はじめに
この年末年始に家族揃ってシンガポールへ5泊6日の観光旅行に行ってきました。カウントダウン花火の鑑賞が主な目的です。観光の時間は正味4日間ありましたので、主な観光スポットをほほすべて回ることができました。
この記事では旅程第2日目に訪れたマリーナベイエリアでの様々な観光スポット(シンガポール観光の目玉スポット)をご紹介します。
2日目
朝一番にホテルから直ぐそばのサンテックシティにあるシンガポール元祖のDuck Toursの営業所へ歩いて向かいました。5分ほどで到着です。まずは軍隊払い下げの「ごっつい」水陸両用車に乗ってシンガポールの海と陸からの市内観光へ出かけます。
Duck Toursは毎日10:00~14:00まで1時間ごとにここから出発します。私たちは最初の10:00発に乗り込みました。すでに多くの観光客が並んでいて水陸両用車はすぐに満席になりました。なお、チケットはあらかじめ予約していませんでしたが希望の時間のツアーに参加できました。
皆が乗り込んだら最後に運転手とシニアの男性ガイドさんが乗り込んできました。そして出発です。出発するとまもなく皆の掛け声とともに豪快にマリーナべイに入水していきました。この派手な水のスプラッシュが水陸両用車の醍醐味の一つです。
ガイドさんは早速に前席のほうから観光客ひとり一人ににどこの国から来たかを尋ねていきました。そして観光中は市内要所の説明やクイズを出したりして盛り上げていました。言葉は英語です。
あの日本人にも大人気のマリーナベイ・サンズホテルを横から見た景色です(左上)。また右上の写真は世界的に有名な金融街です。
マリナベイ・サンズを見たあとは、シンガポールの昔からのシンボルである「マーライオン」の海からの見学へ向かいました。
右上の写真は、私たちがカウントダウン花火を見るために予約したスイソテル・ザ・スタンフォードホテルです。シンガポールで最も背が高いホテルということでとても目立っています。
近くにシンガポール・フライヤ(東洋一の観覧車)が見えます(左上)。また右上の写真は自動車レース場のメインの建物です。
高速道路の橋脚にびっしりとツタが絡まっています。これは南国独特の風景ということで思わずシャッターを切りました。
その後水陸両用車は陸上へ上がり陸からの市内観光に移りました。海上では滑らに進みましたが陸上ではごつごつと振動が伝わりあまり乗りごごちはよくありませんでしたがこれもすぐに慣れました。裁判所、博物館、記念塔など色々な公共の建物が紹介され約1時間の楽しいツアーがあっというまに終了しました。
「シンガポールでもっとも背が高いホテルはスイソテル・ザ・スタンフォードで、最も背が低いホテルはラッフルズだ」ということは実はこの時ガイドさんから初めて聞いた話でした。
私たちが今回シンガポールで宿泊することになった2つのホテルがたまたまこの2つだったと聞いてその偶然に何故か少しうれしくなりました。
シンガポール観光の冒頭で市内の様子を外観できたことはとても有益でした。これから数日間市内を観光して回る時に大いに参考になります。
このDuck Toursは最初はあまり期待していませんでしたが、ガイドさんの盛り上げ方もうまく、予想以上に内容が豊富で家族みなとても満足して大いに楽しめました。
マリーナベイ・サンズの展望台
続いてサンテックシティからタクシーでマリーナベイ・サンズの展望台へ向かいました。マリーナベイ・サンズは特に屋上のプールなど日本ではCMなどTVでの露出も多く、日本人観光客などに大人気になっているホテルです。
プールなどのエリアには宿泊客しか入れませんが、屋上には一般客が入れる展望台があります。そこからの眺望がすばらしいということで訪れることにしました。
マリーナベイ・サンズの入り口からロビーへ入り、そのまま突き抜けてまっすぐに裏へ歩いて行くと左のほうに展望台へ行くエレベーターがありました。
左上はマリーナベイ・サンズのロビーを抜けて裏のほうへ歩いて行く途中の風景です。右上は展望台の展望通路の様子です。船のデッキのような板張りになっていて歩いていてとても気持ちが良かったです。
左上は展望台から見た噂のプールです。宿泊客で混み合っています。展望台からは美しいマリーナベイエリアの風景が楽しめました。右上は金融街のビル群です。
マリーナベイの真ん中あたりには海上にT字型にカウントダウンの打ち上げ花火の仕掛けが準備されていました。写真の奥のほうはシンガポール川の上流方向で、すぐの所にクラーク・キーがあります。
ラッフルズ方面の風景(左上)とシンガポールフライヤ方面の風景(右上)
左上の写真はザ・フロート@マリーナベイで31日夜にカウントダウン・イベントが行われる有料の観覧席で27,000席あるそうです。料金が1番高い赤色の部分の席が約70万円(10人テーブル)ともいわれています。
右上の写真は展望台の一番先にあるお店です。周りは広場のように広いスペースがあります。開放感のあるとても気持ちが良い広場です。
最初は全く気が付きませんでしたが、少し遠くに目をやると港の沖合には大変な数の船舶が停泊していました。さずがに貿易でも有名なシンガポールだと思いました。
