団体ツアーあるある(2)

はじめに

国内・海外旅行が趣味で数十年ほど前から色々な団体ツアーや個人ツアーを楽しんでいます。団体ツアーに参加すると旅行そのものの体験と同時に団体ツアーならではの面白くて興味深いことがらに色々と遭遇することになります。

この記事ではこれらの興味深い実際の体験を「団体ツアーあるある」としてご紹介していきます。

2.参加人数

今までに参加した団体ツアーでは参加者は十数名~二十数名といった規模が最も多かったと思います。

しかし団体ツアーのお手頃ツアーの場合には驚くほどたくさんの参加者と一緒になることがあります。特に国内ツアーの場合が多いようです。最近では八重山諸島巡りの3泊4日のツアーで参加者が43名というものがありました。

まるで生徒数が多かった時代の修学旅行のようで集団行動では常にざわざわとしていました。最終日になってようやく初めて顔を見るような人がたくさんいるという状態でした。

数多くの団体ツアーに参加してきて分かったことは、参加人数が少なければ少ないほど、参加者皆さんの結束が強くなり打ち解けあって大いに会話も弾むということです。

個人的には十数名程度以下の規模が最も快適に観光ができると感じています。格安お手頃ツアーではやはり二十数名以上になってしまうことが多いです。一方ビジネスクラスのフライトを使うなどの少し優雅なツアーでは最初から参加者を少人数に抑えての募集というケースもあり十数名程度以下の規模になることが多いです。

参加者が十数名ですと多くの場合、日程をこなしているうちにそれぞれ3名~5名程度の仲良しグループが3つほどできることが多いようです。食事や休憩の時などに自然と集まっておしゃべりが盛り上がるグループになっています。

また十数名以下ですと食事の時など声が全員に届くのでグループを超えて1つの話題で盛り上がることもよくあります。

一度中国の北京を中心に観光する中国ツアーに参加した時は参加者が6名という少人数でした。中国料理の丸テーブルではいつも全員が顔をそろえるという状態でしたので、全員で強くまとまって1つの仲良しグループのようになりました

一方参加人数がかなり多い場合には、知らない人同士でグループができるというよりも、もともと参加していた夫婦や、親子、友達グループが他の人たちとはあまり会話せずに、自分たちだけで常に集まるというような傾向が強いです。

あたかも夫婦や友達で個人旅行に来たというように他人に特に関心を示すことなく旅行を楽しんでいる人が多いようです。

結局参加人数が多い場合のデメリットをまとめると次のようになります。

①集団行動にメリハリが効きにくくなり、集合やトイレ、ガイドさんの説明などに予想外の時間がかかる

②人数が増えると集合に遅れたり、忘れ物をしたりなど各種のトラブルが発生しやすくなる

③観光バスなどの乗り物がそれなりに窮屈になる

④添乗員さんや現地ガイドさんの仕事量が増える、目が細かく行き届かなくなる

⑤上で述べたように他の参加者との会話、交流の深さが浅くなりがち

私は団体ツアーに参加した時は最初の集合時に添乗員さんに今回の参加人数をいつも尋ねるようにしています。その結果十数名程度と分かるとその旅がより充実したものになるだろうという予感でとてもうれしい気分になります。

いままでの団体ツアーの中で極端に参加人数が少なかったケースとして、2名だけというものがありました。

それは約2週間のニュージーランドへの観光ツアーでした。日程は日本が真夏でニュージーランドが真冬のオフシーズンでしたのでもともと参加申し込みが少なかったのだと思われます。そのツアーが2名以上で催行するという条件でしたのでぎりぎりでの催行となりました。

参加したのは実は私たち夫婦2名だけでした。まさに団体ツアーでありながら実質は個人旅行のようになりました。どのような現地ガイドさんが良いかなど旅行会社に事前に色々と個人的な要望を出すことができました。

現地での移動は観光バスではなくベンツなどの大型セダン車が使われました。私たち夫婦と現地ガイドさん、運転手さんの4名で観光地を巡るという手厚いサービスが続く日々になりました。

お昼の時にはこの4名が一つのテーブルで楽しく会話しながら食事を囲むことができました。

現地ガイドさんとはその日の朝にホテルのロビーで初めて会い、その日の観光が終わって次のホテルにチェックインしたらその現地ガイドさんとはお別れでした。それぞれの観光地に詳しいガイドさんが日替わりでとても親切にサービスしてくれました。

ニュージーランドの北島と南島の主要な観光スポットを巡りました。真冬の時期でしたがたまたま当時は稀にみる暖冬ということでマウントクックなど山岳部の麓でも雪はほとんど積もっていませんでした。

参加人数が極めて少ないという幸運は今までにこのケース1回だけでしたので強く思い出に残る特別な海外旅行となりました。

3.参加者

団体ツアーではまさに十人十色でいろいろな参加者に出会ってきました。

夫婦、家族、友達同士で参加する人たちに加えて、ひとりだけで参加する人も近年次第に増えてきています。一人参加はもともと男性のほうが目立っていましたが、最近では女性の一人参加も全く珍しくはなくなりました。

