はじめに
先日、名古屋を基点にして三保の松原、名古屋城、飛騨高山、白川郷、京都嵐山の天龍寺、伏見稲荷大社、伊勢神宮、伊勢湾の観光をするツアーに参加しました。
名古屋に3泊する4日間の旅程でしたがゴールデンウィークのために各所で渋滞に遭遇し少しあわただしい旅行になりました。
お天気は前半が雨と曇りでしたが後半は気持ちよい晴れの天候に恵まれました。短い期間に盛りだくさんの観光内容で結果としてとても充実した国内旅行でした。
1日目
早朝に東京方面からJR新幹線で新富士駅まで行きました。駅からは観光バスに乗ってまず三保の松原を訪れました。
三保の松原は、日本新三景、日本三大松原のひとつとされ、国の名勝に指定されています。また、ユネスコの世界文化遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産になっています。
すでに小雨が降っていたので残念ながら砂浜からは富士山は見えませんでしたが、途中の松並木や海岸の有名な松など散策し、観光を楽しみました。ここは羽衣伝説の舞台で、天女が舞い降りて羽衣をかけたとされる「羽衣の松」があります。
雨で砂浜が濡れていたので砂が硬くなっていてその上を歩くのはとても楽でした。また悪天候のせいか観光客は少なめでした。
晴れていればこの先に富士山が見えたはず 海岸に傾いて生えている松
その後バスで焼津に移動し、昼食の海鮮丼をおいしくいただきました。
昼食後は名古屋城へ行き城内散策と本丸御殿の観光をしました。その時には雨はあがり曇り空でしたので傘は不要でした。なお天守閣は工事中のため入場不可でした。
名古屋城天守閣の威容
石垣と水がない堀の様子 再現された本丸御殿
本丸御殿は初代尾張藩主の住居・政庁として使うために1615年に徳川家康により建造されたそうです。世界大戦中の空襲で消失したあと復元を続け2018年6月に全体が公開されるにいたっています。
花鳥画の襖絵や天井など金色をベースに豪華に装飾された室内や廊下は当時の威厳を示すのに相応しい豪華絢爛な様相を呈していました。次に幾つかの箇所の写真を掲載しておきます。
名古屋城見学の後、名古屋市内で名古屋めしの夕食を美味しくいただきました。
第1日目は名古屋市内のホテルにて1泊でした。この同じホテルに3連泊する予定です。
2日目
この日はバスで飛騨高山と白川郷を訪れます。
早朝に名古屋のホテルを出発し、午前中に飛騨高山へ到着しました。雨が降っていましたが、伝統的建造物群保存地区、古い街並みの中心街を散策し、色々なお店を覗いたりして楽しみました。
散策後バスへ戻り、白川郷へ移動する間にバスの中で飛騨牛弁当をおいしくいただきました。
白川郷へ続く最後の一本道はやはり大渋滞でなかなかバスが進まず、予定よりかなり遅れての到着となりました。
白川郷の合掌造り集落は1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。ここでは合掌造りの茅葺屋根の古い家屋を見ることができます。
バスの到着が遅れたために白川郷の宣伝パンフレットなどでよく見る白川郷全景の写真が撮れる展望台までは残念ながら歩いて行く時間はありませんでした。
しかしお店がたくさんあるメインストリートや周りに延びている田舎道などをゆっくりと散策することができ白川郷ののどかな景色を十分に堪能することができました。
駐車場と白川郷を結ぶ「であい橋」 白川郷のメインストリート
山桜と思われる綺麗な花が咲いていました
白川郷を囲む山々の新緑が綺麗でした
白川郷の貴重な風景を堪能した後、またバスで渋滞の中を名古屋へと帰っていきました。
名古屋市内についてから老舗のレストランで夕食のひつまぶしを美味しくいただきました。
2日目も同じホテルに宿泊しました。
3日目
3日目は観光バスで京都まで行き、嵐山の天龍寺見学と伏見稲荷大社の観光をしました。さらにその後名古屋付近に戻り夜になばなの里でイルミネーションの鑑賞をしました。
嵐山は予想通りゴールデンウィークの人で混雑していました。渡月橋も人がいっぱい歩いて渡っていました。当日はお天気も良く山の新緑が輝いてとても綺麗でした。
まず嵐山の天龍寺を訪問しました。ここは世界遺産に登録されている京都を代表する寺院の一つです。とりわけ、曹源池庭園(そうげんちていえん)は、日本初の国の史跡・特別名勝に指定された名庭園です。
優美な王朝文化と禅文化が溶け合ったこの名庭園を作ったのは、南北朝時代の臨済宗の僧侶で天龍寺の初代住職である夢窓疎石(むそうそせき)だということです。
曹源池庭園は、左に嵐山、正面に亀山・小倉山を借景とした池泉回遊式庭園で、水の流れのような白砂と芝生の青、曹源池に反射する木々の美しい風景で有名です。
このような素晴らしい庭園を目の前にするとうれしくなって思わずたくさんの写真を撮ってしまいました。次に幾つかのカットをご紹介します。
曹源池庭園を後にして天龍寺の北門へと散策を続けると途中で下の写真のような色々と素敵なスポットも見つかります。
青もみじの美しい風景 静寂の竹林
