今回のシンガポール旅行のポイントは
この年末年始に家族揃ってシンガポールへ観光旅行に行ってきました。一昨年は香港、昨年は台北というようにここ数年は家族で海外で年越しをすることを楽しみにしています。それぞれの国(都市)での個性的で感動的なカウントダウン花火の鑑賞が第一の目的です。
今回は家族で都合を相談し5泊6日(1泊は機内泊)の旅となりました。自分で計画し、旅程を作成し、ホテル、レストラン、アクティビティや交通機関を予約する自由気ままな個人旅行です。
私は30年ほど前に3~4回ほどシンガポールを訪れたことがありますが、家族は今回が初めてでした。
シンガポールはここ数十年でマリーナベイエリア、空港など大いに発展し、私もその変貌ぶりを見るのが大変楽しみでした。
期間中は良いお天気にも恵まれ、行きたい場所にはほぼすべて行けたので大満足の旅行となりました。
下にシンガポールの地図を掲載しておきます。
日本からの航空機は地図の右上(東側)のチャンギ国際空港へ到着します。ホテルや観光スポットの多くは真ん中あたりのシンガポール川河口付近に集中しています。少し離れた観光スポットは地図の左上(西側)のシンガポール植物園と下のセントーサ島(南側)にあるユニバーサル・スタジオです。
今回の観光旅行のポイントは下記の通りです。
- 50万人以上が集まるという世界的に有名なマリーナベイでのカウントダウン花火を鑑賞する
- シンガポールで特徴的なホテルに宿泊する(結果としてラッフルズ2泊、スイソテル・ザ・スタンフォード2泊)
- シンガポールの主な観光スポットをほぼ網羅する
- シンガポールのグルメを満喫する(特にチリクラブ)
なお日本からのフライトは、シンガポールの雰囲気を盛り上げるためにシンガポール航空に是非搭乗したかったのですが往復の空港発着の時間が都合が悪くやむなくANAとなりました。フライト時間は約7時間かかることからビジネスクラスでの旅となりました。
それぞれについて以下に詳しくご紹介します。
マリーナベイでのカウントダウン花火を鑑賞する
過去に香港、台湾とカウントダウン花火を快適に見るために色々と努力したきたせいでその必要な段取りがかなり分かってきました。
今回は早めの行動が必須と思い1年ほど前から準備に入りました。
カウントダウン花火を見るための主な方法は以前このブログでも書いた通り次のとおりです。
- 会場付近の地上の有料観覧場
- 地上の無料の広場、公園、遊歩道、道路などの空いた場所
- 港が会場になる場合には花火見学クルーズ船
- ビルの高い位置にあるレストランのカウントダウンパーティやディナー
- ホテルの屋上
- ホテルの自分の部屋
大多数の人は地上の無料の広場、公園、遊歩道、道路などから見ることになります。特に花火がよく見える場所の場合遅くとも6~7時間前から場所の確保が必須となり、食べ物と飲み物は持ち込めばよいですがトイレが大問題になります。
そのような場所は周りが身動きができないほど混雑しトイレに立つのが非常に困難になってしまいます。まじめに大人のオムツを検討する事態になります。
有料観覧場、クルーズ船、レストランなどはチケットを確保するのが容易ではありません。発売開始時期も分かりにくく、開始されるとあっという間に売り切れてしまいます。
またレストランやホテルの窓から見るという場合には注意が必要です。時には外に出られなくて窓ガラスを通した屋内からの花火鑑賞となるからです。
屋内からですと花火の豪快な音、それに合わせた音楽、周りの群衆の叫びやざわめきなどがあまり聞こえなくなり、新年を迎えるリアルな熱狂と感動がその分薄れてしまいます。
そこで気楽さという点で最もお勧めなのが自分のホテルの部屋のバルコニーに出て花火を見る方法です。
カウントダウン花火が良く見えるホテルの部屋を確保するのも容易ではありませんが、ありがたいことにホテルはかなり前から予約を受けて受けてくれるので、これは早い行動を起こすことで実現できます。
