はじめに
この年末年始に家族揃ってシンガポールへ5泊6日の観光旅行に行ってきました。カウントダウン花火の鑑賞が主な目的です。観光の時間は正味4日間ありましたので、主な観光スポットをほほすべて回ることができました。
この記事では旅程第3日目に訪れたセントーサ島のユニバーサル・スタジオ・シンガポールでの観光とホテルの移動についてご紹介します。
3日目
今日はホテルを移る日です。朝一番でスーツケースをまとめて部屋に残し、チェックアウトして出かけるときにコンシェルジェに夜まで預かってくれるようにお願いしました。
旅程3日目は昔からシンガポールではお馴染みのレジャーランド セントーサ島へタクシーで行きました。
セントーサ島は約30年前にもすでにレジャーランドの様相を呈しており、遊園地や音楽に合わせて出る噴水などいくつかのレジャー施設があったことを記憶しています。
2011年5月にオープンしたユニバーサル・スタジオ・シンガポールは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに続いてアジアで第二の、東南アジアでは初のユニバーサル・スタジオ・テーマパークです。
現在ではセントーサ島の一番の観光スポットになっていました。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンよりも面積は狭いものの多くのアトラクションがシンガポールのオリジナルということで日本からの観光客も大勢訪れるそうです。
日本ほど強烈に混むことはないそうですが、ピーク時には人気アトラクションで最大90分程度の待ち時間になることもあるということです。
WEBの口コミの多くがチケットは日本で事前に購入しておいたほうが早く入場できると書いてありましたのでいくつかの販売サイトを見比べて結局Klookで購入しました。
Klookでは1日入場券とエクスプレス・パス(1回のみ)を買いました。やはり効率よく回るためにはエクスプレス・パスが必須だと考えました。エクスプレス・パスは混むほど価格が上昇します。
Klookで購入した1日入場券は窓口でチケットに交換する必要がなくそのままゲートに並ぶことができます。ゲートで入場券のバーコードを読取機に直接読み込ませればOKです。
入場した後、早速アトラクションの入り口でエクスプレス・パスを提示したら係りの人はそれを一目見ただけで通してくれました。
ところが2つ目のアトラクションで使おうとしたら係りの人に止められてしまい、ゲート近くの案内窓口でチケットに交換してくるように言われました。
結局案内窓口でも交換はできず、ちょっと離れた所にあるKlookのブースまで行ってチケットに交換することになりました。Klookのブースはユニバーサル・スタジオ・シンガポールの入り口付近にあるエスカレータで地下の駐車場まで下りてK16という看板があるブースです。
最初にこのような軽いトラブルがありましたがあとは順調に回ることができて夕方までにはほぼすべてのアトラクションを体験することができました。
ユニバーサル・スタジオ・シンガポールの入り口付近の様子です。右上の写真はお馴染みのユニバーサルの地球のオブジェです。ここで多くの人が記念撮影をしていました。
左上はゲート方向を見たところです。右上は「トランスフォーマーズ」の入り口の前に置いてあったロボットです。
左上は「トランスフォーマーズ」の入り口です。ここはかなりの人気の場所で3D映像でロボット同士の戦いに巻き込まれるシナリオです。映像の動きが激しいので終わるとすこし酔った気分になります。
ここは「トレジャー・ハンター」で古代エジプトの探検をイメージしています。
動きがとてもおとなしいカートに乗っていくので小さな子供でも楽しめるようになっていました。
この突き当りはアトラクション「リベンジ・オブ・ザ・マミー」で、映画「ハムナプトラ」をもとに作られた薄暗い舞台を猛スピードで走ったり、急カーブしたり、急に止まったり、急にバックしたりする屋内型のローラーコースターです。
バーをしっかり掴んでいないと首や腰を痛めそうなくらい振り回されます。しかしこれはマニアにはたまらないアトラクションだと思います。
こちらは「ジェラシック・パーク」の入り口です。このアトラクションも大人気で丸いボートに乗ってジェラシック・パーク内の川を流れていくというものです。
途中で恐竜に水を吹きかけられたり、急流を下ったり、滝を落ちたりととにかくずぶ濡れになります。これに乗る前にはカメラ、カバンなどをロッカーに預け、多くの人がレインコートをしっかりと羽織っていました。
丸いボートに8名くらい向き合って乗りますが全身ずぶ濡れになる人と足元だけ少し水がかかる程度で済む人もいてこれはまさに運次第です。
