はじめに
夏休みに家族で行ったカナダ・アメリカ西海岸縦断の旅のご紹介をしています。観光のポイント、訪問地や旅程、1日目までの観光の詳細記事は下記(1)をご参照ください。また2日目~4日目の詳細記事は(2)をご参照ください。
この記事では5日目~8日目(最終日)の観光(ヨセミテ国立公園、バンクーバー)をご紹介しています。
5日目~ジャスパーからサンフランシスコへ移動
今日はカナディアンロッキーとお別れをし、アメリカのサンフランシスコまで移動します。
早朝に起床して、カフェテリアで朝食をいただき、スーツケースを整理してチェックアウトを済ませました。それからロビーにてジャスパー発エドモントン空港行きバスを待ちました。
ほぼ時間通りに空港行きの大型バスは来ました。
カナダのアルバータ州の州都であるエドモントンのエドモントン空港まで5時間くらいかかる長旅でした。バスは途中何度かトイレ休憩ストップをしてほぼ時間通りお昼頃に空港に到着しました。
エドモントン空港では、なんとカナダ出国手続きとアメリカ入国手続きが行われました。普通はアメリカの空港に着いてからアメリカの入国手続きがあるのでとても驚きました。
またそのアメリカの入国審査がかなり厳しいものだったのでそれなりの時間がかかりました。ただしサンフランシスコ行きのフライトは夕方発でたっぷりと時間はありましたので特に慌てる必要はありませんでした。
必要な審査や手続きを終えた後、空港内でまず昼食をいただき、その後はゆっくりとショッピングなどを楽しみました。
フライトはやはりエアカナダでした。約2時間ほどでサンフランシスコ空港へ到着しました。すでにアメリカ入国審査を終えていたので、サンフランシスコ空港ではまるで国内線で来たかようにすぐにそのまま外へ出ることが出来ました。
空港からタクシーで今夜の宿泊先であるヒルトン・サンフランシスコ ユニオンスクエア(Hilton San Francisco Union Square) へ向かいました。約30分で到着です。ユニオンスクエアはサンフランシスコの街のほぼ中心部に位置し、交通の便やお買い物の便がとても良い場所です。
当日は皆長距離移動で少し疲れていたので街のレストランへは行かずに、ホテルロビーにあるHERBN’ KITCHENでサンドイッチや果物などを買ってホテルの部屋の中で夕食としました。
6日目~ヨセミテ国立公園の観光
ヨセミテ国立公園観光ツアーはサンフランシスコを早朝に出発しヨセミテに約5時間も滞在するといううれしいツアーでした。ヨセミテバレーとセコイアの巨木の森のハイキングの両方を楽しめます。食事はついておらず自分たちで適当に朝食、昼食を済ませるというタイプでした。
早朝の集合場所がこのヒルトン・サンフランシスコ ユニオンスクエアでしたので私たちにとっては好都合でした。
ガイドさんはアメリカ人の若い男性でとても良くしゃべる楽しい人でした。バスには約40名ほど観光客が乗り込んできました。日本人は私たち以外に2~3人ほどいたようです。サンフランシスコからヨセミテ国立公園まではバスで片道約4時間半かかりました。
サンフランシスコ郊外に差し掛かるとなだらかな丘の上にとても広い範囲にわたって風力発電の風車が数多く設置されていて壮観な眺めでした。さらに内陸部へ進むと周りは穀物や果物、ナッツなどの広大な穀倉地帯でした。
途中の休憩場所には比較的大きなスーパーがあり、そこで朝食も昼食も買い込むことができました。行きと帰りに同じ場所で休憩してもらえたのでとても分かりやすく便利でした。
朝食はバスの中で済ませました。
まず最初に訪れたのはセコイアの巨木の森でした。そこで約1時間半ほどハイキングを楽しみました。
バスの駐車場から森を貫く遊歩道が整備されていて、下りの坂道を約25分ほど歩いて行きました。
最後に少し広くなった場所があり、そこを基点にして色々な遊歩道を選んでさらに森の奥を散策できるようになっていました。
途中には幾つかのセコイアの巨大木がありました。それらの大きさに圧倒されました。また巨大木の木肌に触れるとたくさんの「気」や「エネルギー」をもらった気分になりました。
セコイヤの巨大木
セコイヤの巨大木が倒れたもの(人の大きさに比べるとその巨大さが分かります)
右の写真はセコイヤの超巨大木で、なんと中がくり貫かれていて人が通れるようになっていました。
