年末年始に家族でシンガポールへ旅行(2)

はじめに

この年末年始に家族揃ってシンガポールへ5泊6日の観光旅行に行ってきました。カウントダウン花火の鑑賞が主な目的です。観光の時間は正味4日間ありましたので、主な観光スポットをほほすべて回ることができました。

この記事では旅程第1日目の日本からシンガポールへの移動と、第1日目の宿泊ホテル、チャンギ国際空港に2019年4月17日に新規オープンした空港直結の巨大複合施設Jewelの観光をご紹介します。

1日目

シンガポールへのANAのフライトは午前中でしたので朝早く羽田空港国際ターミナルへ向かいました。空港に到着後すぐにチェックインし早速ANAラウンジで朝食をいただきました。

ANAラウンジの入口受付で手続きをしているときに「羽田のANAラウンジは成田のものに比べて狭くとても混み合っているので居心地があまりよくないね」などと家族で小声で話をしていると、それが聞こえたのかラウンジの受付の人が「4月には拡張されますよ!」などと親切に教えてくれました。

ラウンジの中はやはりかなりの混雑で、席を見つけるのも食事をとるのも大変でしたが、そこで出発までの時間をゆっくりと過ごしました。

お昼少し前にANAの飛行機は羽田を飛び立ちました。

   

ANAビジネスクラスの座席の様子(左上)と昼食の洋食のオードブル(右上)

座席はANA特有のスタッガードシート配列です。どの席からも自由に通路に出られるうれしい設計になっています。もちろん寝る時にはフルフラットシートになります。

行きは昼間でしたのでフライト中はほとんど起きていて最新の映画を2~3本見るなどして過ごしました。機内アナウンスのため映画の途中でたびたび中断されますが映画は十分に楽しめました。

夕方になってチャンギ国際空港へ到着しました。荷物受け取りエリアを出て右に曲がり少し歩いて行くとタクシースタンドがありますが、その少し手前の右奥に荷物の一時授かりがあります。ここはコインロッカーではなくて人が受け付けて管理する形態でした。

私たちは空港のJewelを手ぶらで観光するためにここでスーツケースを4時間ほど預かってもらいました。預ける時間の長さによって手数料が違っていました。

チャンギ国際空港のジュエル(Jewel)を観光

SKYTRAX社の世界の空港ランキング7年連続1位というシンガポールのチャンギ国際空港に敷地面積13万平方メートル、総工費約1,400億円という巨大複合施設ジュエル(Jewel)が2019年4月17日にオープンしました。

地上5階、地下5階のこの建物の中央部分には4階分の吹き抜けを利用したシンガポール最大級の屋内庭園フォレスト・バレーやその中心部には世界最長の40メートルの落差を誇る屋内人工の滝レイン・ボルテックスがあります。また建物内には広大なネットや特殊な滑り台などの子供向け遊び場、レストラン、ショップなども多数あります。

30年ほど前初めてこのチャンギ国際空港に降り立った時に素晴らしい空港だと感激した覚えがありますが、最近さらにレベルアップして当分空港ランキングの1位の座は揺るがないだろうと確信できるような新たな施設の誕生です。

空港からはリンク・ブリッジという遊歩道やスカイトレインで簡単にいくことができます。私たちはガラス張りの綺麗なリンク・ブリッジを歩いて渡っていきました。

   

遊歩道には所々に動く歩道がありとても楽に歩いて行くことができました。またJewel方面を示す看板も至る所にあり迷うことはまったくありませんでした。やがて向こうのほうに卵型のドームが見えてきました。

このガラス張りの輝くドームの形態からJewelと名付けられたのでしょうか。ドームの入り口を入るとすぐに目の前に巨大な室内の滝レイン・ボルテックスが現れました。

この滝は夜7時から美しく幻想的にライトアップされます。下の写真をよく見ると下の広場にはたくさんの人がいて滝を見上げています。人々とこの滝のサイズを比べるとこの滝がいかに巨大であるかが分かります。

見る人にサプライズ(ちょっとした感動)を与えるようなこのようなものを作るのはさすがにシンガポールだなと感心させられます。

別の階からレイン・ボルテックスを望むとまた少し違った風景になります。

左の写真のように、この人工滝は周りが透明の樹脂のようなもので覆われていて、手を差し入れても濡れることはありません。

ライトアップとともに音楽も流れ、また下の広場でパレードのようなイベントも開かれていました。

そのイベント会場に入場するには別途入場料が必要です。

滝を眺めた後は、最上階の5階へ行ってキャノピーパークの中を散策しました。

   

キャノピーパークの中には子供たちが喜びそうな可愛い動物のオブジェがあちらこちらに置いてありました。

       

クリスマスツリーのような飾りのある遊歩道や楽しい雑貨などが売られている屋台通りなど多くの人で賑わっていました。

   

右上の写真のように滝のすぐそばをターミナルとJewelを結ぶスカイトレインが走っていました。このトレインに乗ると滝の中間付近をすぐそばから見ることができるそうです。

   

ピカチューのお店を見つけました。シンガポールでも人気があるようです。

Jewelのショッピング街を歩き回りウインドゥショッピングを楽しんだ後、地下2階にあるフードコートFive Spiceに行って夕食をいただきました。Jewelは夜遅くまで多くの人で混雑していました。