これは私が最も好きなアトラクションでした。
日本でも映画がヒットした「シュレック」です。
アトラクションは映画館のような場所に入りシュレックの3Dの特別短編映画を見るというものです。ときどきロバの口から唾が飛んできました。
お昼頃になるとだんだんと観光客が道路に増えてきました。
お昼頃になったのでランチはマダガスカル・エリアにあるマーティーのカサ・デル・ワイルド・フードコートへ行きました。
ここではマレーシア系のカレーを中心とした料理が味わえます。
私は左の写真のようなカレーセットをいただきました。
日本人にはちょっとピリ辛でしたが、食べているうちにだんだん慣れてきてとても美味しく感じるようになりました。お野菜もたっぷりと入っていてとても健康的な食事に満足でした。
次に体験したのは「マダガスカル クレート・アドベンチャー」です。
これは映画「マダガスカル」のストーリを体験しながらボートで川を巡るアトラクションです。左上の写真のように入場まで少し待たされました。
1台のボートに大人数乗れるのでたくさん人が待っていても大丈夫でした。左上はボートが出発するところで右上はアトラクションを終えて戻ってきたところです。
あちらこちらの道路上に色々なキャラクター(ぬいぐるみ)が現れて子供たちに愛嬌を振りまいていました。
次に向かったのは大人気の「ウォーターワールド」です。大ヒットしたケビン・コスナー主演のアメリカ映画「ウォーターワールド」のストーリーに沿って劇が進行します。
ものすごい数の人たちが列を作って入場を待っています。
ほぼ席が埋まった左側観覧席の様子です(左上)。まだ右側には奥のほうに少し席が空いていますがこの後数分後にはすべての席が埋まりました(右上)。2,000~3,000名くらいは入っているのでしょうか。とにかくすごい人の数です。
ひとりの男性が開幕を告げます。すると右側からドライランドを発見したという女性がボートに乗って現れてきます。
左上の写真はディーコン率いる悪者の一団がボートで現れた場面です。そこから悪者との激しい戦いが始まりますが、最後に突然に飛行機が空から不時着してきて戦いが終了します(右上)。
悪者を破った主人公がボートの上で手を挙げてアッピールしている場面で物語は終了です。
このアトラクション「ウォーターワールド」は日本のユニバーサル・スタジオ・ジャパンにもあります。
しかしこちらのほうが、まず最初の役者さんとお客さんとの水鉄砲とバケツを使った水の掛け合いの盛り上がりがすごく楽しいです。
また劇が始まると役者の動作がよりダイナミックで、ジェットボートの運転の技もすばらしく、さらに使用されている火薬の量もかなり多いようで、全体として一段と迫力が増しているように感じました。
日本でもう見たという人もきっと満足すると思います。
TVのセサミストリートを題材にした「
次にユニバーサル・スタジオの街角の様子を写した写真を何枚か掲げておきます。
街角にサンタクロースが現れて子供たちにプレゼントを配っていました。またマリリン・モンローとの2ショットにも応じていました。
映画「シュレック」のスピンオフ映画「長靴をはいた猫」をテーマにした吊り下げ式のコースターアトラクション「長ぐつをはいたネコの大冒険(Puss In Boots’ Giant Journey)」です。
この正面入り口の風景は可愛くてインスタ映えすると思います。たくさんの人がこれを背景に写真を撮っていました。
ここも大人気のようで子供たちもたくさん並んでいました。小さな子供も多く見かけたのでのんびりとした乗り物だろうと予想していました。
右上の写真のようにカートに乗り込んでたくさん写真を撮ろうと思っていましたが、いきなり係りの人にすぐにカメラをしまうように言われました。
出発するとその理由がすぐに分かりました。最初は塔の上を目指してらせん状にゆっくりしたスピードで上ってきますがその後急降下や急カーブなどやはりカメラを手に持っていると落としそうになるくらい揺れました。
子供でも楽しめるすれすれのスリルというところで意外に楽しめました。
エクスプレス・パスを有効活用し色々なアトラクションを楽しむうちに夕方近くになりました。
最初はユニバーサル・スタジオが早めに飽きてしまったら、セントーサ島にある水族館やスカイライン・リュージュへ行こうかと計画していましたがその必要はなく、開門時間から夕方まで十分に楽しむことができました。
実は日本の大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンには過去2回ほど訪れたことがありますがそれでもここでは色々と違ったアトラクションや趣向があり予想以上に楽しめました。
