アイスランド大周遊の旅(2)

はじめに

6月中旬に8泊10日の行程でバスでアイスランドを一周しながら観光をするツアーに参加しました。この記事では旅程3日目のヨークルスアゥロン氷河湖クルーズやヴァトナヨークトル氷河氷床上陸体験などの観光、旅程4日目のデティフォスの滝、クヴェーラロンド、ミーヴァトン湖などの観光の様子をご紹介します。

旅程3日目

ゲイルランドホテルを朝バスで出発して、アイスランドの南東部に位置するヨーロッパ最大のヴァトナヨークトル氷河へと向かいました。これは広大な氷河で、その末端部分から溢流氷河、または流出氷河と呼ばれる小規模な氷河が各方面に伸長していて、それぞれに個別の氷河名が付けられています。

氷河に到着するまでの道中に色々な風景を楽しむことができました。動画もたくさん撮りましたがその中から面白そうな5本の動画をご紹介します。アイスランドでは少し道路を走るだけで奇妙で異次元的な風景が次々と現れてくることに驚かされました。

最初の動画は、荒々しい岩山が背景に続く牧場、草原地帯の風景で、後半にはかなりの高さの美しい滝も見られます。

次の動画では、苔むした溶岩が一面に広がっている溶岩原の異様な景色が写っています。

3本目の動画では、圧迫感を覚えるほどの巨大な断崖絶壁が現れます。また後半では氷河の末端付近が遠くに見え始めています。

4本目の動画では、先ほどの苔ではなく草が一面を覆っている溶岩原が出てきます。動画後半は一面の黒砂の景色になります。

最後の動画では、いよいよヴァトナヨークトル氷河の氷原が近づいてきます。氷河が色々な場所に流れ出している様子がよく分かります。

バスは最初の観光スポットであるダイヤモンドビーチに到着しました。

ダイヤモンドビーチ

ダイヤモンドビーチとはヨークルスアゥロン氷河湖の氷河塊が川に流れ出て海まで流され、海岸に打ち寄せられたそれらの氷河の破片が太陽の光に照らされてダイヤモンドのように美しく輝くことから名づけられたそうです。

下の写真はダイヤモンドビーチへ向かって砂の上を歩いているところです。

浜辺にはダイヤモンドのような氷河の破片がたくさん打ち上げられていました。

 

このビーチで撮影した動画を下に掲載します。観光客が思い思いに楽しんでいる様子が写っています。

ダイヤモンドビーチのすぐ反対側にはヨークルスアゥロン氷河湖があります。次のアクティビティは氷河湖クルージングです。

ヨークルスアゥロン氷河湖

次の写真は海岸から見た氷河湖方面の風景です。

ヨークルスアゥロン氷河湖の風景です。たくさんの氷塊が浮いていました。

この氷河湖のクルージングは下の写真のような水陸両用車に乗って楽しみました。

水陸両用車では陸から水へダイブするときが最も盛り上がる瞬間ですが、今回の場合はそれほど水しぶきやショックはなく拍子抜けですがかなり静かに入水しました。

下にその様子を撮影した動画を掲載します。

氷河湖には色々な氷河の塊が浮いていました。多くの氷塊が全体が黒ずんだすすけたような色になっていました。火山活動の結果とは分かっていてもビジュアル的にはやはり少し残念でした。

ヨークルスアゥロン氷河湖クルージングの様子を動画で2本ご紹介します。

次の動画の後半ではライオンの姿に似た大きな氷塊が出てきます。

ちなみにコバルトブルーのグラデーションが素晴らしい氷河や氷塊をたっぷりとご覧になりたい方には、たとえばパタゴニアの氷河湖クルーズがお勧めです。

さてこの氷河湖クルーズですが、私たちが乗った水陸両用車の横や後ろの方を常に一槽の黒いゴムボートがついてきていました(下の写真の真ん中あたり)。これは水陸両用車から誤って湖に落ちた人を救出するためなのでしょうか?

氷河湖クルーズを楽しんだ後は近くのレストランで昼食をとりました。

左下はたっぷりの量のスープで、右下はレモンを絞っていただく白身魚のフリッター風料理でした。

ヴァトナヨークトル氷河氷床上陸体験

午後は、スーパージープに分乗して山を登り、ヴァトナヨークトル氷河へ行き、氷原に乗り入れて氷床上陸体験を楽しみました。

左下はスーパージープの基地でこちらで防寒用の上着を着込みました。右下はジープに分乗して出発している様子です。ジープの中はかなり窮屈でまた窓が小さく、山道ではかなり揺れるので窓越しでは良い写真を撮るのは困難でした。

氷原に着くまでに暫くでこぼこした山道を登って行きました。下は途中でジープの窓から見えた風景です。木や草も生えておらずほとんど荒涼とした風景でした。

かなり山を登ったところで氷河が見えてきました。

氷原に着いてジープから降りてしばし上陸体験を楽しみました。右下は遠くの方でスノーモービルツアーの人たちが休憩している様子です。

 

カナダのビクトリア氷河での上陸体験もそうでしたが、雪で覆われた氷河の上を少し歩き回る以外は特に何もすることがなく氷床で20分くらい過ごして下山していきました。たとえばスノーモービルに分乗して近くを走り回るようなアクティビティがあると良いのではと思いました。

