イエローナイフのオーロラ鑑賞の旅(4)

はじめに

9月中旬に4泊6日でカナダのイエローナイフにオーロラ鑑賞に行ってきました。この記事では旅程4日目の昼間の観光、第4回目の夜のオーロラ鑑賞、および日本への帰国の様子をご紹介します。

旅程4日目

お昼近くに起床してブランチをいただいて、午後からフリータイムだったので現地発のキャメロン滝ハイキングツアーに参加しました。

キャメロン滝ハイキング

イエローナイフの街から東に約47kmほど離れた場所にある自然公園を訪れ、ガイドさんにこの地域の自然や動植物の話を聞きながら、キャメロン滝を目指すハイキングを楽しみました。

当時日本からオーロラ鑑賞ツアーに来ていた私たちとは別の旅行会社のグループに空きがあったようでそこに一緒に参加させてもらいました。

まずイエローナイフからバスで郊外へ向けて出発し、約50分でキャメロン滝トレイルの入り口の駐車場に到着しました。

バスで来る途中の車窓からはノースウエスト準州の典型的な風景が見られましたので動画におさめました。岩と低木の林が延々と続いています。

次の動画では周辺に湖がたくさん点在している様子が良く分かります。

ところで、カナダは世界で最も湖が多く約300万もあるそうです。イエローナイフの周りにも極めて多くの湖があることが下のGoogl Mapでもよく分かります。大昔に厚い氷河が広大な大地を削ってできた窪みに水がたまった結果だそうです。このような地形はとても珍しいと思います。

キャメロン滝トレイルの入り口の駐車場には簡易トイレが設置されていました。

トレイルは低木の林の中の整備された遊歩道を歩くようになっていて、所々岩の上を歩く必要がありました。特に歩行が困難な個所もなく、片道約40分程度の軽めのハイキングが楽しめる場所でした。

左下は少し傾斜のある岩の上を登って行く様子です。右下は歩きやすい木道が整備されている場所の様子です。

林の中では大きな背の高い木は見当たりません。主に低木の白樺、松の木などのようです。ここはもう秋なので木の葉が黄色に色づき始めていて綺麗な風景が楽しめました。

次は最初の休憩場所での様子を写した動画です。ガイドさんが植物などの自然について説明してくれました。

ハイキング途中で石が積まれたオブジェが並んでいる場所がありました(下の写真)。先住民が道しるべのためにこのような石積みをしていたようですが、ここにあるものは観光客が適当に積み上げたものだそうです。

次は林の中を歩いていく様子の動画です。岩や石が多くある場所を通るので足元に注意して歩く必要があります。

左下は最も見晴らしがよいと言われている撮影スポットです。そこから撮った写真が右下です。林が延々と続いています。

キャメロン滝に到着しました(下の写真)。落差は約19mだそうですがこの地域では最大落差の滝だそうです。滝のすぐ上の岩場に人が何人かいますので、比較すると滝の規模がよく分かると思います。

滝が流れ落ちる川の写真を2枚掲載します。なかなか爽やかで気持ちが良い場所です。

次はキャメロン滝の見晴らし台付近から見渡して撮影した動画です。

滝の周辺で20分ほど過ごしてまた同じトレイルを歩いて元の駐車場まで戻って行きましたが、帰りは岩場を歩くことにも慣れてきて周囲の景色をゆっくりと楽しむことができました。

帰りにトレイルを戻って行くときの動画です。来た時よりも日が傾いてきたことがよく分かります。行きもそうでしたが、林の中の木洩れ日の風情がとても素敵です。

当日は写真や動画で分かるようにとても良いお天気に恵まれ、適度で爽快なウォーキングを満喫することができました。オーロラ鑑賞ツアーの昼間のアクティビティとしてはとてもお勧めだと思います。

色々な現地ツアー会社がこのキャメロン滝ハイキングツアーを催行しているようですが、かなり内容と料金が違うようですのでよく比較することをお勧めします。例えば、私が参加したハイキングツアーは日本円で約9,500円(昼食なし、水とスナック菓子あり)でしたが他のあるツアーでは25,000円(昼食・水あり)でした。

なお、夏季のオーロラ鑑賞ツアーの暇な昼間のアクティビティとしては、上記のキャメロン滝ハイキングと犬車?が人気のようです。犬ぞり体験は冬の人気アクティビティですが、夏場に犬たちは車を引くことで冬に備えてトレーニングするそうです。その犬車に有料で観光客を乗せているとのことです。

