紅葉(もみじ)狩り - 京都(6)

はじめに

先月秋の京都に3泊4日で紅葉を見に行ってきました。「紅葉(もみじ)狩り - 京都」ではその様子を詳しくご紹介しています。

3日目(午後)

この記事「紅葉(もみじ)狩り - 京都(6)」では、旅程3日目(最終日)に訪問した天龍寺、常寂光寺、北野天満宮、仁和寺、妙心寺、東福寺の6カ所のうち午後に訪問した仁和寺、妙心寺、東福寺の紅葉の様子をご紹介します。

15.仁和寺

場所:京都市上京区馬喰町

アクセス:京都駅からJR山陰本線嵯峨野線で「太秦」駅まで行き、徒歩数分歩いて京福北野線の「撮影所前」で乗換えて「御室仁和寺」駅下車、徒歩約3分

拝観時間:午前9時~午後5時、拝観料:大人500円

仁和寺は888年に創建された寺院で真言宗御室派の総本山です。 境内には五重塔や二王門など江戸時代に建立された建造物が現存しています。

平成6年には古都京都の文化財としてユネスコの世界遺産に登録されました。

今回の京都への紅葉狩りで訪れた全17カ所の寺院・神社の内、五重塔を有するのは醍醐寺とこのお寺だけです。

「御室仁和寺」駅を降りるとすぐに仁和寺の入口に悠々と立つ京都三大門の一つであり重要文化財でもある二王門が見えてきます。

この二王門には左右に一対ずつ、計二体の金剛力士像「仁王像」が設置されています。   

門に向かって右の「阿形」は怒りの感情をあらわにした表情(左上)、左の「吽形」は怒りを内に秘めた表情(右上)を表しているとのことです。

   

   

二王門、中門を抜けると右手のほうにお目当ての五重塔が見えてきました。まだ小雨が降る空模様でしたが、傘を差しながらたくさんの写真を撮りました。

   

五重塔と紅葉のコラボです。醍醐寺では残念ながらこのような五重塔と紅葉の一緒の綺麗な写真が撮れませんでしたが、ここでは美しい見事な風情の情景を写真に収めることができました。

   

左上は紫色の花と紅葉の珍しい風景です。右上は敷もみじの静かな情景です。

五重塔のさらに奥の右側には経蔵を囲むようにとても美しい紅葉風景が広がっていました。

      

境内を歩いていると「近くの駐車場兼休憩所の周辺の紅葉が見ごろです」という看板がありましたので、案内に従って西門を出て右のほうへ少し歩いて行くと確かに紅葉が綺麗な場所へ出ることができました。

      

休憩所の池の周りの紅葉がとても綺麗でした。ここでも中国人の観光客の一団と遭遇しました。最近では日本の京都の紅葉人気は中国人観光客の間にも広くいきわたっているのだと実感されました。

ここ仁和寺でも広い境内のあちらこちらで赤い紅葉やオレンジ色の紅葉をたっぷりと堪能することができました。

16.妙心寺

場所:京都市右京区花園妙心寺町

アクセス:京都駅からJR山陰本線嵯峨野線で「花園駅」駅下車、南門まで徒歩約5分

拝観時間:午前9:10~午後4:40、拝観料:大人700円

妙心寺は、全国に3400の寺院を持つ臨済宗妙心寺派の大本山で、1337年に花園法皇が関山慧玄を招いて当地に元々あった法皇の離宮を禅寺に改めて開山した寺院とのことです。

応仁の乱で多くの堂塔を焼失しましたが、細川勝元・政元親子らの援助で再興されその後豊臣家、徳川家をはじめとする諸大名が帰依し隆盛を極めたそうです。

   

妙心寺の南総門(左上)と境内の様子(右上)

   

境内で唯一の朱塗りの建物である山門(左上)と「余香苑」への入り口(右上)

   

昭和に作られた比較的新しい庭である「余香苑」を参観しました。

               

左上の写真は「余香苑」の中にある枯山水のお庭です。

   

小道を一番奥まで歩いて行くと小川の流れを中心にした綺麗なお庭に行き着きました。

             

秋色満載の綺麗に整えられた美しいお庭です。藤棚のある休憩場所から撮影しました。

    

灯篭のある景色です。左上のほうに小川の水が流れ出す小さな滝があります。眺めていてとても落ち着く優しい風景です。京都の他のお寺のお庭に比べて明るく開放感があります。