最近のツアーですが20数名ほどの参加者の半数が一人参加というツアーに遭遇し、「おひとり様」としての行動がもう当たり前になっていると実感しました。

一人参加の場合には寂しい思いをするとか少し気まずいとかということで気にする人もおられるようですが、私を含めて最近では全く気にせずにひとり参加を満喫してる人が増えてきています。

他の参加者との交流

団体ツアーに参加する人たちの中には、ツアーの全日程中他の参加者とはほとんど会話をしないで過ごす人も見うけられます。一人参加の人や若いご夫婦の場合によく見られるようです。

ほんとうは個人旅行にしたかったけれども、自分で飛行機やホテルなどの予約が面倒であるということや、団体ツアーのほうがかなり費用が安く行けるなどの理由で参加したものだと思われます。人とのおしゃべりには特に関心はなくそれよりは観光そのものをじっくりと楽しみたいということでしょう。

一方、他の参加者と積極的に打ち解けて楽しく会話を楽しむ参加者も多く見かけます。特に休憩や食事の時間などには色々な話に花が咲きます。このような人たちは観光以外に他の参加者との交流も同時に楽しんでいるようです。

私もいままでに色々な交流を楽しみましたが、参加者5名で夕食後にホテルの部屋に集まりお酒を飲みながら夜中まで大いにおしゃべりを楽しんだ経験がもっとも印象に残っています。

夕食後、お友達同士2名で参加されていた中年のご婦人から、ホテルの部屋でお酒を飲みながら楽しくおしゃべりをしませんかと声をかけられました。同時におじいさんと義理の娘さんの2名で参加していた人たちも招待されて結局5名でそれぞれおつまみを持ち寄って集まりました。

部屋では2名のご婦人が日本からわざわざ持参してきたお酒を飲みながら色々な世間話を楽しみました。そのうちにご婦人の趣味の謡いやおじいさんの踊りなどが飛び出し、かなり夜遅くまで賑やかに過ごしました。もちろんホテルの部屋の周りへの騒音にも気を付けました。

当日は皆でとても打ち解けたので、次の海外旅行でもご一緒しませんかという話になりました。このようにして「旅友」が生まれるのかなと思いました。

旅友同士で誘い合って参加してくる人は多く見かけます。特に中高年のご婦人たちが多いようです。以前のツアーで知り合った人同士で2度3度と次々とツアーへ参加するというものです。

旅友は圧倒的に同姓が多いのですが、以前のここの旅行記でもご紹介したように、たまには男女の旅友も見られます。外見からは全く仲の良いご夫婦としか見えませんが皆さんそれぞれに旅を楽しんでおられるようです。

旅行中に不仲になるお友達

仲良しのお友達同士で参加したのに旅行の途中で不仲になってしまうケースもあるようです。

以前中国ツアーに参加した時のことです。仲の良いシニアの二人のご婦人が参加されていました。旅の前半はいつも寄り添うように二人で仲良く観光を楽しんでいました。お一人は足が少し悪いようで杖をついてのご参加でした。

ところが旅の後半のある日、レストランから杖をついて一人でゆっくりと出てくる光景に出くわしました。私はそれに気が付いてそのご婦人に近寄り、腕を軽く支えて並行して歩くことにしました。

伺ったところによると、足が悪かったけれどもお友達から「ちゃんと補助するから是非一緒に参加しよう」と言われたので今回の中国ツアーの参加を決めたそうです。

しかしそのお友達と何らかの理由で喧嘩になったそうで、その後は歩行の補助はしてくれなくなったということです。

ホテルでは1部屋に2名で入っていたと思われますが、日ごろの習慣も違いますし、ついわがままが出て不仲になることは多々あると思います。せっかくお金と時間を使って来た旅行ですので期間中はお互いに大いに寛容になって観光を楽しみたいものです。

参加者の年齢層

国内・海外旅行はシニアの人たちの人気ナンバーワンの趣味だということで、団体ツアーではほとんどがシニアの参加者で占められています。もちろん春休み、ゴールデンウィーク、夏休み、冬休みの期間中は若い人もたくさん参加しています。

実際に伺ったところによるとシニアの方々の年齢層の中心は60~70歳くらいだと思われますが、中には80歳を超える方もおられて、他の若い参加者よりもかえってお元気で行動もてきぱきとされています。旅行好きなシニアの方はいつまでも健康でお元気のようです。

海外旅行でご一緒した何人かのシニアの人に伺ったところ、体力や気力が必要な海外旅行は70~75歳までに精いっぱい楽しみ、そのあとは時差もなく、準備も簡単な国内旅行をのんびりと楽しみたいという意見が目立っていました。

なお、最近海外旅行ではビジネスクラスのフライトをよく利用するシニアの人が増えてきたように思えます。色々と伺ってみるとエコノミークラスの旅行に2~3回行くのをやめて代わりにビジネスクラスの旅行に1回行くというような方針に変えたとのことでした。

年間の旅行費用はあまり変えずにとにかく優雅にゆったりと旅を楽しみたいという嗜好に変わってきているものと思われます。

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