空港からホテルへ移動

夕食後最初の荷物預かり所まで戻りスーツケースを受け取り、すぐ近くのタクシースタンドからタクシーへ乗車しました。

ダウンタウン地区にあるラッフルズ シンガポールまでは約20分ほどで到着しました。夜も遅かったので道はかなり空いていたと思われます。

ラッフルズホテルの正面入口へ到着しました。ラッフルズはまだクリスマスのイルミネーションが綺麗に飾られていました。建物のデザインは古風ですがなかなか綺麗な外観です。

   

正面玄関を斜めから見たところ(左上)と中庭の夜の風景(右上)

「年末年始に家族でシンガポールへ旅行(1)」で書いたように、玄関ロビーに足を踏み入れると大変暖かな人的サービスが待っていました。

スーツケースをすぐに引き渡し、そのまま奥の部屋のソファーに行き、腰かけたままそこですべてのチェックイン手続きが終了しました。皮のケースに入った(埋め込まれた)カードキーを渡されて私たちの担当バトラー(執事)と一緒に部屋へ向かいました。

   

部屋には応接セットのテーブルにウエルカムの果物とお菓子が用意されていました。果物はトロピカルフルーツ盛り合わせで、お菓子は、マカロン、特製クッキー、特製キャラメル、特製ゼリーでした(左上の写真)。

今までに宿泊した海外の色々なホテルのスイートルームに比べて果物とお菓子の種類の多さとその量に驚きました。またウエルカムの飲み物(ラッフルズ名物のシンガポールスリング)もリクエストにより無料で後でもって来てもらえました(右上の写真)。これはアルコール入り(写真の左)かアルコールなし(写真の右)かを選べます。

ところでこのウエルカムの果物とお菓子ですが、理由はわかりませんが2日目もテーブルに用意されていました。「ウェルカム」なので初日だけだと思っていましたのでうれしい驚きでした。

左の写真は予想以上に広い(実際広すぎる)浴室にあったバスタブです。

ここでお湯にゆったりとつかり、そのあと右後ろに見えるガラスドアの向こうにあるシャワールームで体を綺麗に洗うという使い方をしました。

このような感じのバスタブは昔のイギリス映画によく登場します。

部屋の電灯、テレビ、カーテン、執事の呼び出しなどは各部屋に置いてあるiPadを使って集中コントロールできます。またそのiPadで天気予報を確認することもできました。

また各部屋の天井の高さが非常に高く、他の標準的なホテルの天井に比べて1.5倍以上の高さがあったと思います。このため部屋の中にいても圧迫感が全くなくとても快適に過ごすことができました。

実はこのラッフルズは2017年2月から2019年8月まで大改修工事を行っていました。私が2019年1月初めに予約したときはまだ改修中で、HPを見ると改修中の案内が出ていて一瞬「年末年始の宿泊は無理かな」と思いましたが、予約はちゃんと受け付けてくれていました。

ただ、部屋についてのリクエストのメールを出してもすぐには返事がきませんでした。多分事務処理も体制が整っていなかったのだと思われます。

今回の訪問はこの大改修工事完了後まだまもないということで外観、内装共に非常にきれいな状態でした。

日本からの長旅だったのでその夜は明日の観光に備えて早めに就寝としました。

翌朝、明るくなってから朝食前にラッフルズの敷地内をのんびりと散歩しながら写真を何枚か撮影しました。

   

ラッフルズの中庭です。右上の写真は私たちが宿泊した部屋を中庭から望んだ風景です。中庭(パームコートガーデン)を見渡す2階の部屋です。

パームコートガーデンを見渡す部屋は1階と2階がありますが、予約の時に是非2階をリクエストすることをお勧めします。2階からの風景がとても素敵です。

   

現在ラッフルズの中庭に置かれている高さ6メートルの鋳鉄製の噴水(左の写真)は、元々スコットランドのグラスゴーの会社Walter Macfarlane & Co.で作成されて1890年代初頭にシンガポールへ運ばれてきたそうです。

これは「Victorian Fountain」と呼ばれていて最初はラウ・パ・サ・フェスティバル・マーケットの真ん中に設置されていたとのことです。

その後場所を転々として姿を消していたそうですが最終的にこのラッフルズホテルの中庭に修復後設置されたとのことです。

ラッフルズホテルは最近のホテルとは造りがかなり違っていて、宿泊していてとても静かで落ち着けるホテルだということが良く分かりました。とにかく雰囲気が極めて良いです。

旅程2日目にDuck tours による海と陸からの市内観光へ参加した折に、車の中でガイドさんが参加した観光客へ質問を出しました「ラッフルズホテルには room(部屋)がありませんが何故でしょうか?」 この答えは「ラッフルズは全室 Suite(スイート)だからです!」

ラッフルズには全部で103室ありますがすべてスイートルームになっています。

ちなみに今回の宿泊では下の写真のようなラッフルズのグッズを記念にいただきました。

左はラッフルズ特製ボールペンで家族分の本数をいただきました。ずっしりと重量がありなかなか良い感じです。これは宿泊しなくても、有料になりますがラッフルズの売店に行けば購入できます。

右は私たちの部屋のカードキーの一枚です。革製の立派なものです。表にチャップリンのプリントがありますが、チャップリンもここのホテルを気に入って使っていたようです。

ゆっくりと朝食をいただいて旅程2日目の観光に出発です。

この記事は「年末年始に家族でシンガポールへ旅行(3)」へ続きます。

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