ユニバーサル・スタジオ内のショップなどを覗いたあと会場を後にしました。外に出ると例のユニバーサル・スタジオの地球のオブジェはライトアップが始まっていました。
暗くなってもまだたくさんの観光客で賑わっています。さすがにセントーサ島一番人気の場所だと認識させられました。
ところで夕方にこのセントーサ島を脱出するのはそう容易ではありません。あまりにも多くの人が一度に帰りの交通機関に殺到するので長い待ち行列ができるとの口コミがありました。
特にセントーサ・エクスプレスという最もポピュラーな鉄道やタクシーは避けたほうが良いというコメントが多くありました。
そこで残るお勧めの方法は、一つは600メートルほどしかない橋を歩いてシンガポール本島へ戻るか、または入り口付近の地下駐車場から出ている市内循環バスに乗るかです。
時間があれば夜のさわやかな潮風にあたりながらゆっくりと本島までもどるのもいいかな思いましたが、今夜はホテルを移らなくてはならなかったので時間を節約するためにバスを使いました。
入り口付近にあるエスカレーターで下に下り、最初にKlookのエクスプレス・パスのチケットへの交換に行った同じ地下駐車場へ行きました。バス停は「RWS8」という場所です。ここはセントーサ島で働く従業員の方々がよく利用するとのことで、実際観光客はそんなにはいないようでした。
すぐに2台続けて市内バスが来たのでその場に並んでいた人は全員乗り込むことができました。また本島へ向かうこのバスは「島を出る」ということで運賃が無料になっていました。
次のバス停が目的のビボ・シティ(VivoCity)でしたのですぐに到着しました。ここでほとんどの人がバスを降りたようです。
巨大ショッピングモールであるビボ・シティ3階にあるFood Republicという大きなフードコートで夕食をいただきました。
入り口には写真のような大きな看板がありますので場所はすぐに分かります。夕食は右上にあるタイ式料理を色々と注文していただきました。ここでも味はとてもよく私たちの口に合っていました。
その後VivoCityのタクシースタンドからタクシーでラッフルズホテルまで戻りました。そこで預けていたスーツケースを受け取り、すぐお隣にあるスイソテル・ザ・スタンフォード ホテルへ移動しました。
チェックイン・カウンターは「年末年始に家族でシンガポールへ旅行(1)」ですでにご紹介したように完全無人でした。最新式のチェックイン&チェックアウト・システムです。
パスポートを読み込ませ、認証のために顔の写真を撮られ、支払い用のクレジットカードとPINコードを入力し、最後にそこに置いてある空のキーカードを一つ取ってキー情報を入力して自分の部屋のキーカードを作成するという手順でした。
このシステムは慣れないと最初は皆戸惑うと思いますが、今後その他のホテルも近い将来このようになっていくのでしょうか。ラッフルズ ホテルだけは今後とも従来の手厚い人のぬくもりが直接伝わる方法でお願いしたいものです。
さて今回は50階のマリーナベイビューのお部屋だということで、兎に角バルコニーからの眺めがどのようなものかが最大の関心事でした。
そこで急ぎ足で部屋へ向かいすぐに窓を開けてバルコニーに出て外を眺めました。
まさに1年前に予約した時にリクエストしたとおりの理想的な眺めが眼下に広がっていました。この時マリーナベイの夜景が予想をはるかに超えて美しいので家族みなで一時見入ってしまいました。「息を飲む景色」とはまさにこのようなものでしょうか。
私は従来より香港の九龍側から香港島のビル群をヴィクトリア・ハーバーを挟んでみた夜景が最も好きな夜景でしたが、ここの開放感あふれる夜景も勝るとも劣らずなかなか素晴らしいと思いました。
ヘリックス・ブリッジ(DNA橋)(左上)とシンガポール・フライヤが見える夜景(右上)
マリーナベイ・サンズの素敵な夜景です。ブルーのライトアップで統一され何か堂々とした風格さえ漂わせているようでした。
カウントダウン花火鑑賞には高すぎず低すぎずでこの50階の高さでちょうどよかったのではないかと思います。バルコニーから鑑賞できるので音や光や風や群衆の声もそのまま聞こえる理想的な場所だと思います。
31日大晦日にカウントダウン花火が上がるであろう位置を中心にした風景が下の写真です。
真ん中付近の左端に見える紫色の三角形の巨大スクリーンのある場所が今年のカウントダウン・イベント「STAR ISLAND」の会場です。当日夜には座席が27,000人の観客で埋め尽くされます。またこのマリーナベイエリアには世界中から50万人を超える観光客が押し寄せると予想されています。
この素晴らしい夜景を見てカウントダウン花火がとても待ち遠しい気持ちになりました。
これで第3日目の観光は終了です。
この記事は「年末年始に家族でシンガポールへ旅行(5)」に続きます。