こちらもシンガポールでは最近有名になったガーデンズ・バイ・ザ・ベイ植物園です。
左上の写真はこの記事「年末年始に家族でシンガポールへ旅行(1)」ですでにご紹介したスイソテル・ザ・スタンフォードとラッフルズの2ショットです。右上は一つの島のように水面に佇むルイ・ヴィトンの店舗で総ガラス張りの構造を採用した初のアイランド・メゾンだということです。
当日展望台を訪れた時はとても良いお天気に恵まれ、遠くまで色々な方角の綺麗な風景を見ることができました。とても爽快な気分になれるのでこの場所は一度訪れることをお勧めします。
ラウ・パ・サ・フェスティバル・マーケットで昼食
この日の昼食はガイドブックなどでよく紹介されている巨大ホーカーズの一つ、ラウ・パ・サ・フェスティバル・マーケットへ行きました。
マリナベイ・サンズからタクシーに乗りましたがほんの数分で着いてしまいました。
とても広い場所に放射状に色々なたくさんのお店が広がっていました。中華料理、マレーシア料理、インド料理、シンガポール料理など一通り見て回るのにそれなりの時間がかかる場所です。どれもこれも美味しそうに見えてなかなか一つの料理に決めるのが大変でした。
当日は左上の写真のように運よく席はかなり空いていましたので、ゆっくりB級グルメを選んでゆっくりと食べることができました。私は右上の写真のような卵入りワンタンメン風なヌードルをとても美味しくいただきました。
マーライオン・パーク
昼食を終えたらタクシーでまたベイエリアに戻り昔からのシンガポールのシンボルとして世界的に有名なマーライオンがあるマーライオン・パークへ行きました。
マーライオンは、ライオンの頭部と魚の体をもつ架空の動物です。マレーシアの王子が11世紀頃にシンガポール島を再発見した時に見かけたという獅子をマーライオンの頭にし、古代都市テマセクにちなんで体を魚にしたものと言われています。
1972年にシンガポール政府観光局がシンガポールのシンボルとしてマーライオン像を造り、ここに設置したのが始まりだそうです。高さは8.6メートル、重さは70トンもあり勢いよく水を噴出する姿はなかなか壮観です。
マーライオン(シンガポール)、人魚姫像(コペンハーゲン/デンマーク)、小便小僧(ブリュッセル/ベルギー)は「世界三大がっかり」と言われています。
私はすべて実際に見てきましたが他の2つと違ってマーライオンは特にがっかりはしませんでした。サイズもそこそこ大きいですし、姿も興味深くそれなりによくできていると思いました。
上の写真を見ると分かるように当日もマーライオンの周りは観光客で大変な賑わいでした。多くの人はできるだけインスタ映えするような写真を頑張って撮っていました。
近年SNSが流行ってきたので一緒に撮るとインスタ映えしそうなマーライオンが若い人を中心に再び人気を博してきているのかもしれません。
マーライオン・パークから見たマリーナベイ・サンズの姿です。やはり建物としてはそのデザインが突出していて非常に印象的な眺めになっています。
以前海外TVのヒストリーチャネルで工事の模様が詳しく紹介されていましたが、特に一番高いところの左側に突き出た部分を建設するのに大変苦労したようです。
マーライオン・パークにはお土産物屋さんがたくさん軒を連ねておりその一つに入って日本へのお土産を購入しました。何といってもやはりマーライオンにちなんだものがシンガポール土産としては最も分かりやすいだろうと判断しました。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
マーライオン・パークに別れを告げて次はまたタクシーでシンガポールの2大植物園の一つであるガーデンズ・バイ・ザ・ベイへ行きました。
園内に入ると巨大キノコのような支柱?がいくつかありその周囲にたくさんの植物が張り付くように生育していました。
以前世界中で大ヒットしたアメリカ映画「アバター」を少し連想させるような景色です。
巨大キノコのような支柱間の高い位置にスカイウォークが設置されていたので、チケットを買ってエレベーターでスカイウォークまで上がりました。
スカイウォークから見たマリーナベイ・サンズの一部分です。
スカイウォークを楽しんだ後は巨大な温室へ行きました。途中で右上の写真のような花時計を見つけました。
温室へ行く途中の道路の様子です。温室はとても特徴的な建物になっています。
温室に入るとまず多種多様な肉厚植物のコーナーがありました。
各種のサボテンも展示されていました。また右上は枯れ木の木片で作成した「ドラゴン」です。遊歩道を歩く観光客を狙っているような恰好です。
ちょっと分かりにくいですが右上の写真は「パンダの木」だそうです。葉に黒い斑点がたくさん見えます。
左上は世界の珍しい木を配した休憩所です。右の写真は下半身が空洞になっている人(スーツケースを引いている旅行中の家族)の彫像です。向こう側が透けて見えています。
上の何枚かの写真は植えられたたくさんの植物とクリスマスの飾りつけのコラボになっています。