カウントダウン花火が良く見える近場のエリアではすでに1年前くらいからホテルの部屋が急激に埋まり始めます。今回のシンガポール旅行では昨年台北から日本へ戻ってすぐ(1月の第1週)にホテルを予約しました。
カウントダウン花火が執り行われるマリーナベイに面した大人気のホテル、マリーナベイ・サンズは昨年1月5日の時点(約1年前)で何とすでに満室でした。
推測ですがここはリピーターが多く2~3年ほども前から数年分を予約していたり、また大手旅行会社がホテルの部屋を早めにブロックで確保してしまうからだと思われます。
そこで急いでマリーナベイが良く見える他のホテルの部屋を探し周り、口コミも参考にしてようやくスイソテル・ザ・スタンフォードを一部屋予約することができました。
このホテルは最近まで世界で最も背が高い高層ホテルとして有名で、今回は部屋のバルコニーのほぼ正面にマリーナベイが一望に見渡せる理想的な50階の部屋が確保できました。
このホテルの部屋にはシティビューとマリーナビューの選択がありますのでもちろんマリーナビューの部屋を予約する必要がありますし、同じマリーナビューでも高さが低すぎたり、高すぎたりすると花火を100%の迫力で楽しむことができませんので、ほどほどの高さからほぼ正面に見えるという部屋をリクエストすると良いです。
なお大人気のホテル、マリーナベイ・サンズですが、カウントダウン花火を鑑賞するときには、私としてはこのマリーナベイ・サンズの部屋から見るのではなく、このシンボル的ホテルの美しい姿を背景にした風景がベストだと思っています。
その点でスイソテル・ザ・スタンフォードの部屋からの花火鑑賞を一つの候補として強くお勧めすることができます。
ちなみに、この記事を書く前にすでに次(2020~2021年)のカウントダウン花火鑑賞のためのホテルとカウントダウン花火鑑賞クルーズの予約を無事に済ませました。次は世界から100万人以上が集まると言われているオーストラリアのシドニー湾のカウントダウン花火の鑑賞に家族で行きます。
シンガポールで特徴的なホテルに宿泊する
今回シンガポールでは出来るだけ特徴的で印象に残るホテルに泊まろうと思い、一つはカウントダウン花火がよく見えるホテルとし、もう一つは歴史的なホテルにしたいと思っていました。
スイソテル・ザ・スタンフォードの一部屋をまず無事に確保できたあと、じっくりと検討し結局ラッフルズ・シンガポールに宿泊することにしました。
スイソテル・ザ・スタンフォードは花火鑑賞が目的でしたので大晦日(31日)の夜1泊でもよかったのですが、この時期は1泊では予約ができず2泊することになりました。
そこで残りの2泊をラッフルズで宿泊することになりました。
結果としてこれらの2つのホテルにお世話になりましたがあとでとても面白いことがわかり軽い感動を覚えました。
これらのホテルはシンガポールで最も背が高いホテル(スイソテル・ザ・スタンフォード)と最も背が低いホテル(ラッフルズ)になっていました。
しかもこの2つのホテルは場所がなんとお隣同士でした。
真ん中から少し左の一番高い建物がスイソテル・ザ・スタンフォードで、右少し下の低層の赤い屋根と白壁の建物がラッフルズです。ちなみにこの写真はマリーナベイ・サンズの展望台から撮影した風景です。
またさらにこの2つのホテルはサービスの方法が全く両極端でした。
スイソテル・ザ・スタンフォードのほうは超モダンな最新式でした。チェックインとチェックアウトが完全無人で宿泊客が自分でロビーに置かれた端末ですべての手続きをします。
パスポートをスキャンさせたり、クレジットカードを読み込ませたり、さらには部屋のキーカードも自分でその場で作成します。
一方、ラッフルズでは人による想像を超える手厚いサービスが待っていました。正面ロビーに入ると荷物はすぐにベルボーイに渡され、またよくあるチェックイン・カウンターなるものが存在せず、奥の部屋に通されソファーに座って待っていると係りの人がすぐに来てそこでパスポートとクレジットカードを渡して手続きをしてもらう方式でした。
ソファーにゆったりと座ったままですべての手続きが完了です。宿泊客は特に何もすることはありません。
