旅程4日目
旅程4日目はバスで行くグレートオーシャンロード1日観光ツアーです。
オーストラリア国家遺産であるグレートオーシャンロード(Great Ocean Road)は、トーキーからアランスフォードに至る全長約250kmの世界一美しい海岸道路です。メルボルンから気軽に日帰りで行けることもあり、年間約250万人もの観光客を集めているオーストラリアでも有数の観光スポットです。
青い海、白い砂浜、緑の林や森、そして乱立する切り立った岩の塔などの絶景が見どころになっています。
今回お世話になったのは英語の混載ツアーですが最も盛りだくさんの観光スポットを長時間かけて周るツアーというところが気に入って申し込みました。朝の7:50から夜の9:30までの長時間観光で、朝食のモーニングティーが付いていて、昼食と夕食は各自近くのレストランで済ませるという内容でした。
宿泊ホテルから歩いて6~7分のところにあるRendezvous Hotel に7:50の5分前に集合でした。ツアー客は25名程度で、半分以上がインド系の人、その他欧米系の人で日本人は私たちの家族だけでした。
ガイドさんはとても親切で明るいベテランの男性ガイドでした。一番重要な伝達事項であるバスの出発時間はその都度バスの前方のホワイトボードに大きく書いてくれましたので間違えて取り残される心配はありませんでした。
モーニングティー
メルボルンの街を離れて少し海岸道路を走ったところでまずモーニングティーの時間になりました。美しい海岸の砂浜のすぐ裏の野外テーブルとベンチのところでツアー会社が準備してきた2種類のパンケーキ、コーヒー、紅茶、牛乳がサービスされました。
海岸に出ると海辺でかなりの人たちが遊んでいました。ほとんど地元の人だと思われます。
右下はこの海岸のすぐ裏側にある池で、子供たちがパドリング遊びを楽しんでいました。
バスはモーニングティーを終えてまた走り出しました。
野生のコアラ
途中で立ち寄った休憩所の近くにはよく野生のコアラが出没するユーカリの林があるということでみなコアラ探しに夢中になっていました。
下の写真はコアラがいると思われる木の下に観光客が集まっている様子です。
そして野生のコアラを1匹発見しました。木の上の方の枝の上でほとんど動かずにじっとしていました。野生のコアラを見るのは初めてでしたのでそれなりに感動しました。
グレートオーシャンロード
バスは再び海岸に戻ってグレートオーシャンロードをさらに先へと進んでいきました。下の3枚の写真は途中で見かけたかなり大きな海水浴場です。海岸にはたくさんのキャンピングカーも止まっていて、多くの人が夏のバカンスを楽しんでいました。
このあたりから先の美しい海岸風景を動画でたくさん撮りましたのでご紹介します。これらの動画にあるような様々な表情を見せる海岸風景が延々と続きます。これだけ長く海岸道路を走るのは確かに珍しいと思います。
昼食はアポロベイというリゾートムードいっぱいの海岸の街でとりました。下の写真はその街並みです。
左下の写真はこの街で一番のお勧めのスキャロップパイがおいしいお店です。右下はそのスキャロップパイです。お店ではすでにたくさんの人が順番待ちをしていましたが、パイは温めるだけですぐに提供されるのでそれほど時間はかかりませんでした。
昼食の時間は40分しかなかったので少しあわただしかったですが外の海岸通りの様子を眺めながら名物のパイをとても美味しくいただきました。。
熱帯雨林の散策
昼食後また海岸道路をしばらく進み、次はオトウェイ山脈にある古代の熱帯雨林へと向かう道へ入りました。この時の動画が次です。
鬱蒼と木々が茂る熱帯雨林の中をしばし散策しました。ユーカリの木もありましたがシダがとても目立っていました。シダの群生の中を歩いているとまさに今にも恐竜が出てきそうな雰囲気でした。またシダの葉からの木洩れ日がとても素敵でした。
左下は大きな木の根元にできた空洞で、このような木の空洞はあちらこちらに見られました。空洞の下の方にはっている木の根が蛇の形にそっくりで本物の蛇と見分けがつきにくいので撮影時に中に入るときには十分注意が必要だそうです。右下は巨大な倒木です。
下の写真はこの散策でもっとも景色が良いと紹介された撮影ポイントです。
