はじめに
9月下旬に8泊10日でスウェーデンのラップランドとノルウェーのロフォーテン諸島を巡る旅へ行ってきました。この記事では旅程5日目のハシュタからローフォーテン諸島への移動、ヘニングスヴァー観光、さらに宿泊先のスヴォルヴァーへの移動などの様子をご紹介します。
旅程5日目は朝ハシュタのホテルをバスで出発し、フィヨルドの風景を楽しみながらロフォーテン諸島へ行きました。まずヘニングスヴァーという街を観光しました。この日はようやく好天に恵まれて空も海も山も紅葉とともにとても美しく輝いていました。
途中のフィヨルドの風景はどこも素晴らしい絶景の連続でたくさんの写真や動画を撮影しました。
ハシュタのホテルを出発してすぐの車窓からの風景を2本動画でご紹介します。
次の動画では、朝日が眩しく輝いていて、朝のすがすがしい様子が写っています。

バスが進むにつれてフィヨルドの風景がますます美しくなってきました。

撮影スポット
最初の絶景ポイントでバスは一時停車し、バスから降りてゆっくりとたくさんの写真を撮りました。
下の写真では、晴天の青い空の元、リズミカルな3つの山が素敵です。

フィヨルドの岸辺にあるボート小屋と海に浮かぶ2艘のボートが印象的です。

下の写真では左から差し込む太陽の光と木々が作る長い影がとても魅力的です。


下は今回の旅行で撮影した写真の中で最も好きな一枚です。左下の素晴らしい絶景のフィヨルドに面した別荘と近くに止めてあるボートがまるで映画の一場面のような贅沢な雰囲気を醸し出しています。
左下の写真のように海の水はとても澄んでいてきれいなエメラルドグリーンに輝いていました。

フィヨルドに面した険しい山々の様子です。

素晴らしいフィヨルドの絶景が続いていきます。
観光スポットでゆっくり休息
バスは広い駐車場がある観光スポットに到着しました。ここではゆっくりと休憩し、お茶を飲んだりしました。ここでも絶景の写真をたくさん撮影することができました。

下の写真では、海面に反射する太陽の輝きと逆光に浮かび上がる木々の葉がとても素敵です。

ゆっくりとした休憩をとった後、バスはさらにロフォーテン諸島の西を目指して進んでいきました。その後もとにかく素敵な風景が続きました。
車窓から撮影した動画を6本ご紹介します。
下の写真はあるフィヨルドの一番奥の海が途切れる場所を撮影したものです。ここのフィヨルドにはショートカットの橋はないので、ぐるーっと周り込んで進まなくてはなりませんでした。

観光する予定のヘニングスヴァーの街は本日宿泊する予定のスヴォルヴァーの街よりもさらに西(ロフォーテン諸島の奥)にあるので、一度スヴォルヴァーの街を通過して夕方また戻ってくるかたちになります。
スヴォルヴァーの街を通過するときに撮影した街並みの様子です。
下の写真はスヴォルヴァーから5Kmほど離れたところにあるカヴェルヴォーグの街にある美しいヴォーガン教会です。カヴェルヴォーグはロフォーテン諸島の最も古い街のひとつだそうです。

ヘニングスヴァー
バスは美しい景観で知られるヘニングスヴァーに到着しました。
ヘニングスヴァーは、スヴォルヴァーやカヴェルヴォーグがあるアウストヴォーグ島の最西端に位置する小さな島々からなる漁村です。入江が運河のように見えることから「ロフォーテンのヴェニス」とも呼ばれています。
まずは街のホテルのレストランで昼食をいただきました。

昼食はうれしいたっぷりの野菜サラダ、タラ入りのスープ、ベリーのケーキとアイスクリームのデザートでした。どれもとても美味でした。

ヘニングスヴァーでの散策
小さな街の中を現地ガイドさんの案内で散策しました。

赤い壁と白い縁取りの窓の可愛い家が海面に映り込んでいる風景が素敵だと思います。

ロフォーテン諸島の家の赤い壁
ロフォーテン諸島では赤色の壁に白色の窓枠という可愛い家がたくさん見られます。これらの家々はロフォーテン諸島のフィヨルドの絶景に素敵な彩を添えています。昔漁師の家では安価で大量に手に入ったタラの血と魚油でペンキとして壁を赤く塗って、潮風をしのぎ、防腐効果を期待したそうです。その影響で今でも壁を赤く塗る家が多いそうです。ただし現在ではタラの血ではなく鉄さびの赤色が使われるようになっているようです。
真偽のほどは分かりませんが、聞くところによると、裕福な家は壁を赤色ではなく白く塗るとのうわさもあります。
さて街の散策ですが、左下はガラス器のお店で、右下は修理中の船です。なぜか船はずんぐりとした可愛い形をしていました。

ヘニングスヴァーの紹介記事で、下のような風景写真が使われているのを見たことがあります。ここは代表的な風景だということでしょうか。

散策の様子を動画で撮りましたので2本ご紹介します。
左下はこの街で一番古い建物だそうです。右下は教会のようでした。

下の写真はタラを干すための棚です。あちらこちらで見かけましたがここでの風物詩になっています。ロフォーテン諸島では数千年のタラ漁の歴史があるそうです。現在干しタラは主にイタリアに輸出され、また頭はアフリカに輸出されているそうです。

左下の写真は第二次世界大戦時にこの地を占領していたドイツ軍によって造られた砲台跡です。そのすぐ前にはコンクリート製のトーチカもあります。右下はその砲台跡の丘から眺めた街並みです。なお、第二次世界大戦時の様子についてはこの旅行記で別途触れたいと思います。

ヘニングスヴァーには絶景の海と山に囲まれた環境にある「世界一美しいサッカー場」があります。下はこの高台付近からそのサッカー場を撮影した写真です。ヘニングスヴァーの南端付近にありました。

砲台跡がある高台からロフォーテン諸島の西の方を眺望した風景です。

この高台から周囲を見渡して撮影した動画をご紹介します。
下の写真はなぜか道路の境界に並べられていた大きな岩です。

ヘニングスヴァーの観光を終えた後、今夜の宿泊先であるスヴォルヴァーへと戻って行きました。
帰りの道中に車窓から見たロフォーテン諸島の風景を動画で撮りました。
夕日にほんのり赤く染まるロフォーテン諸島がとても綺麗です。
スヴォルヴァー
スヴォルヴァーはロフォーテン諸島のオストーヴォーグ島にある諸島最大の港町で深い歴史と文化遺産を有しています。人口は約5,000人です。諸島内に2つある空港のうちのひとつがあり、またクルーズ船であるフッティルーテン(ノルウェー沿岸急行船)の寄港地にもなっていて、ロフォーテン諸島の交通の要衝です。ここに3泊してロフォーテン諸島の見どころをたっぷりと観光しました。
夕日に染まるスヴォルヴァーの街です。
スヴォルヴァーではスヴィノヤ・ロルブーというホテルへ行きました(下の写真)。このホテルは市街地と橋で結ばれた小島に立つ以前漁師たちが住んでいたロルブーという木造の小屋を改装したコテージタイプのホテルです。そのため部屋数も多く、もちろん本格的な調理ができるキッチンも付いていました。

左下はフロントやレストランがある建物です。右下は上の写真の遠景です。

ホテルに到着してまもなく夕食になりました。魚のマリネ風の前菜、白身魚料理、チョコレートケーキとアイスのデザートでした。

下の3枚の写真はホテル周辺の風景です。小島に位置していたのでとても静かな場所でした。


この旅行記は「北極圏の絶景ロフォーテン諸島への旅(4)」へ続きます。