旧海軍が設置していた大砲です。錆びてはいるもののまだ原型をかなり留めていてある種の迫力を感じることができました。

   

遠くから見た大砲跡(左)と接近して見た大砲跡(右)

その後私たちの乗ったクルーズ船はロックアイランドの1日観光を終えて、朝出港した港へ帰ってきました。

今日のクルーズ観光は、良いお天気に恵まれて終始とても爽快にクルージングを満喫することができました。

また予想以上の数の興味深い観光スポットに立ち寄り、美しい島でのランチタイムなど非常に充実した1日となりました。

ロックアイランドはコバルトブルーの海で有名ですが、実際に各所を巡ってみて、紺色、青色、緑色、ミルキーなど様々な色合いの多種類のコバルトブルーを満喫できたことは最大の収穫でした。

サンセット・ディナークルーズ

ロックアイランドのクルーズ観光を終えて一度ホテルへ戻り、少し休憩してからサンセット・ディナークルーズへ出かけました。

   

比較的小さなクルーズ船(左)とその船室の様子(右)

乗り込んだクルーズ船はとても小型の船でしたが、少人数のグループの私たちだけの貸切でしたので船室は広々と使えて気兼ねなくゆっくりとサンセットクルーズを楽しむことができました。

   

港の近くの途中の風景(左)とサンセットの様子(右)

当日は夕方からかなり厚い雲に覆われてしまい、綺麗なサンセット、そして満天の星空とはいきませんでしたが、雰囲気は十分に味わうことができました。食事もバイキング形式で楽しくいただきました。

これで今日1日の観光をすべて終えて夜に港からホテルへと戻っていきました。

この旅行記は「パラオに観光旅行(3)」(4日目(観光最終日)~ペリリュー島戦跡ツアー(前編))に続きます。

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