この時の様子の動画も撮りましたので次に掲載します。

スーパージープの基地に戻った後、次の宿泊先であるホテルフラムティッドへ向けてバスは走り出しました。

道中の風景を動画に撮りました。氷河から流れてくる大量の水による湿地帯のような風景が広がっていました。

アイスランドの東に位置するホテルフラムティッド(左下)とホテルの前の極めて静かな港の景色です(右下)。

夕食はホテルでいただきました。3点セットで、スープ、白身魚(タラ)、チョコレートケーキでした。どれもとても美味でした。

旅程4日目

旅程4日目は、デティフォスの滝、クヴェーラロンド、ミーヴァトン湖などを観光しながらミーヴァトン地方まで移動しました。

朝ホテルフラムティッドを出発してから昼食のレストランまで行くバスの道中では、かなり風光明媚な地域を通過していきました。車窓から撮った6本の動画を掲載します。

最初は、溶岩の小山が乱立する溶岩台地、草原、そしてフィヨルドが織り成す絶景が続いています。

2本目は、フィヨルドに沿って溶岩の奇岩が続く絶景の中を進んでいく様子です。

このフィヨルドでは下の写真のようなサーモンの養殖場が見られました。養殖サーモンはアイスランド経済に貢献する輸出において現在タラに次ぐ第2位の重要な地位を占めているそうです。サーモンの養殖は稚魚の間は淡水で、それ以降は下の写真のような囲いの中で海水で育てるということです。

3本目は、雄大な溶岩の山々を背景にしたフィヨルドの素敵な風景が続いていく様子です。

下の写真はこの付近で車窓から撮影した素敵な絶景です。

4本目も溶岩の奇岩と、勇壮な山々を背景にした広々としたフィヨルドの景色が続いていく様子です。

5本目は、なだらかな谷間とそこを流れる小川、山から何段にも連なって連続滝が流れ落ちてくる情景の絶景です。

最後は、緩やかな起伏が繰り返されている草原と、のどかな牧場の風景です。


この日の昼食は下の写真のような昔の家を再現したようなレストラン「フィヤッラカッフィ」でいただきました。ここは農場ですが宿泊施設もありました。

左下はレストランの裏にあるウッドデッキです。右下のような眺めの良いテーブル席で昼食をいただきました。

左下は前菜の肉の塩漬けのようなもので、右下はメインのラム肉入り野菜スープです。分量もたっぷりで美味でした。

昼食後はデティフォスの滝の観光へ行きました。

デティフォスの滝

この滝はアイスランド北東部に位置しヨーロッパ最大級の滝として知られています。「デティフォス」とはアイスランド語で「落ちる滝」という意味だそうです。

高さは約45m、幅は約100mにも及び、広大なヴァクナヨークトル氷河を水源としていて毎秒200立方メートルもの水が大轟音で流れ落ちているそうです。

石交じりの遊歩道を歩いて滝に近づいて行く様子を動画で撮りました。

次の動画は少し位置を変えて撮影したものです。

壮大な滝を鑑賞した後は、次の観光スポットである地熱エリアのクヴェーラロンドへ移動しました。

クヴェーラロンド

クヴェーラロンドは、ナゥマフィヤトル山の近くのナゥマスカルズ峠にある地熱エリアです。湯気が噴き出ている噴気孔や泥の温泉が集まっています。毒性のある蒸気の影響で沼や噴気孔の周囲やナゥマフィヤトルの山肌には植物が生えず、日本の箱根の大涌谷と似たような赤茶けた色の景色になっています。

駐車場から地熱エリアへ歩いていく様子を動画で撮影しました。


歩きやすいように遊歩道が整備されていていました(下の写真)。

この地熱エリア全体を見渡した動画を掲載します。

灰色の沼がぼこぼこと泡立っていました。

色々な蒸気孔からは勢いよく蒸気が噴出していました。

ミーヴァトン

硫黄のにおいが立ち込めたクベーラロンド地熱エリアを後にして、次はミーヴァトン湖を眺望する高台へ行きました。

近くには地熱発電所、遠くの方にはミーヴァトン湖が見えています(左下)。この高台の反対側は火山の景色が望めました(右下)。

次の宿泊ホテルはミーヴァトン湖の南にあるセルホテルでした。

ホテルまではミーヴァトン湖の湖岸に沿った道路を進みました。その時の湖岸の様子を動画で撮影しました。溶岩が固まってそのまま残っている奇岩が乱立する奇妙な光景が写っています。

下はセルホテルで、ここに2連泊しました。ミーヴァトン観光の拠点としては大変良い場所にあります。

夕食までに時間があったので近くのビジターセンター(下の写真)に行って観光情報を仕入れました。

そのあとすぐ近くの人気の観光スポットである疑似クレーター群の散策へ行きました。当日はどんよりとした曇り空でした。疑似クレーターというのは、マグマの噴火ではなく水蒸気の爆発によってできた小規模なクレーターだそうです。

疑似クレーターの一つに登って周囲を見渡した動画を撮影しました。明日のグループでのツアーの観光の時にお天気が崩れると写真がうまく撮れなくなるのでそのバックアップとして撮影しました。

ところでミーヴァトンは小さな虫や蚊を意味するアイスランド語のミーからつくられた言葉です。今回のツアーは季節が夏でしたので、アイスランド各地を観光する中で蚊がとても多く、顔や手にまとわりついてきましたが一度も刺されることがなかったので、日本から持参してきた虫よけスプレーは全く使う必要はありませんでした。

夕食はホテルでいただきました。前菜のスープ、メインのサーモン料理、たっぷりの量のアイスクリームのデザートでした。

この旅行記は「アイスランド大周遊の旅(3)」へ続きます。

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