オーストラリアの世界遺産を訪ねる旅(2)

はじめに

7月に行ったオーストラリア9日間の観光旅行の紹介をしています。訪問地や旅程、1日目~3日目までの観光の詳細記事は下記をご参照ください。

オーストラリアの世界遺産を訪ねる旅(1)

この記事では4日目~5日目の観光(キュランダ観光、シドニー市内観光、シドニー郊外の断崖絶壁ザ・ギャップ観光、シドニー・タワー夜景観賞など)をご紹介しています。

4日目~ケアンズ郊外のキュランダ観光とシドニーへの移動

キュランダ観光

シャングリラホテル・ザマリーナにて朝食をいただいた後キュランダ高原列車に乗るために駅へと向かいました。

駅の正面入り口は左の写真のようにモダンな雰囲気の作りになっていました。

駅に着くともう同じ列車に乗る人々がたくさん集まっていました。

12両連結のとても長い列車でしたが、先頭の2車両がカラフルにペイントされていてインスタ栄えするということで多くの観光客が写真を撮りに来ていました。

  

最もカラフルな先頭車両           やはりカラフルな2番目の車両

高原列車は周りの景色がゆっくり見られるようにとゆっくりとしたスピードで進んでいきました。

  

途中で見たトウモロコシ畑          山の麓を見下ろした風景

途中最も急なヘアピンカーブの場所で列車の先頭部分を撮影した一枚

  

途中鉄橋を渡っているところ           遠くに海が見える風景

   

途中の展望台がある駅で停車したところ      展望台から眺めた滝

約2時間かけてキュランダ駅へ到着しました。

左は、列車を降りた後、鉄橋を渡るときに下を向いてホーム付近を撮影した写真です。

赤い屋根のかわいい建物がキュランダ駅の駅舎です。

今回乗車したキュランダ高原列車は現在は観光用とのことで、景色が良い場所にさしかかるとスピードを緩めたり、途中の駅でのんびりと停車したりしてとてものどかな時間を楽しむことができました。

さわやかな高原の風を感じながら乗っていると昔の田舎の電車に乗っていた頃を思い出しました。

キュランダ駅を出てゆるい坂を上って歩いていくとキュランダ村へ到着です。

左の写真にある正面の建物からキュランダ村へと入って行きます。

左側がアーケード街になっていて右側にたくさんのお店が並んでいます。

このアーケード街を前に進んでいくと村の中心部へ出ます。

キュランダ村では観光をする前にまず中心部付近にあるレストランで昼食を取りました。

明るく天井が高い気持ちよい場所でハンバーガーをおいしくいただきました。

すぐ横のテーブルに40~50人ほどの日本人団体ツアー客が座ってやはり同じハンバーガーの昼食を食べていました。

昼食はオージー・ビーフのハンバーガーで味はとても良かったと思います。

昼食後いよいよ観光ですが、まず始めにコアラガーデンへ行きました。そこでコアラを抱っこして写真をとるためです。

   

途中で見かけた「カマキリ」の像       コアラガーデンの入り口付近

コアラガーデンでは最初にコアラの抱っこ写真を撮影し、その後他の動物を見て回りました。また近くには鳥園や蝶々園なども併設されていました。

次に私が見て回った動物を少し紹介します。

   

木の上で眠っているコアラ        木陰に隠れて尻尾だけ出しているワニ

  

隅のほうで並んでお座りしているワラビー こちらを見ているワラビーとカンガルー

暗室にいたトカゲ2匹

コアラガーデンの見学の後は、ゆっくりとキュランダ村を散策しました。ギャラリー、民芸品のお店、お土産物屋さん、レストラン、カフェなどかなりたくさんの店が集まっていました。観光客もたくさん来ていて通りは比較的混雑していました。

下は散策中に見つけたカーテンフィグツリーと高原列車のレールで作ったベンチの写真です。

   

カーテンフィグツリー           高原列車のレールで作ったベンチ

なおキュランダ駅を降りてキュランダ村と反対側に鉄橋を渡るとすぐ静かな川縁に出ます。川沿いに道があり、地元の人などゆっくりと散歩をしていました。

キュランダ駅の村とは反対側を流れている静かな川

キュランダ村の観光を終えた後は、約7kmという世界有数の長さを誇るロープウェイ(スカイレール)に乗ってケアンズ市内へ戻りました。

ロープウェイの途中駅で一時下車し、付近の森の簡単な散策がありました。展望台からは以前に見た滝とそれに続く谷間の様子が眺望できました。また森の中で他の木に寄生している植物を2つ見つけました。

  

