はじめに
アメリカ西海岸から少し内陸に入ったところにあるイエローストーンは世界初の国立公園ということで有名です。小学校の教科書などに載っていた写真を見ていて幼い頃からその存在は知っていました。
またグランドサークルのグランドキャニオン国立公園なども写真やテレビで何度も紹介されていてかなり前から日本人に広く知れ渡っていました。軽飛行機やヘリコプターによる遊覧飛行や長時間かけて谷を下るトレッキングなどもよく紹介されていました。
今回このイエローストーンとグランドキャニオンを含むグランドサークルを同時に訪れるという珍しい絶好の機会がありましたので、団体ツアー旅行ですが参加することにしました。
グランドサークルは夏はとんでもなく暑くなるということでしたので夏は避けました。一方イエローストーンは冬は長く厳しいと聞いていましたので冬は避けることにしました。
結局、比較的過ごしやすい気候を期待して9月後半に行くことにしました。
行ってみた結果実際にはイエローストーンでは初冬、途中の道中では秋の盛り、グランドサークルでは夏の終わりというような気候でしたが、ほぼ予想通り旅行中はすべて快適に過ごすことができました。
今回の8日間の旅程で訪問した10箇所の観光スポットは訪問順に並べると次のとおりです。なお、最初のロサンゼルスと最後のラスベガスは飛行機の乗り継ぎで立ち寄り、「おまけ」として少しだけ観光することができました。
- ロサンゼルス
- イエローストーン国立公園
- グランドティトン国立公園
- アーチーズ国立公園
- ホースシューベンド
- アンテロープキャニオン
- モニュメントバレー
- グランドキャニオン
- セドナ
- ラスベガス
旅程は下記のGoogle地図にあるように、まず飛行機で成田からロサンゼルスへ行き、国内線に乗り換えてソルトレイクシティへ行きました。
その後観光バスで、今回の旅行のハイライトであるイエローストーン国立公園、グランドティトン国立公園、アーチーズ国立公園、ホースシューベンド、アンテロープキャニオン、モニュメントバレー、グランドキャニオン、セドナを訪れました。
それからラスベガスへ行き国内線でロサンゼルスへ戻り、成田へ向けて帰国の途に着きました。8日間という短期間にかなり盛りだくさんのとても欲張りな旅程でした。
地図では青色の線が飛行機での移動を、オレンジ色の線がバスでの移動を示しています。
成田~ロサンゼルス間は飛行機で約10時間かかるので、フルフラットベットでゆっくりと眠れて疲れが少ないANAのビジネスクラスを利用しました。
また今回の団体ツアーは季節柄参加人数がかなり少なくてグループとしてとても動きやすく効率よく充実した観光ができました。
なおカメラは、美しい写真をちゃんと撮影するためにSONYのミラーレス一眼レフカメラα7RIII(重量:657g、大きさ:126.9x95.6x73.7mm、画素数:約4240万画素、イメージセンサー:フルサイズ)とやはりSONYのズームレンズSEL24105G(24-105mm F4 約663g)を持参しました。
SDカードは128GBのものを3枚用意し最多約3,000枚のRAWデータおよびJPEGデータを同時に撮影できるようにしました。
また記録用のカメラとしては携帯電話付属のカメラを利用しました。
今回の旅行は、毎日ホテルを変わり、またバスの総移動距離が2,931キロメートルにも及ぶという少し気ぜわしい旅行になりました。天気は前半は曇りから少し雪、小雨でしたが後半はほぼ快晴に恵まれました。
まずこの記事では1日目~3日目までの観光(ロサンゼルス、イエローストーン国立公園、グランドティトン国立公園など)をご紹介します。
1日目~成田からロサンゼルス経由でソルトレイクシティへ
お昼過ぎに成田空港に集合しました。昼食はANAのラウンジでサンドイッチやおにぎり、ジュースなどをいただきました。
夕方成田からロサンゼルスへ向けて飛び立ちました。
搭乗したB777-300の機体(左)とスタッガード配列席の機内の様子(右)
飛行機は同日のお昼前にロサンゼルスへ到着しました。
ソルトレイクシティ行きの国内線の出発が夜でしたので、その長い待ち時間を利用して昼食付のロサンゼルス市内観光ツアーに参加しました。
ロサンゼルスには過去に何度か訪れていますが、いずれもすぐにほかの場所に移動したのでいわゆる市内観光は初めての機会でした。
ロサンゼルス市内観光
市内観光を始める前にまず地元のカジュアルなレストランに行き昼食をとりました。
昼食をとったレストラン(左)と映画「ダイ・ハード」で使われたビル(右)
ビバリーヒルズの高級ブランド商店街(左)と閑静な高級住宅街(右)
昼食後はビバリーヒルズ方面を専用車で少し周りました。映画俳優やミュージシャンなど最近は山のほうに豪邸を構える人が増えているそうです。多分セキュリティの関係だと思われます。
少し滞在する時間があれば、高級ブランド商店街のお店などに行ってスターに出会うこともあるかもしれません。