温室の中は外よりもかなりすずしく空調が効いていてとても快適に散策、見学ができました。そのためかたくさんの観光客でかなり混み合っていました。
色々な種類の植物、世界各国の珍しい植物などとてもバラエティ豊かに、また綺麗に可愛く配置されており、楽しみながら歩いて見て回ることができました。
また所々に楽しいオブジェや彫像が配置されていて飽きさせないようになっていました。
この植物園を後にして次はリバークルーズを楽しむためにタクシーで船着き場へ向かいました。
シンガポール川のリバークルーズ
シンガポール川を遊覧船で巡るリバークルーズは、現在シンガポール・リバークルーズ(Singapore River Cruise)社とウォータービー(Water B)社の2社が営業しています。
マリーナベイからクラーク・キーあたりまでの地域に8カ所の船着き場があり、普段は朝の9時から夜11時まで10~20分間隔で運行されています。遊覧時間は約40分です。
今回はマリーナベイで毎日夜行われるマリーナベイSPECTRAショーを見るための特別クルーズ船に乗ることにしました。
この特別クルーズ船はクラーク・キーの船着き場だけからしか出航していないのでタクシーでそこまで行きました。タクシーの運転手のお勧めに従ってウォータービー社のクルーズ船を利用することにしました。
混むことが予想されたので少し早めにチケット売り場へ行って無事に夜7:30出航のクルーズ船のチケットを確保しました。
この船でマリーナベイまでシンガポール川を遊覧し夜8:00~8:10分のSPECTRAショーを鑑賞します。
出航まで時間があったのでその待ち時間を利用してクラーク・キーの街の散策を楽しむことにしました。
クルーズ船のチケット売り場の様子(左上)とクラーク・キーから見たマリーナベイ・サンズ(右上)
このあたりにはたくさんのクルーズ船が待機しています。
上の写真はクラーク・キーの街並みの様子です。街路沿いのお店のほとんどがレストランです。道路の上にかかっている白っぽい覆いは遠くからもよく見えます。またカウントダウン時などには綺麗な色にライトアップされます。
船着き場に戻ってきて列に並んで待っていると次々と観光客が増えていって予想通り船はほぼ満席となりました。そしていよいよ出航の時間です。
出航直前のクルーズ船(左上)と出航直後の船内の様子(右上)
マリーナベイを目指してシンガポール川をゆっくりと下っていきます。両岸の街並みの夜景がとても素敵でした。
マリーナベイに到着すると船はSPECTRAショーが見やすいように向きを整えてその時を待ちます。ほどなくしてショーが始まりました。
マリーナベイ・サンズのライトアップを背景にして音楽と噴水とレーザービームによる壮大なショーの始まりです。
マリーナベイ・サンズの屋上からレーザービームが放射されました。左下の海上に見える赤く輝くオブジェはマーライオンを模ったものだと思われます。
噴水やライトアップの色が音楽に合わせて次々と変化していきます。
最後のほうで日本でもおなじみの「戦場のメリークリスマス」の曲が流れました。
右上の写真はアートサイエンス・ミュージアムの白い外壁にプロジェクションマッピングした様子です。絵が次々に変わっていきます。
右上の写真ではプロジェクションマッピングでシンガポールのシンボルが映し出されています。
スイソテル・ザ・スタンフォードやエスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイを望むしっとりとした静かな夜景です。
マリーナベイSPECTRAショーを見終わったあと、クルーズ船はまたゆっくりとクラーク・キーの船着き場を目指して川を上っていきます。遠くにはクラーク・キーの街並みの夜景が美しく輝いています。まもなく船着き場に到着しました。
最初にこの特別クルーズのチケットを買うときにチケット売り場の係りの人がクルーズ船の航路を説明してくれました。
どうもマリーナベイを左回りにゆっくりと回るということだったので、クルーズ船の最後部の天井(屋根)がない場所にある最も右側の椅子に座るとマリーナベイSPECTRAショーが最も良く鑑賞できると思いました。
実際には全くそのとおりになり上で紹介したような綺麗な写真を楽にたくさん撮ることができました。
クルーズ船によるマリーナベイSPECTRAショーの鑑賞は間近でゆっくりと素敵な光と音と水のショーを見ることができるのでとても迫力・臨場感があり、印象深い体験になりました。
また、両岸に美しい夜景を見ながらのゆったりとしたリバークルーズもとても爽快でした。
これも是非お勧めしたいアトラクションの一つです。
クラーク・キーの船着き場からまたタクシーに乗ってマリーナ・スクエアにある巨大フードコート The Gallerieに行き、ゆっくりと夕食をいただきました。
少し夜遅くなりましたが、美味しい夕食に皆満腹になり、タクシーでラッフルズホテルへと帰っていきました。これで第2日目の旅程はすべて終了です。
この記事は「年末年始に家族でシンガポールへ旅行(4)」へ続きます。