この散策の様子を動画に撮りましたので次に2本掲載します。動画の方がよりリアルに雰囲気が伝わると思います。
ポートキャンベル国立公園
熱帯雨林の散策を楽しんだ後はまた海岸道路へ戻り、次はいよいよこのグレートオーシャンロード観光の目玉であるポートキャンベル国立公園の12人の使徒を見に行きました。
12人の使徒は長い海岸線に沿ってそびえ立つ8つの奇岩群で、南極から吹く強い風と波に洗われて形成された景観です。
散策前にまず観光センターへ立ち寄りました(左下の写真)。なかなかお洒落な造りの建物でした。右下は海岸に沿って複数設置された展望台へのアプローチです。たくさんの人が歩いていました。
下の2枚の写真は最初の展望台から見た12の使徒の風景です。
この展望台から撮影した動画を下に掲載します。
左下は反対側の風景です。右下は展望台間の遊歩道からの景色です。
下の写真は一番奥の展望台からの景色です。ここからの景色が最も有名で見ごたえがあります。美しい奇岩の景色と同時に押し寄せる波の造形や聞こえる波の音がとても素敵でした。
この展望台から見た風景の動画を下に掲載します。
左下は反対側の風景ですが、写真の左側の真ん中あたりの砂浜まで歩いて降りることができます。私たちのツアーではあまり時間がなかったのでそこまでは行くことができませんでした。
反対側の海岸風景を撮影した動画を下に掲載します。右側から左側に次々と打ち寄せる波の造形・模様がとても見事で、つい見とれてしまいます。
下の4枚の写真はまた別の展望台から見た色々な海岸の風景です。ここの観光スポットでは12の使徒以外にも色々な海岸の奇岩や造形を楽しむことができました。
下の写真は展望台での様子です。色々な国から観光客が来ているようでした。
海岸の絶景を堪能したあと、観光センターへ戻る途中で見た海岸の風景です(下の2枚の写真)。下の写真ではまるで海が立っているような錯覚を覚えます。
左下は展望台へのアプローチの風景で帰りに振り返って撮影したものです。右下は私たちが乗ってきたGo Westという現地ツアー会社の小型バスです。この小さなバスに25人ほどの観光客が乗っていました。右側にいる青いシャツを着た人が当日のガイドさんです。
12の使徒を訪れた日は、上の写真でも分かるように完璧な快晴のお天気で、海と空のコバルトブルーが美しさを競うように輝いていました。爽やかな風を浴びて、気持ち良いリズムの波の造形を見て音をしばし聞いていると時間がたつのを忘れてしまいそうでした。ここではいわゆる12の使徒だけでなく色々な海岸の絶景を堪能できたのはうれしいサプライズとなりとても印象に残る観光になりました。
帰りは海岸道路ではなく内陸の道路を走って帰っていきました。その時に撮影した窓からの風景を掲載します。のどかな牧場風景が続いていました。
メルボルンの街へ戻る途中で夕食の時間になって、近くの街で30分という短い夕食タイムがありました。
道路沿いにはいくつかのレストランがありましたが、サービスが速そうな中華レストランへ行きました。グレートオーシャンロード観光に来たたくさんの観光バスが帰り道に夕食のために立ち寄る定番の場所になっているようで、お店に入るといきなり店の女性に希望のメニューを聞かれました。
十分に検討する間もなく慌てて注文しましたが、あっという間に料理が出されました(左の写真)。海鮮焼きそばのような料理でとても美味でした。
左下は帰りのバスから見た夕日で、右はメルボルン市内に到着した後、歩いてホテルに帰る途中で撮影した夜のイルミネーションが素敵なフリンダース・ストリート駅です。
旅程5日目
旅程5日目はいよいよ観光最終日になりました。
朝ホテルに荷物を預けて最後の観光へ向かい、お昼頃に荷物を引き取って空港へ行き、メルボルン空港、シドニー空港と乗り継いで日本へ帰国となります。
本日の観光は蒸気機関車パッフィンビリー&ダンデノン 半日観光ツアーです。メルボルンから北に向かって約70kmに位置するダンデノンは自然豊かな行楽地です。日本人向けの混載現地ツアーに参加しました。
朝7:50分にトレジャリー・オン・コリンズホテル前に集合でした。日本語を話すオーストラリア人の男性ガイドさんが大型バンで迎えに来てくれましたが参加者は全部で12名ほどでした。