ビバリーヒルズを後にして次は車でサンタモニカへ行きました。
サンタモニカ
サンタモニカにはダウンタウンから最も近い綺麗なビーチがあり市民や観光客の人気の憩いの場になっています。車から降りて30分ほどとても有名なサンタモニカ・ピアをのんびりと散策しました。
100年ほど前に建造されたというこのピアは当日も多くの人で賑わっていました。
有名なサンタモニカの看板(左)と海岸沿いの道路(右)
サンタモニカ・ピアの様子(左)とルート66の終点の看板(右)
ルート66はイリノイ州シカゴとカルフォルニア州サンタモニカを結び大陸を横断する、全長3,755Kmの旧国道です。アメリカ西部の発展を促進した重要な国道で、従来から映画、小説、ドラマ、音楽などに頻繁に登場してきました。
右上の写真のように、その終点を示す標識がある周りではたくさんの観光客が記念撮影を楽しんでいました。
ピアから見た綺麗なビーチ(左)と反対側の海岸線(右)
カリフォルニアの暖かい陽光に包まれて気持ちよくゆっくりと桟橋を往復しました。面白い色々なお店や大道芸人のパフォーマンスなどを楽しみました。公衆トイレはピアに入って少し歩いていって左側の「POLICE」の看板のところにありました。
ここらあたりは昔は若者が自転車を乗り回していたようですが、今は電動キックボードが大人気のようでした。
ハリウッド
次にエンターテイメント・ビジネスで世界的に有名なハリウッドへ行きました。
チャイニーズ ・シアター、ハリウッド・ハイランドや歩道に星がはめ込まれているウォーク・オブ・フェームなどの名所があります。
マイケル・ジャクソンの星(左)とチャイニーズシアター(右)
チャイニーズシアター前の広場にはたくさんのスター達の手形・足形が地面に残されています。皆さんもご存知の有名なスターのものをいくつか掲載しておきます。
マイケル・ジャクソンの手形・足形(左)とケビン・コスナーの手形・足形(右)
マリリン・モンローの手形・足形(左)とブルース・ウイルスの手形・足形(右)
アーノルド・シュワルツェネッガーの手形・足形(左)とトム・ハンクスの手形・足形(右)
スターウォーズのR2D2の手形・足形(左)とアカデミー賞会場のドルビーシアター(右)
ハリウッド・ハイランド(左)と中庭(右)
ハリウッド・ハイランドのテラスから見えるHOLLYWOODの看板
当日はチャイニーズ・シアター付近の歩道は歩くのが難しいほど観光客で混雑していました。さすがに世界のエンターテイメント・ビジネスのまさに中心地だという賑やかな雰囲気で溢れていました。
その後ロサンゼルス空港へ戻り、夜出発のソルトレイクシティ行きのアラスカ航空の飛行機に搭乗しました。
金曜日の夕方は道が車で渋滞しており、時間がなくなったので夕食はロサンゼルス空港で軽食を買い込んで飛行機の中でいただきました。
約2時間でソルトレイクシティに到着し、空港から直接ホテルへ行きましたがホテル到着は夜遅くでした。
このホテルには、3日目にイエローストーンとグランドティトン両国立公園の観光を終えてから再び訪れることになります。
2日目~イエローストーン国立公園
イエローストーン国立公園はアメリカ西海岸よりの火山地帯にある世界的に有名な国立公園です。
1871年の探検隊が持ち帰った写真や絵によりはじめて議会がこのイエローストーンという特異な地域の存在を信じることになり、この地区は売却されることなく国立公園として保護することが決まり、結局1872年に世界初の国立公園が誕生したということです。
ホテルを朝早くバスで出発し、イエローストーン国立公園でもっとも有名な間欠泉(オールド・フェイスフル・ガイザー)とその周辺を見学しました。
道中の車窓からの風景(左)とイエローストーン国立公園の入り口(右)
当日はどんよりとした曇り空でしたが、傘をさす必要はありませんでした。現地は土曜日ということもあり多くの観光客で賑わっていました。
センターの建物(左)と建物内の様子(右)
次の間欠泉の時間を表示(左)と間欠泉の仕組みを説明した看板(右)
噴出時間が迫ってきたので移動中(左)と回りに集まった観光客(右)
次第に白い水蒸気・煙の量が増えていきます(左・右)
ほぼ時間通りに爆発的な力強い噴出です(上の写真)
オールド・フェイスフル・ガイザーの噴出は30~50メートルの高さまで達し、1.5~5分間ほど続くということです。
しばらく続いた噴出(左)と周辺の散策(右)
近くの川(左)と散策中に見つけた噴出し口(右)
噴出し口(左)と噴出した水が川へ流れ込む様子(右)
イエローストーン国立公園の間欠泉の豪快な噴出と周辺散策をたっぷりと楽しんだ後、この日の観光を終えてバスでイエローストーン地区のホテルへ移動しました。ちなみにこの日のバスの総走行距離は612Kmでした。
この日はホテルで夕食をとり早めに就寝しました。
この旅行記は「イエローストーンとグランドサークルを巡る旅(2)」へ続きます。