天龍寺の観光の後、嵐山にて京料理の昼食をおいしくいただきました。その後京都の伏見稲荷大社へ参拝へ行きました。
伏見稲荷大社も大変な人出でした。
聞くところによると最近は外国からの観光客に人気が高いそうです。特に写真のような赤い鳥居が続く「トンネル」では多くの外国人観光客が立ち止まってしきりに写真を撮っていました。
伏見稲荷大社を参拝後はバスで名古屋近郊へ戻り、途中のレストランで松坂牛の夕食をいただきました。
夕食後は夜の7時から始まるなばなの里のイルミネーションを見に行きました。はばなの里も家族連れや若いカップルでかなり混んでいました。
有名な光のトンネルはものすごい数のLEDが使われていてまさに圧巻でした。またちょうどLEDの点滅によるJapanをイメージしたアニメションも披露されていてとても楽しく過ごしました。
光のトンネル Japanをイメージしたアニメーション
なばなの里は本来はいわゆる植物園のようで季節の花々がたくさん咲いていました。昼間に来ても楽しめる場所のようです。
なばなの里のイルミネーションをたっぷりと楽しんだ後、名古屋市内のホテルへ夜おそく戻ってきました。
4日目(最終日)
最終日の今日は今回の旅行のハイライトの一つである伊勢神宮への参拝とその後の伊勢湾フェリー乗船の観光です。
名古屋から伊勢神宮までバスで向かい最初に外宮を参拝しました。
5月から平成から令和に元号が変わったこともあり伊勢神宮は参拝客で大変な混雑でした。
まず外宮を参拝しましたが、参道は内宮に比べて分かりやすくまた正宮までは歩いてすぐでした。
左の写真は正宮の正面です。参拝客はここでお賽銭を入れて参拝を行います。この鳥居の中は撮影禁止となっていました。
外宮のあとバスで少し移動し引き続き内宮を参拝しました。
左の写真は五十鈴川に架かる木造の宇治橋の入り口付近の写真です。たくさんの観光客で混雑しています。この宇治橋を渡って内宮へ参拝に行きます。
この橋の長さは約100メートルで両端の鳥居は両正宮の旧正殿棟持柱を再利用したものだそうです。
内宮の場合は正宮まで砂利道をかなり歩きました。周りには大木が鬱蒼と生えていて歩いていてとても気持ちが良い場所です。正宮の正面の階段では右の写真のように参拝客の列ができていました。
新しい元号「令和」の時代の祈念の参拝を無事終えて宇治橋を渡って伊勢神宮内宮前のおかげ横丁へ戻り、橋のすぐそばの岩戸屋というお店の2階のレストランでてこね寿司の昼食をおいしくいただきました。
昼食後はおかげ横丁内を散策しお買い物などを楽しみました。
宇治橋に近い通りの入り口付近は身動きが取れないほど観光客で込み合っていました。
左の写真は通りを少し中に歩いていったところでそれほどは混んではいませんでした。
おかげ横丁に沿った五十鈴川沿いの小道 気持ちよい川辺で人が遊んでいました
昼食を終えた後バスで鳥羽港へ向かいました。ここから伊良湖港まで伊勢湾フェリーの乗船を楽しみます。下の地図の赤い太線が今回の航路で約55分の船旅です。
乗船したフェリーはそこそこ大きな船で航行中は揺れをほとんど感じませんでした。周りの景色を眺めながらの暫しの船旅を楽しみました。
鳥羽港の様子ー巡視艇が停泊しています これと同型のフェリーに乗船
伊良湖港に近くなった頃右手に「神島」が見えてきます。これは三重県鳥羽市の沖合いにある小さな美しい島で、三島由紀夫原作の「潮騒」の舞台となった場所です。
「潮騒」は今まで4回映画化されていますが、三島由紀夫の希望によりすべてこの神島でロケが行われました。
この島は港からゆっくり歩いて約90分で一周できるそうです。途中、三島由紀夫が滞在した家、正月に行われる奇祭「ゲーター祭」の八代神社を経て、多くの猫が住みついている神島灯台まで歩けるとのことです。
伊良湖港に到着すると一緒に乗ってきた観光バスに乗り込み、さらに新幹線の浜松駅まで向かいます。これで今回の3泊4日の観光旅行もほぼ終了です。
浜松駅で夕食の駅弁を購入し新幹線に乗って帰宅の途につきました。
おわりに
今回の3泊4日の小旅行では前半が曇りと雨、後半が晴れという天候でした。旅行は何と言ってもまずお天気に恵まれないと気分がどうも盛り上がりません。
雨が降ると傘を使うので観光の邪魔になりますしまた足元も濡れたりスリップしたりしないように気をつける必要があり楽しむ気分になかなかなれないものです。
風景の撮影でも光の量が足りないので暗く冴えない写真になってしまい後で見てがっかりします。
お天気が良いとその逆で気分もとても盛り上がります。今回の旅程の後半は穏やかな良い天候に恵まれ非常に楽しく観光をすることができました。
今回のツアーで最も良かったことの一つは各地で食べた昼食や夕食でした。海鮮丼、名古屋めし、飛騨牛、ひつまぶし、京料理、松坂牛、てこね寿司など各地の自慢の美食グルメを堪能することができました。
今回は名古屋を基点にバスで行ける近郊の観光地を訪れましたが、意外にも初めて訪れる場所も色々とあり、旅行費用もお手頃で結果としてとても有意義な楽しい旅行になりました。