スカイレールの窓からの風景         途中駅で下車しすこし付近を散策

   

他の木に寄生している植物(1)      他の木に寄生している植物(2)

   

展望台から滝を眺望             展望台から滝に続く谷間を眺望

スカイレールを降りた場所からバスに乗り込みケアンズ空港へ向かいました。夕食はお弁当となりバスの中でいただきました。

ケアンズ空港からバージン航空で約3時間をかけてシドニーへ戻りました。シドニーに到着後そのまますぐにホテル(シャングリラ・シドニー)へ行きました。

右の写真は翌朝明るくなってから撮影したホテルの入り口付近です。港のフェリー発着場にも、ハーバーブリッジに上がる階段にも歩いてすぐの好立地です。

5日目~シドニー市内観光とザ・ギャップ観光

シドニー市内観光

ホテルで朝食をいただいたあと早速市内観光へ出かけました。最初に訪問したのが世界遺産のオペラハウスです。今回は建物の内部に入場しての観光でした。

上の写真はオペラハウスの建物と建物の間の空間から撮影したものです。朝日が建物に綺麗に反射して屋根の美しい曲線・曲面を一層引き立てています。

   

オペラハウスの内部に入ってハーバーブリッジを撮影

  

階段下から見上げて撮影した景色      窓枠は窓の熱による膨張を吸収可能

上の写真は右下のメイン会場へのアプローチとなるホールですが、複雑な造りではありますが開放感いっぱいのすばらしい芸術的空間です。朝日の影も心地よいリズムを刻んでいます。

なおメイン会場ではたまたま中国から来た高校生による合唱の練習が行われていました。静かに会場に入れてもらいその良い音響効果を確認することができました。また正面の巨大なパイプオルガンや会場の内部のつくりを確かめることもできました。

また上の写真で分かるようにホールの窓際などにはやはり中国の小学生などによる書や絵画が展示されていました。そのときたまたま中国の小学校の先生らしき人とその生徒さんたちが十数名私たちに近づいてきて、展示中のかれらの作品を見て欲しいとお願いしてきました。

私は勉強中の中国語を使ってかれらとコミュニケーションを取り、2名の小学生の花の絵の作品の説明を聞きました。思わぬところで小さな日中交流が実現しました。このようなうれしいハプニングも旅の醍醐味の一つだと思います。

オペラハウスを去るときに朝日に向かって撮影した一枚

オペラハウスは1959年に着工し竣工は1973年とユニークな形状と設計の困難さなどによりかなりの難工事だったそうです。しかし現在でも十分通じる美しいデザインはまさにシドニーのシンボルに相応しい素晴らしい建築物です。

今回内部に入場できたので壁や階段、内装、窓など様々なデザインや工夫が読み取れてとても参考になりました。外から見ているだけでは分からなかったことがたくさんありました。

オペラハウスは約30年前に一度建物に近づいて外から見学していましたので、正直なところ今回の訪問はあまり期待はしていませんでした。しかし建物内部をじっくりと観察し説明を聞いて実は素晴らしい芸術的・技術的建造物だと分かりとても良かったと思っています。

オペラハウスを後にして、バスでハイドパークバラックス、ミセスマッコリーズ岬、セントメアリー大聖堂などを訪問しました。

ハイドパークバラックスはもともとはイギリスからの男性囚人宿泊所として建造され、現在は博物館になっている世界遺産です。

私たちが訪れたときは改装中で立ち入りはできませんでした。

次に訪れたのは美しい公園になっている海岸沿いのミセスマッコリーズ岬です。まず下の写真はこの有名なフォトスポットから撮影したオペラハウスとハーバーブリッジです。

   

上の写真はホームシックになった初代総督の夫人であったミセスマッコリーズさんのために作られたという石の椅子です。左の写真はメインチェアですが、右の写真の石段を見れば分かるように右側にメインチェア、左側にサブのチェアがあります。

  

ミセスマッコリーズ岬の後ろの公園     岬の先のオーストラリア海軍基地

次の訪問地はローマカトリックのセントメアリー大聖堂です。

  

教会内部の祭壇などのステンドグラスが素敵です。

市内観光を終えた後は、市内のチャイナタウンの中にある中華レストランで中華料理の昼食をいただきました。

   

チャイナタウンの通りの様子              海老餃子

  

コーン&カニのスープ                チャーハン

   

おなじみの酢豚料理                  牛肉料理

中華料理の昼食の後は夕食まで今回2度目のフリータイムがありました。

シドニー湾のフェリーに乗ると格安料金でオペラハウスやハーバーブリッジなど美しい海辺の風景が楽しめるということと、近くに観光の穴場であるザ・ギャップという海岸の絶壁の景勝地があるということを知りそこへ行くことにしました。