そういえばアメリカのアニメなどでよく見かける光景です。
ハイキングの帰りは上り坂が続き少し大変でしたが、このセコイヤの巨木の森ではまさに贅沢な森林浴もできて、とても爽快なハイキングを楽しむことができました。
ハイキングを楽しんだ後、バスでさらに進みヨセミテ公園の主要な観光ポイントを巡りました。さすがに全米人気No.1ということもありどこも多くの観光客で賑わっていました。
ヨセミテ国立公園の最も有名な展望台(トンネル・ビュー)からの絶景1
トンネル・ビューからの絶景2 トンネル・ビューからの絶景3
ブライダル・ベール滝(水が風にあおられて空に美しく広がり素敵な光景です)
ヨセミテのシンボル的存在である巨大な岩壁ハーフドームを望みます
ヨセミテ公園でのフリータイムの時間には、上と左の写真にあるような絶景を眺めながら、倒木の上に腰掛けて途中で買い込んできた昼食をいただきました。
主要な観光ポイントではなかったので、人もいなくときどき鳥の声が遠くに聞こえるくらいでとても静かな場所でした。
食事が終わってもしばらくはゆっくりと周りの美しい風景を見ていました。家族だけで非常に贅沢な至福の時間を過ごすことができました。
世界最大の1枚岩で高さ1000mの垂直な花崗岩であるエル・キャピタン
右の写真はエル・キャピタンの足元の林を撮影したものです。
ヨセミテ公園内にはこのような涼しげな林があちらこちらにあります。
下の方の豊かな緑の林や綺麗な川と、上の方の見事な岩山のコントラストがヨセミテの最大の魅力だと思います。
上と下の写真の風景も絶景ポイントとして有名です。
ヨセミテ国立公園を訪れた日はお天気もほぼ快晴に恵まれ、見学時間もたっぷりとあったことから色々な絶景を存分に満喫することができました。
ヨセミテは何度でも来て見たいとても気持ちのよい開放感溢れる場所だということが良く分かりました。
観光バスは、ヨセミテの楽しい思い出を胸にサンフランシスコ市街へ戻っていきました。セコイアの巨大木の森のハイキングなどもあり皆少し疲れていたのでバスの中ではほとんど寝ていました。市街地に近づく頃には夜になり、あちらこちらで綺麗な夜景を楽しむことができました。
ホテルに着いたのは夜の9時過ぎでした。これだけ長時間の1日観光ツアーは珍しいと思いますが観光の時間がたっぷりとあり、とても充実していてうれしいツアーでした。
すぐに近くのスーパーを探し、そこでサラダや食事を買ってホテルの部屋に戻り、ゆっくりと夕食をいただきました。
7日目~カナダのバンクーバーへの移動とバンクーバー観光
この日はカンダのバンクーバーまで移動です。再びカナダへ入国します。早朝に起きてヒルトン・サンフランシスコ・ユニオンスクエア・ホテルを早めに出発しました。
サンフランシスコ空港までタクシーで行ってチェックインを済ませた後、空港内でゆっくりと朝食を取りました。
午前のエアカナダのフライトで2時間強でカナダのバンクーバー空港へ到着しました。空港内で簡単に昼食を済ませてタクシーで宿泊先のザ・サットン・プレイスホテル(The Sutton Place Hotel)へ向かいました。
このホテルはダウンタウンの便利な立地とクラシックな建築、ビクトリア朝の家具などで人気のあるホテルです。
チェックインしてスーツケースを部屋に入れてすぐにバンクーバー観光へ出発です。
今回はバンクーバー郊外にある大人気の観光地グラウスマウンテン(Grouse Mountain)へ行くことにしました。
カナダプレイスの前から無料シャトルバスが出ていますので、まずそこまでタクシーで向かいました。最初にスカイライドというロープウェイのチケットを購入し、しばらく待っていると大型のバスがやって来ました。
シャトルバスでロープウェイ乗り場まで行ってロープウェイに乗り換えます。この山は標高約1250mで約10分間市街や入り江などの素晴らしい眺めが楽しめました。
山の頂上付近では色々なイベント施設があって、鳥のショーや野生のクマの観察などができるようになっています。
左の写真は広い自然の牧場のような場所にいた野生のクマの写真です。
たくさんの観光客が展望台などからクマを観察していました。
その場所からさらに山の頂上までリフトが動いていて、ロープウェイのチケットにはこの料金も含まれていました。
リフトで山の頂上へ上がって行きます リフトから下を見たときにいた野生の鹿