          

妙心寺の境内は大半は紅葉の木があまり植えられていませんが、「余香苑」だけは紅葉を十分に楽しめる場所になっていました。

訪れる参拝客・観光客の数はそれほど多くなく、ほっと一安心できる美しい紅葉のお庭は一見の価値があると思います。

17.東福寺

場所:京都市東山区本町

アクセス:京都駅からJR奈良線で「東福寺」駅下車、徒歩約10分

拝観時間:午前8:30~午後4:00、拝観料:大人400円

東福寺は、関白九条道家が1236年に祖父、兼実の菩提寺を創建したのがはじまりで、奈良における最大の寺院である東大寺と奈良で最も盛大を極めた興福寺から1文字ずつ取って「東福寺」と名付けられたそうです。開山は聖一(しょういち)国師。

昔は桜の名所でしたがあまりにも桜が綺麗で修行の妨げになってしまうということで、桜の木を全て伐採してしまったというようなお話があるとのことです。

今では約2000本の紅葉がある京都屈指の紅葉の名所になっており、毎年秋には大変たくさんの参拝・観光客が訪れ境内は人で溢れかえります。

   

左上の写真は通天橋を望む谷の紅葉風景ですが少しピークを過ぎていました。

           

当日は東福寺への到着が遅くなり満足する写真が撮れなかったので、以下に別の日に撮影した東福寺境内の紅葉の様子を掲載します。

                            

上の写真は赤い紅葉に囲まれた丸い隙間から空が覗いている面白い景色です。

       

赤色からオレンジ色そして黄色へのグラデーションが見事です。

最後に私が気に入っている紅葉の写真のうちの一枚を掲載します。掛け軸の絵のような風情をもっている紅葉風景です(下の写真)。

東福寺を訪れた時はとにかく大変な人込みで通路も押し合いへし合いの状態でした。聞くところによると秋の紅葉の時期の多い日には1日で3万人以上の人が東福寺を訪れるとのことです。

約2000本の紅葉はとにかく圧巻で鑑賞スポット、撮影スポットとなる良い場所が至ることろにあり、とんでもない量の写真を撮ることになりました。

しかしいくら混み合っても、紅葉の時期に京都を訪れる時には東福寺は外せない好きな場所の一つになっています。

最後に

実は最初は11月に海外旅行へ行こうと色々と模索していましたが、TVなどで日本の美しい秋の紅葉の様子が紹介されるたびに、なぜか急に京都へ紅葉狩りへ行きたくなってしまいました。

3泊4日の日程で案を色々と考え、週間天気予報を詳細にチェックしながら具体的な計画を立てました。

京都の紅葉は過去に数回見てきたことがあるので、まだ訪問していない場所を優先し、特に「お座敷を通して見るお庭の紅葉」や「床もみじ」に興味があったのでそれらの点を考慮して結局17カ所の寺院・神社を選びました。

訪問順に並べると圓光寺、光明院、建仁寺、高台寺、永観堂、南禅寺、醍醐寺、宝泉院、寂光院、瑠璃光院、蓮華寺、天龍寺、常寂光寺、北野天満宮、仁和寺、妙心寺、東福寺です。

またこれらのうち醍醐寺と仁和寺では、五重塔と紅葉のコラボの風景も楽しみたいと考えていました。

ほとんどの場所が朝10時頃に開門で夕方4~5時には閉門となります。そのために1日ではそれほどたくさん回ることはできませんでした。

結局正味3日間ですべてを回りましたが、あとで万歩計を確認すると第1日目に約3万歩、第2日目と第3日目にそれぞれ約2.7万歩歩いたことになりました。また持参した一眼レフカメラでの撮影枚数は全部で2020枚となりました。

17カ所を一気に回って気づいたことはそれぞれのお寺や神社の紅葉の様子が予想以上にバラエティに富んでいたということです。これはそれぞれの住職や神主さんの考え方、方針、好み、センスや努力、そして財力も関係しているのだと思われます。

今回夕食は毎晩ホテルを出て京都のグルメをいただき大変贅沢な紅葉狩りを満喫することができました。

今回の訪問で17カ所回りましたが、是非紅葉狩りとして訪問したい京都の寺院・神社・公園などはまだ30カ所ほど残っています。さすがに京都は奥が深いなと感心させられます。

これらは来年と再来年の秋のお楽しみにとっておきたいと思っています。

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