はじめに
10月下旬に2泊3日で北海道の紅葉、温泉、グルメを楽しむツアーに家族で参加しました。
旅程概要は以下のとおりです。
朝東京駅からはやぶさ5号で新函館北斗駅まで行きました。その後大沼国定公園の観光をし、その日は登別グランドホテルに宿泊しました。
次の日は支笏湖、札幌の大通り公園、小樽の運河街の観光をして洞爺サンパレスリゾート&スパに宿泊しました。
最終日は昭和新山、香雪園、函館ベイエリア、五稜郭の観光をした後、新函館北斗駅からはやぶさ38号に乗って東京駅まで帰ってきました。
残念ながら旅行中はあまりお天気に恵まれず、雨や曇りが多く少しだけ日が差すことがあったという状況でした。しかし、各観光スポットでは紅葉を楽しめましたし、ホテルでは2泊共に北海道の温泉を満喫できました。また北海道のグルメも美味しく味わうことができました。
旅程1日目
朝早く東京駅からはやぶさ5号で新函館北斗駅まで行きました。最初に向かったのは紅葉の名所である大沼国定公園です。
大沼国定公園は、活火山の駒ケ岳とその噴火によってできた大沼湖、小沼湖、蓴菜沼など大小の沼をはじめ自然豊かな北海道らしい変化にとんだ風景が楽しめる観光地です。
到着早々に観光の目玉である遊覧船に乗船しました。


お天気はあいにくの時々小雨の曇り空で、紅葉も光が足りなくて色が鮮やかには出ていませんでしたが、船が近ずくとそれなりの紅葉風景を見ることができました。

湖に浮かぶ複数の小島が風景に変化を与えています。

初日は大沼国定公園の観光のみでバスは登別グランドホテルへ向かいました。白濁の温泉である登別温泉をゆったりと楽しみました。

旅程2日目
登別グランドホテルの前から周辺の風景を撮影しました。紅葉がかなり進んでいました。

旅程2日目はまず支笏湖の観光へ行きました。道中の車窓からも紅葉が見られましたので動画を2本ご紹介します。
支笏湖
支笏湖は、周囲約40.3kmで約4万年前の噴火活動によってできたカルデラ湖です。水深は深いところで360mと日本で2番目で、特に透明度が高いことで知られていて水質では11年連続日本一になった実績があります。支笏湖の澄んだ水が光に照らされることで「支笏湖ブルー」と言われる青色の輝きを見ることができるそうです。
支笏湖とその南西に位置する洞爺湖一帯は支笏洞爺国立公園に指定されていて、恵庭岳、風不死岳、樽前山などの豊かな原生林に囲まれた雄大な大自然が特徴です。
左下は駐車場に着いた時の様子です。右下は支笏湖へ向かって歩いていく様子です。


下の写真の赤い鉄橋は山線鉄橋です。
山線鉄橋は、今は歩道橋として観光客に開放されていますが、かつては王子製紙の専用軽便鉄道として使われていました。支笏湖から流れ出る千歳川の河口に架かる鉄橋で、下の写真のように秋には色鮮やかな木々の紅葉と鉄橋の色が合わさって美しい光景が楽しめます。

太陽の光が差せば色鮮やかな紅葉が浮かび上がります。

暫く湖の周辺の色々な紅葉を鑑賞しながらゆっくりと散策を楽しみました。とても爽やかでした。

支笏湖ビジターセンターにも立ち寄りました。下はこの周辺の観光地図です。

左下はヒグマの置物です。右下はヒメマスなどの支笏湖の魚たちが泳ぐ水槽です。

支笏湖を後にしてバスは札幌の中心部の大通り公園へ行きました。途中で見た車窓からの紅葉の風景です。
大通り公園
大通り公園は、札幌中心部を東西に約1.5kmに渡る広々とした公園で、1871年に市街を南北に分ける大規模な火防線として造られたのが始まりだそうです。四季折々の美しい花、芝生、各種の木々が植えられて市民や観光客の憩いの場になっています。
左下はシンボルのテレビ塔です。

公園の両側の紅葉の色も進んでいました。花壇の花が綺麗に咲いていました。

下の写真は、札幌市を代表する有名スポットとして、また市民に時を告げる時計塔として知られている札幌市時計台です。正式名称は「旧札幌農学校演武場」で、北海道大学の前身である札幌農学校の施設として1878年に建設されました。1970年6月に国の重要文化財に指定され、国内に現存する最古の塔時計だそうです。