頂上からは港町バンクーバー全体の雄大な美しい風景を望むことができました。山の散策路には各所に面白い木の彫刻なども展示されていて楽しく過ごすことができました。
グラウスマウンテンの観光を終えて、また無料シャトルバスで市街(カナダプレイス)へ帰ってきました。引き続き、タクシーで年間800万人以上が訪れるといわれているバンクーバーの観光名所の一つスタンレーパーク(Stanley Park)へ行きました。
スタンレーパークから見たバンクーバーの街並み
夕方の爽やかな静かな時間帯で多くの人々が散策に来ていました。バラ園、裏側の海岸にある灯台、トーテムポール園などをのんびりと歩き回りました。
イングリッシュ・ガーデン風のバラ園 トーテムポール園
左の写真はスタンレーパークの裏側の海岸に沿った遊歩道から見た夕方の静かな海の風景です。
遠くに橋がうっすらと見えています。
この遊歩道ではウォーキングやランニング、サイクリングをする人など暗くなるまで楽しんでいました。
スタンレーパークの裏側の海岸から見た日没の風景
暗くなるまでスタンレーパークを満喫した後、タクシーでザ・サットン・プレイスホテルのすぐ近くにある大きなスーパーに寄ってお菓子などの色々なお土産を買い込みました。
夕食はホテルから歩いていける大人気のシーフード・レストランCoastに行きました。バンクーバーに来ればやはりシーフードが食べたくなるものです。
私自身はバンクーバー訪問は4回目くらいですがいつも必ず美味しいシーフードを食べるのが楽しみです。
今回Coastでは海老や魚、貝などの新鮮で美味しいシーフードを家族でたっぷりと堪能しました。下の写真は注文した料理の一部で、海老料理(左)と貝柱料理(右)です。
その後ホテルへ歩いて戻り、日本への帰国へ向けて荷物の整理などをしました。
8日目~ホテル周辺散策と日本への帰国
バンクーバー発の成田行きフライトがお昼過ぎでしたので、午前中はホテルの周辺を軽く散策する時間がありました。これが今回の観光旅行の最後の観光になります。
早朝にホテルを出てのんびりと海岸の方へ散歩をしました。爽やかな潮風を感じながら海岸付近を散策し、朝の美しい海の風景を楽しんだ後、今回是非行きたかったレストランへ向かいました。
De Dutchというオランダ料理のレストランです。
レストランDe Dutchの入り口とテラス席 De Dutchの店内の様子
そこのサーモンのエッグ・ベネディクトが口コミで評判になっていました。
朝食でこのサーモンのエッグ・ベネディクト(左の写真)を大変美味しくいただきました。果物盛り合わせか野菜サラダが選択になっています。
私たちがそのレストランを訪れた時は幸運にも最後の一つの外のテラス・テーブルを確保でき、海岸のきれいな景色を見ながらの最高に贅沢な朝食となりました。
そのレストランのすぐ近くの海岸には水上飛行機の発着基地があり(右の写真)、ときどき飛行機が飛び立っていました。
聞くところによるとこれはそもそも観光用ではなく、通勤やビジネス用だということでした。さすがにバンクーバーはお洒落な港町だと感心させられました。
朝食後、また歩いてホテルに戻り、チェックアウトしてバンクーバー空港までタクシーで移動しました。チェックイン後、エアカナダのメープルリーフ・ラウンジで昼食をいただきました。
午後バンクーバーから日本の成田へ向けて帰国の途につきました。
最後に
今回の夏の家族旅行は勝手気ままな個人旅行でしたが、特にトラブルもなくカナダとアメリカ西海岸の緑の大自然を満喫し、皆大満足の旅行でした。
お天気はカナディアンロッキーの観光の初日など小雨も降るような状況でしたが、次第に回復してきて、観光3日目のコロンビア大氷原観光時にはほぼ晴天という素晴らしい天気にも恵まれました。
約30年前に訪れた時と比べて、ホテルの内装などがかなり綺麗に変わっていましたが、緑の大自然は昔と変わらぬ素敵で雄大な姿で迎えてくれました。
やはり湖、森林、川、滝、氷河、山々などの素晴らしさ雄大さ、ビーフやシーフードの美味しさ、カナダ人のサービスやホスピタリティ、海外各国からの観光客との小さな交流など、カナダは観光旅行先としては魅力に溢れた特に好きな場所です。
今回は9日間の旅行でしたが、まだまだ長く滞在したかったという思いもありました。また機会があれば是非行きたいと思っています。