ユーカリの森の散策
メルボルンの街を出発してまずユーカリの森がある場所に行って朝の散策を楽しみました。下の写真はユーカリの森へ続く散策路の入り口付近の様子です。
散策の様子を写した動画を2本掲載します。ユーカリの森ですがシダもたくさん生えていました。動画に写っている男性はガイドさんです。
朝の気持ち良い散策の後は、近くのレストランへ立ち寄ってスコーンを食べながらユーカリ紅茶を楽しみました。
蒸気機関車パッフィンビリー乗車観光
次に蒸気機関車パッフィンビリーに観光乗車するためにベルグレーブ駅へと向かいました。駅に行くまでの道路の両側には素敵なユーカリの林が広がっていましたので動画で撮影しました。
下の写真はベルグレーブ駅の様子です。
美しいダンデノン山脈の間を走るレトロなパッフィンビリー鉄道はオーストラリア最古の蒸気機関車で「機関車トーマス」のモデルになったと言われています。
1900年に開設されてから一度廃止になりましたが、100年以上にわたって、人々や材木、家畜、植物などを輸送して地元の足となってきました。
地元の人たちを中心とした500名以上のボランティアで運営されているパッフィンビリーは、現在メルボルンの有名な観光スポットになっています。車内にはボランティア募集の広告もありました。
下の写真は蒸気機関車パッフィンビリーに乗り込む様子です。当日もとてもたくさんの観光客が来ていました。
下の2枚の写真はパッフィンビリーが走行しているときの様子です。見てすぐに分かるように皆窓の枠に座って足を外へ投げ出しています。このような普通は禁止されているワイルドな乗り方が許されている(推奨されている!)のもこの蒸気機関車の大きな魅力です。それにしても迫力のある乗り方です。大人も子供もとても嬉しそうでした。
左下は私たちの車両の内部の様子です。右下はダンデノン山脈の美しいユーカリの森の様子です。
降車した駅で先頭の機関車を撮影しました(下の写真)。何かとても懐かしいレトロな小型の可愛らしい機関車です。
パッフィンビリー鉄道乗車観光の様子は動画でも撮影しましたので掲載します。
下の3本は走行中に窓から外を見た様子です。
次は上り坂を力強く登り走行している様子です。機関車の音に迫力があります。
次は左側の窓から外を見た景色です。途中で汽笛を鳴らす音が聞こえます。
最後は走行中の私たちの車両内の様子です。
蒸気機関車をMenzies Creek 駅で降りた後は、またバンに乗り換えてオリンダの街に行って昼食となりました。左下はオリンダの街並みです。右下は私たちが乗ってきた観光バンです。
ミートパイがおいしいと話題のレストラン(下の写真)でミードパイをいただきました。
昼食のあとは最後の訪問先であるダンデノン山の山頂にある展望台へ向かいました。
展望台へと向かう途中の外の様子を撮影した動画を下に掲載します。
ダンデノン山の山頂の展望台
展望台からはメルボルンの街並みが雄大に見渡せました(下の写真)。中心部以外はとても緑豊かな街並みになっているのが東京などとは違い特徴的でした。
蒸気機関車パッフィンビリー&ダンデノン半日観光ツアーは好天に恵まれて、とても気持ちよくまた半日の短い観光にもかかわらず予想外に中身の濃い充実した時間を過ごすことができました。
オーストラリアでのすべての観光を終えて、まずホテルへ戻り荷物を受け取ってタクシーでメルボルン空港へ向かいました。夕方頃にメルボルン空港からカンタス航空の国内線でシドニー空港へ行き、夜にシドニー空港から日本へ帰ってきました。日本の羽田に到着したのは次の日の早朝になりました。
おわりに
今回のシドニー湾のカウントダウン花火鑑賞は、新型コロナの拡散で予約をキャンセルした時から4年を経てようやく実現しました。クルーズ船から花火を見るという初めての体験もとても感動的でした。
カウントダウン花火も素晴らしかったですが、シドニー市内観光、ブルーマウンテン観光、メルボルン市内観光、さらにグレートオーシャンロード観光、蒸気機関車パッフィンビリー乗車観光など、すべて快晴に近い好天に恵まれてとても充実した楽しい旅行になりました。
この旅行でオーストラリアの魅力がまた一段と膨らんだように感じています。