下の写真は、北海道庁旧本庁舎で洋風建築の意匠が美しい赤レンガの外観が目立つ建築物です。1階正面ホールにある3連アーチや装飾なども見どころです。前庭の花壇も綺麗に整備されていました。

右下はこの日の昼食で海産物やジンギスカンの炉端焼きでした。自分たちで自由に焼いて食べられるようになっていました。

昼食後は小樽の運河街へ行き散策をしました。
小樽の運河街
左下は可愛い置物の専門店で、右下は街中で見つけた紅葉を飾り付けた崖です。

この日の観光を終えてバスは宿泊先の洞爺サンパレスリゾート&スパへ行きました。
道中の車窓から見た紅葉の風景です。山全体が紅葉しているのが分かります。
到着時にはもう空は暗くなっていてまたかなりの雨が降っていました。
下は夕食の和洋中ブッフェの様子です。広い食堂で多くの中国人観光客が来ていました。

旅程3日目
朝早くにホテルの部屋から見た洞爺湖の静寂で美しい風景です。

旅程3日目(観光最終日)はまず昭和新山の観光へ行きました。
昭和新山
下の写真は朝もやに霞む紅葉が綺麗な昭和新山です。

当日は残念ながら外は雨が降っていたので散策などはできずに主に熊牧場の売店と熊牧場で飼われている熊さんの見学で過ごしました。

昼食は森町にある名店の寿司真岡で握りずしをおいしくいただきました。

昼食後は国指定文化財庭園の香雪園へ向かいました。
香雪園
香雪園(見晴公園)は、明治時代の豪商が贅を凝らして造りあげた純和風庭園のある公園です。春は観桜会、秋は観楓会の絶好のスポットとして人気のある公園だそうです。今回の北海道紅葉鑑賞では一番楽しみにしていた場所です。ここではたくさんの写真を撮りました。

次に函館ベイエリアへ行きました。ここは当初観光予定になかった場所ですが急遽入れてくれました。
函館ベイエリア
函館ベイエリアは、明治時代に活躍していたレンガ造りの倉庫群が有名で、現在はレストランやショッピングモールとなっています。海の傍の倉庫群が並ぶノスタルジックな景観は港の散策として人気の場所です。フリータイムで色々なお店を見て回りました。

右下は赤く紅葉したツタが絡まるレンガ造りの建物です。多くの人が記念撮影をしていました。

最後に立ち寄った観光スポットは五稜郭です。
五稜郭
五稜郭は、江戸幕府の函館奉行所の防衛の目的で1864年に建造された西洋式の五角形の星形の城です。函館奉行所勤務の蘭学者武田斐三郎がフランス軍艦の軍人に、防御に適した形としては星形が適していると教わって提案したとされています。
江戸末期に旧幕府軍と新政府軍との間で戊辰戦争が勃発し、榎本武陽率いる旧幕府軍が土方歳三らと共に北海道に逃げてきて、函館戦争となりこの五稜郭を拠点としていましたが、結局1869年には旧幕府軍は降伏しました。

下の写真は最近一部復元された函館奉行所の立派な建物です。

有料ですが復元された函館奉行所の中も見学できます。右下は敷地内の枝ぶりの良い立派な松です。

下の写真の白線が引かれた場所にも多くの建物があったそうです。

下の写真は五稜郭の土の城壁です。函館戦争の時には土のスロープを作ってここに大砲を引き上げて設置していたそうです。

下の写真はバスで新函館北斗駅へ行く途中で休憩で立ち寄ったポテトをテーマにしたお店です。

その日の夕方に新函館北斗駅からはやぶさ38号に乗車し、夜に東京駅まで帰ってきました。
おわりに
今回のツアーは北海道の紅葉、温泉とグルメを楽しむ内容でした。立ち寄った観光地はすべて紅葉の名所でした。お天気にはあまり恵まれませんでしたが、観光はほぼ目的通り満喫できました。国内ツアーでしたが、やはり個人旅行よりも効率よく短い日にちで多くの紅葉スポットを回ることができました。
今回の参加者はなんと40名を超えていて、添乗員さんも驚くような人数でしたので非常に快適とまではいきませんでした。このような場合は2つのグループに分けて別ツアーにするなどの工夫があればありがたいと思います。