ザ・ギャップ観光

ザ・ギャップへ行くには、まず宿泊先のホテルシャングリラ・シドニーから歩いて7~8分のところにある有名なサーキュラー・キーというフェリー乗り場へ行きます。

一番向こう側の桟橋であるワーフ2から30分おきに出ているフェリーに乗って20~30分でワトソンズベイまで行きます。ワトソンズベイを降りてすぐの公園の中をほぼまっすぐに7~8分歩いて海岸へ出るとそこはもうザ・ギャップという景勝地の遊歩道・展望台です。

下にシドニー港のフェリー乗り場周辺、目的地のワトソンズベイとザ・ギャップ周辺のGoogle地図を掲載しておきます。

地図の右のほうにあるCircular Quay, Wharf2が今回のフェリーの乗り場

フェリーの切符の買い方ですが注意点があります。

ワーフ2では窓口で切符を販売してもらえなくて結局、ワーフ4に2台設置してある自動券売機を使うことになりました。片道でしかも2名までしか一度には買えません。現金かクレジットカードを選んで支払いができます。

地図の左側のワトソンズベイに着いてそのまま右のほうへ公園内を6~7分ほど歩いて行くと特に迷うことなくザ・ギャップに到着します。なお公園内には無料の公衆トイレがありますのでそこで済ませておくと良いでしょう。

サーキュラー・キー行きの帰りのフェリーも30分おきですのでついたらまず帰りの時間を調べておくと良いでしょう。帰りはフェリー乗り場の入り口付近に、サーキュラー・キーのワーフ4にあったような自動券売機が1台ありますのでそこで切符を購入します。

それでは今回のザ・ギャップ観光で撮影した幾つかの写真をご紹介します。

   

サーキュラー・キーから出発           海から見たオペラハウス

   

遠くにシドニー・タワーが見えます    なぜかたくさんのヨットが出ていました

途中で一回、ローズベイという波止場に立ち寄った後ワトソンズベイに行きます。フェリーでのこの船旅では前後左右にシドニー湾の美しい風景をたくさん見ることができました。たくさんの個人のクルーザーや海辺の住宅・別荘など優雅な生活が想像される美しい景色ばかりでした。

左下の写真はワトソンズベイにまもなく着くところです。

  

桟橋の左側にレストランやカフェがありますがそのほかは公園などがあるだけののどかな街です。なおこのレストラン(右上の写真)はシーフードで有名なようで、当時もお客で一杯でした。

ザ・ギャップでは海岸に沿って立派な遊歩道とところどころに展望台が設置されています。断崖絶壁のすぐ下の海岸に押し寄せる波はとても迫力があり楽しめました。また断崖付近の街並みも美しい風景でした。

   

ワトソンズベイの桟橋の横の公園の巨木   帰りのフェリーから見たオペラハウス

サーキュラー・キーに戻りホテルまで歩いて帰りましたが、夕食までにまだ少し時間がありましたので、そのままハーバーブリッジに行き階段を上がって少し歩いてみることにしました。

ホテルの場所からは一本道(Cumberland St)を5分ほど歩くと左側に橋に登る階段がすぐに見つかりました。橋の上を少し歩き港を見下ろして写真を撮りました。

夕日にほんのり赤く染まったオペラハウス

その後ホテルへ戻り、その日の夕食のレストランへ歩いていきました。

  

夕食に行く途中の港の様子         オペラハウスを眺めるレストラン

夕暮れの港の明かりを見ながらコースディナーを美味しくいただきました。

夕食の後、まだ寝るには早かったので、シドニー・タワー・アイという夜景を見ることができる高さ250mの展望台へタクシーで行きました。

タワーが建っているビル(ウエストフィールド)の最上階7階からタワーに登れるものと思っていましたが、入り口はなく、一旦地上階まで降りて再度確認したら5階に入り口を見つけました。

展望台へ行く前に3Dの世界を楽しむ上映があり3Dメガネをかけて映像を鑑賞しました。その後タワーの展望台までエレベーターで上がりシドニー市内の夜景を眺めました。

シドニー・タワー・アイの展望台から見た街の夜景(ハーバーブリッジは少し右上)

建物などの配置が分かり難く、香港などに比べても決して素晴らしい夜景とはいえないと思いました。むしろ昼間に登って眺望したほうがよい景色を堪能できたかもしれません。

その後夜の街を軽く散策し、タクシー乗り場からタクシーでホテルまで帰りました。

この記事はオーストラリアの世界遺産を訪ねる旅(3)に続きます。

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