それぞれのホテルではまだこの他に色々と面白いことがありましたが、詳細はまたこの記事の中で追い追いご紹介させていただきます。
シンガポールの主な観光スポットをほぼ網羅する
多くの口コミではシンガポールは国土が東京23区ほどの狭い場所なので観光には2~3日で十分であるということをよく耳にします。
今回は実質丸4日間の時間を観光に充てることができたので余裕をもって行動し、存分に楽しむことができました。
期間中に訪れた観光スポットや楽しんだアクティビティは次のとおりです。またそのほか複数個所の大型ショッピングモール(サンテックシティ、ラッフルズシティ、ビボシティ、ブギスジャンクションなど)にも行きました。
- チャンギ国際空港のJewel(2019年4月17に新しくオープンした巨大複合施設)
- DUCK Tours(海と陸からの市内観光)
- マリーナベイ・サンズ展望台
- ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
- マーライオン・パーク
- シンガポール・フライヤ
- SPECTRAリバークルーズ(夜)
- セントーサ島のユニバーサル・スタジオ・シンガポール
- オーチャード・ロード
- ブギス・ストリート
- サルタン・モスクとアラブ・ストリート
- スリ・ベラマカリアマン寺院とリトル・インディア
- ブツガジリュウカイン(Buddha Tooth Relic Temple)とチャイナタウン
- クラーク・キー
- マリーナベイのカウントダウン花火
- 観音堂(大人気のパワースポット)
- バトル・ボックス(旧イギリス軍地下司令部跡)
- シンガポール植物園(シンガポール唯一の世界遺産)
これらのうちシンガポール・フライヤ(東洋一の観覧車)はメインテナンス中なのか滞在期間中稼働していませんでしたので残念ながら乗ることはできませんでした。
シンガポール内の移動はほとんどタクシーを使いました。夕方に帰りの観光客で非常に混み合うセントーサ島をスムーズに抜け出すために一度だけ市内バスを使いました。
今回タクシーなどを利用するにあたってシンガポールなどで人気のあるスマホアプリのGrabをダウンロードし利用することも検討しましたが、もちろん従来のように電話でも気軽に呼べるということで特に準備はしませんでした。
実際には電話で呼ぶよりもホテルやショッピングモール、有名な観光地には至る所にいわゆるタクシー・スタンドが予想以上にたくさんあったので、ほとんどそこを利用することで効率よくタクシーで観光スポット間を移動することができました。
シンガポールのグルメを満喫する
一般には香港や台湾のグルメのことは話題にあがりますがシンガポールの食事についてはあまり目立った噂は聞いていませんでした。
しかし今回色々な場所で色々な食事を試したところ、その味にはまったくはずれはなく、どれもとても美味だということが確認できました。
チリクラブで有名なRed Houseだけはこの時期は混むということで日本でHPからあらかじめ予約しておきました。その他訪れたレストランは本格点心の添好運(TimHoWan)とシンガポール植物園内の一番人気のレストランHaliaです。
また各地の特色あるフードコートを積極的に利用しました。JewelのFive Spice、中心部にあるラウ・パ・サ・フェスティバル・マーケット、マリーナ・スクエアのThe Gallerie、ユニバーサル・スタジオ内のインド料理店、Vivo CityのFood Republic、ブギスのFood Junctionです。
フードコートの魅力は何といっても地方色豊かなローカルなおいしいB級グルメがお手軽に選べて楽しめるところです。もちろん懐にも優しいです。これは海外旅行の大きな楽しみの一つです。
またフードコートでは家族の場合それぞれが好きなお店から好きな料理を持ち寄ることができるので互いに味見をしたりしてとても楽しく食事を満喫することができます。
次の記事「年末年始に家族でシンガポールへ旅行(2)」からは旅程に沿って詳しく観光の様子をご紹介していきます。