その日の夕食にはバッファローの肉を使った料理が出ました。下の真ん中の写真がバッファロー肉のステーキです。

バッファロー肉の料理を食べるのは、アメリカのイエローストーン国立公園を訪れた時以来、2回目でしたが今回も柔らかい赤身でとてもおいしくいただきました。

4回目の夜のオーロラ鑑賞

最後の夜のオーロラ鑑賞となりました。やはり夜9:00頃にホテルを出てバスでオーロラビレッジへ向かいました。ただしこの夜は徹夜になります。深夜2:00頃までビレッジで鑑賞をして、ホテルには2:30頃に戻り、部屋で着替えなどして荷物をつくり約1時間後にはチェックアウトしてそのままバスで空港へ向かいます。

4日目夜は残念ながら、少し時間がたつと空一面に雲が覆いかぶさり、オーロラはほとんど見えなくなりました。途中で雨が降りそうになるほどお天気も悪くなり、冷たい風が吹きつけていたので、皆さんはほとんどティーピーの中で過ごすことになりました。

お天気が本格的に崩れる前に何とか一眼レフにて撮影した写真を下に2枚掲載します。すでにかなり雲が広がり始めています。

次は、雲が空一面を覆ってしまった状況で取り敢えずiPhoneで撮影した写真です。雲の上にはレベル4程度のオーロラがちゃんと出ていたようです。雲とオーロラの競演?です。

この日の夜はほとんどオーロラが撮影できなかったので、代わりにまたお月様とティーピーの風景を撮影しました。お月様が下の湖面に映って素敵な景色になっています。

本当はこの夜は早めにホテルに引き上げたかったのですが、お天気が悪くても急に好転する一抹の望みがあるということで、結局いつものようにビレッジに深夜2:00頃までいることになりました。

その後ホテルへ戻り、寝る間もなくそのまますぐにイエローナイフの空港へとバスで向かいました。帰りは、イエローナイフから直接バンクーバーへ行き、そこで乗り換えて日本へ帰国しました。

バンクーバー空港では数時間の待ち時間があり、皆そこで朝食を食べました。

バンクーバー空港にはエア・カナダのラウンジがあり、メイプルリーフ・ラウンジとシグネチャー・スイートの2種類がありました。シグネチャー・スイートのラウンジはファーストクラスだけでなくうれしいことにビジネスクラスの乗客も利用できるとのことで、初めてそこを利用しました。

下の写真がその内部の様子ですが、入ると係の人がテーブルへ案内してくれます。料理や飲み物はテーブルでメニューから注文してそこまで持ってきてくれます。またバイキング・ビュッフェもあるので自分で好きなものを取りに行くこともできます。

朝の利用でしたので特製オムレツを注文しましたが、昼や夜の場合には作り立ての美味なステーキなども注文できるとのことでした。

昨夜は睡眠をとっていないのでかなり眠くなりましたが、飛行機に乗り遅れないように起きていました。ちなみに、海外旅行に行くと乗り継ぎ空港で乗り換えもあり、また待ち時間も長いので、その時間を利用して運動を兼ねて、広い空港施設内を歩き回る(ウォーキングする)のを習慣にしています。いつもだいたい6,000~8,000歩ほど歩いています。

添乗員さんの話によると、以前空港のベンチで参加者の2名が眠り込んでしまい、飛行機に乗り遅れたことがあったそうです。その時その2名は、運悪く搭乗口からかなり離れた場所のベンチで寝ていたために、添乗員さんが出発までに見つけられなかったそうです。

バンクーバー空港から成田空港までのフライトでは食事の後、映画を早めに切り上げてぐっすりと睡眠をとりました。

おわりに

急遽決めたカナダのイエローナイフへのオーロラ鑑賞旅行でしたが、オーロラを自然の中で初めて肉眼で見るという貴重な体験ができました。

しかも、1回目の夜と2回目の夜にはレベル4程度のオーロラ、3日目の夜にはついにレベル5(オーロラ爆発)のオーロラが鑑賞できたことはかなり運が良かったと思います。

イエローナイフは確かに宣伝通りオーロラが良く見える場所でした。冬は寒さで訪れるのに敷居が高いので夏季のオーロラ鑑賞を是非お勧めしたいと思います。日本とは土地や文化がかなり異なったノースウエスト準州には昼間のアクティビティも色々とあるので、暇を持て余すことはないと思います。

キャメロン滝ハイキングや近くの湖の遊歩道や街の散策など、この地域独特の風土を肌で感じられたこと、また北極イワナやバッファロー料理などのグルメを味わったことなども旅の良い思い出になりました。

よく言われている「一生に一度はオーロラを見たい」という願望は今回の一回の旅行で運よく叶えられたように思います。大自然の素晴らしい天空ショーに感謝です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする