南イタリア観光旅行(4)

はじめに

5月上旬に9日間で南イタリアへ観光旅行へ行ってきました。この記事では旅程6日目のカステルデルモンテからナポリまでの移動、夕方のナポリ市街の散策、旅程7日目のカプリ島などの観光、旅程8日目の帰国などの様子をご紹介します。

旅程6日目(続き)

カステルデルモンテ城を見学した後、観光バスでナポリへ向かいましたが、途中の車窓からの風景が素敵でしたので写真と動画でご紹介します。

牧草地、空の青と白い雲のコントラストが美しかったので思わずシャッターを切りました(下の写真)。雲があるせいで空が広く感じられます。

下の動画(1分1秒)では、爽やかな緑の牧草に覆われた丘に点在する民家や林が雄大で素敵な景色を作り出している様子が見られます。また丘の上には風力発電の風車が何台かありました。

ナポリへ到着して宿泊先のロイヤル・コンチネンタル(下の写真)へ行きました。このホテルは市街中心地や港にも歩いていける距離にあり、部屋の窓から真正面に海を臨むことができます。

下の写真は宿泊した部屋の窓から見た美しい風景です。左には茶色の卵城と真ん中あたりの海の向こうには明日観光へ行く予定のカプリ島がうっすらと見えています。

ナポリの到着が夕方早めだったので、夕食までの数時間を利用してナポリの街の散策に出かけました。

まず最初にホテル前の海沿いの遊歩道に出てホテル周りの様子を動画(44秒)におさめました。

先ほど写真で紹介した卵城はナポリ最古の城だそうです。まず紀元前5世紀ごろにギリシャ移民たちがこの場所に進出しナポリの起源となる街を築いたそうです。古代ローマ時代には立派な別荘兼図書館が建てられ、その後修道院として5世紀から11世紀ごろまで使われたそうです。

11世紀にノルマン人がナポリを征服し現在見られる城の原型が建てられ、その後王族の住居や牢獄として何度か改修・改築が行われ現在にいたっているそうです。

今回は中には入りませんでしたが、城のテラスからはナポリ市内やカプリ島を望む海の絶景が見られるようです。卵城の前の道には多くの観光客が行き交っていました。

左下の写真は夜になって派手なパッションピンクにライトアップされた卵城です。

右下の写真はナポリにある「新しいお城」という意味のヌオーヴォ城です。13世紀に貴族アンジュー家の城としてルネッサンス様式で建設され、フランス風に造られた4つの丸い塔と非常に高い城壁の重量感・威圧感が特徴です。現在はナポリ市立博物館や市役所の事務所の一部として利用されているそうです。

ナポリでもっとも有名な広場であるプレビシート広場へ行きました。この広場はナポリ王宮の正面に位置しサン・フランチェスコ・ディ・パオロ聖堂に囲まれています。

当日はツール・ド・フランスのイタリア版ともいう自転車競技が行われていたようで、その広場がゴールイン場所になっていたようです。そのため多くの臨時の建物が設置されて人もたくさん集まっていたようです。

その広場と付近の街の様子を撮影しましたので下にその動画(34秒)を掲載します。

ナポリの街歩きを終えて一度ホテルに戻り少し休憩した後、近くの海沿いの素敵なレストラン「Antonio & Antonio」に夕食を食べに行きました(下の写真 by Google Map)。

左下はマルゲリータ(ピッツア)で右下はムール貝とトマトのパスタです。

左下はエビとイカの揚げ物で右下はデザートです。どの料理もおいしくいただきました。

これで旅程6日目の観光はすべて終了です。

旅程7日目(観光最終日)

旅程7日目は今回の南イタリア観光ツアーの観光最終日ですが、このツアーではうれしい丸一日のフリータイムです。

数か月前に日本でこのツアーを予約した時にもちろんこの全日フリータイムがあることは分かっていましたので、ナポリでの楽しい時間の過ごし方について旅行案内や口コミなどの情報をあれこれと調べました。その結果ナポリの近くにあるカプリ島の観光、特に「青の洞窟」について非常にたくさんの楽しかったという口コミが見つかりました。

ただし青の洞窟に行くには、カプリ島までの船、カプリ島の港からのモーターボート、そして手漕ぎボートに乗る必要があり、さらにカプリ島のソラーロ山に登るにはまず港からミニバスに乗って次にリフトに乗るなどチケットの手配などがとても面倒で大変だと口コミにありました。

そこで時間を有効に使うため、さらにトラブルなくとにかく快適にカプリ島観光をしたいと思い、すぐに現地ツアー仲介会社VELTRAを通して1日8時間30分の貸切ガイド(専属ガイド)を雇いました。ちなみにガイド費用は今回は私一人だったので306ユーロ(交通費と食費は含まない)でしたが、家族やグループで申し込めば一人当たりの支払額は少額に抑えられます。

カプリ島

カプリ島はナポリから南へ約30キロメートルほど離れたティレニア海に浮かぶ小島で、外周17Kmで広さは東京都千代田区程度です。この旅行記の「南イタリア観光旅行(1)」の旅程3日目の冒頭で掲げたGoogle Mapの左下の位置にこのカプリ島があるのが分かります。ヨーロッパでは高級リゾート地として有名で夏のバカンスを楽しもうと多くの観光客が訪れます。

ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスがカプリ島を気に入って購入したのがきっかけでリゾート地として注目されるようになったとのことです。1826年にはドイツの詩人アウグスト・コピッシュと画家エルンスト・フライスが青の洞窟を絶賛し世に広めてこの島はさらに有名になったそうです。

カプリ島は、リゾート地として多くのホテルが立ち並ぶカプリ地区と、地元の人たちが住むアナカプリ地区に分かれています。レモンの産地としても有名でレモンのお酒、レモンのお菓子・チョコレート、レモンの石けんや香水などが名産品になっているそうです。

ナポリの港(ベベレッロ港やメルジェッリーナ港 )から高速船で約40分、フェリーで約90分ほどで到着します。

特に日本人や中国人にとってカプリ島で最も有名なのが青の洞窟です。島の北西に位置し、洞窟が地盤沈下で海面下に沈んでできた海の洞窟だそうです。モーターボートまたはバスで洞窟近くまで行き最後は手漕ぎボートに乗り換えて洞窟の中に入ります。

入り口は高さ約1メートルですが、内部は奥行きが約54m、幅が約25m、高さが約15mほどあります。青の洞窟の海水が青く光って見える理由は、太陽の光が水面を通して洞窟の中に入ってくるとき、洞窟の海底が白い大理石のような石灰岩で覆われているためにその海底の白色で光が反射して水面が青色に見えるからだそうです。

カプリ島のもう一つの観光スポットはカプリ島でもっと標高が高いソラーロ山(589m)です。頂上からは爽やかな風を受けながら島の周りの絶景をゆっくりと楽しむことができます。

酔い止めとストラップ

ここで少し脱線ですが、実は青の洞窟の観光に際してかなり前から2つのことが気になっていました。それは船が揺れるので酔い止めの薬が必要かどうかということとスマホの海への落下を防止するためにストラップを付けるべきかどうかということです。

酔い止めの薬に関しては、「船に酔ってしまって大変だった」とか、「酔い止めは必需品である」とかの多くの口コミがありました。しかし自分自身は酔い止めの薬を飲んだことがないので薬は購入しませんでした。結果としては酔うことを全く忘れるほど船での観光が楽しかったということです。また7~8月のピークシーズンではなかったので洞窟前の船上での待ち時間が少なかったことも幸いしたと思います。

スマホのストラップもいままで全く使ったことがなかったので、かえって邪魔になるだろうと思いこちらも購入しませんでしたが、結果として海に落としそうになったことは一度もありませんでした。

もちろんこれらのことは皆さんそれぞれ事情が異なりますので、青の洞窟へ行かれる方は必要な準備は怠らない方が良いと思います。

カプリ島観光

さてカプリ島観光ですが、ホテルからタクシーで出発し、朝の8時30分にナポリのベベレッロ港で現地ガイドさんと待ち合わせをしました。日本語が達者なローマ在住のイタリア人の女性でした。

まず下の写真のSNAVの船でカプリ島まで行きました。ガイドさんは、到着したらすぐに降りられるように、また最も揺れが少ない最後尾の席に座ることや島に着く少し前にお手洗いは船で済ませておく方が船を降りてすぐに行動できるなど細かくアドバイスしてくれました。

青の洞窟

カプリ島の港マリーナ・グランデ港に着いたらすぐに青の洞窟へ行くモーターボートに乗り込みました。モーターボートは紺碧の海の上を波を切って進みましたが、爽やかな潮風を顔に受けて周りの絶景を眺めながらのとても爽快なクルーズでした。

モーターボートでマリーナ・グランデ港を出発して美しいカプリの街を望むあたりで撮影した動画(1分18秒)を下に掲載します。この時のボートには日本人と中国人の観光客とその添乗員さんやガイドさんが乗っていたようです。

さらに進んだあたりで撮影したカプリ島の美しい風景です(下の写真)。

もうすぐ青の洞窟へ到着するあたりで撮影した写真(左下)ですが、右下の写真のように海面にそそり立つ断崖には青の洞窟以外にもたくさん洞窟があるそうです。

モーターボートは約10分ほどで青の洞窟に到着しました。洞窟の周りの海にはモータボートや乗り換える手漕ぎボートが数隻待機していました(下の3枚の写真)。私たちは約20分ほどの待ち時間で洞窟に入れたと記憶しています。7~8月の最盛期にはもっとたくさんのボートであふれかえり、船上での待ち時間が1時間を優に超えることもあるそうです。

当日は快晴の良いお天気で洞窟に差し込む光の強さは申し分なく、また波も穏やかでしたので絶好の見学日和でした。周りの海の紺碧の色もとても素敵でした。

下の写真は、断崖の前で青の洞窟の入場料と手漕ぎボートの代金を徴収している様子です。なかなか面白い場所にボートの料金所がありました。

まず最初にモーターボートから手漕ぎボートへと乗り移りました。たまたまその時に居合わせたほかの日本人観光客と一緒に合計5人で一艘の手漕ぎボートに乗ることになりました。

これからあとの様子はできるだけ臨場感が出るように下の4本の動画でご紹介したいと思います。

1番目の動画(45秒)はこの料金所で料金を支払っている様子と洞窟の前で入場の順番待ちをしている様子です。映像ではかなりボートが揺れているように見えますがこの程度ですとむしろ揺れを楽しむことができます。

動画の中で崖に沿って階段がありたくさんの観光客が並んで待っていますが、皆さんは陸路バスでここへやってきた人たちです。ただしモーターボートで来た観光客の方が少し優先的に手漕ぎボートに乗れるという噂を耳にしました。

2番目の動画(5分10秒)は私たちの手漕ぎボートがいよいよ洞窟の中に入って、中で美しい景観を見学する様子です。動画の途中にほとんど真っ暗になるシーンがありますが、ライブ感を尊重してあえてノーカット、全く編集なしのオリジナルの映像・音声になっています。

この南イタリア観光ツアーの1日フリータイムであらかじめ青の洞窟を観光するように計画していましたが、ここで実際に見学するまでは正直なところあまり期待はしていませんでした。しかし最初に実物を見たときにはあまりの美しさに驚愕し思わず見とれてしまいました。

素晴らしく美しいコバルトブルーの波がリズミカルに上下して、青色の綺麗なグラデーションの模様が躍動する姿はほかでは見られないようなダイナミックな絶景をつくりだしていました。これは全く自然の現象ですがその芸術的なパフォーマンスに感動させられました。ここが世界的に人気の観光スポットになっているのはそれなりの理由があったことになります。

3番目の動画(1分8秒)は前の方の手漕ぎボートが洞窟から出る様子です。外から大きめの波が来てスムーズには出られない様子がよく分かります。このような大きな波もなかなかスリルがありました。

4番目の動画(1分23秒)は、洞窟を出たあとにまた乗ってきたモーターボートに乗り移る様子です。最初に手漕ぎボートに乗り移るときも同様ですが、モーターボートのヘリにまず先におしりを載せて馬にまたがるようにすれば大丈夫です。

なお、手漕ぎボートの船頭さんにはここでチップが必要です。普通は洞窟の中で何周したかによって違うそうで、1周で一人1ユーロ、2周で2ユーロ、3周で3ユーロなどだそうです。ちなみに私たちは2周で2ユーロでした。

青の洞窟の見学を無事に終えた後、またモーターボートでカプリ島のマリーナ・グランデ港へと戻ってきました。下の2枚は戻る途中の風景の写真です。カプリ島はどこを見ても美しい景色が望めます。

下にマリーナ・グランデ港に近づいて来た頃に撮影した動画(1分)を掲載します。このモーターボートも行きも帰りもなかなか爽快で気持ちが良くもっと長く乗りたい気分でした。

ソラーロ山

マリーナ・グランデ港に到着後すぐにカプリ島で一番高い山であるソラーロ山の観光へと出発しました。

まず最初に港からミニバスに乗ってアナカプリ地区を目指します。断崖絶壁に沿って作られた道路を上って行きました。途中の車窓からの美しい風景の写真を下に2枚掲載します。

アナカプリでミニバスを降りたあと、少し歩いて山の頂上まで運んでくれるリストの乗り場へ行きました。左下の写真は一人用のリフト乗り場の様子です。ここは大人気のようでチケットを買うのにすでに30~40人ほどの人が並んでいました。

ガイドさんは「少し待っていてください」と言ってどこからかすぐにチケットを入手してきました。そのため待ち時間ほぼゼロでリフトへ乗ることができました。繁忙期ではなかったのでガイドさんは無料でリフトに乗れました。

右下はリフトに乗って山を登って行く様子です。開放感溢れるリフトは乗っていてとても楽しい乗り物です。時間は約12分間で意外に長く感じられ美しい風景を眺めながら爽快な気分をたっぷりと味わうことができました。

ソラーロ山の頂上からは紺碧の海を眺望する絶景が満喫できました。お天気がとても良かったので波が日光に輝いていてとても素敵でした。

下の写真はカプリ島で有名なファラリオーニ岩礁群という小島です。観光用パンフレットなどの写真用によく撮影されている場所だそうです。

下りのリフトに乗っている途中で撮影した風景です(下の2枚の写真)。

 

マリーナ・グランデ港

下の2枚の写真はマリーナ・グランデ港の賑わいの様子です。5月の今でもかなりの観光客が来ていますが7~8月のピーク時になると大変な混雑になるのでしょう。 こじんまりとしていますがとてもリゾート感満載の場所です。

ソラーロ山の観光を終えてマリーナ・グランデ港に戻ってきたころにお昼過ぎの時間になったので昼食をいただこうと思いましたが、あまりお腹がすいていなかったのでガイドさんにサンドウィッチなどの軽食が良いと伝えました。

ガイドさんは「イタリアでとても有名なパニーノ(イタリアンサンドウィッチ)のお店がこの港にあるのでそこで一番人気のパニーノを買ってビーチで食べましょう」と言ってくれました。その大人気のパニーノはモッツアレラチーズと味付けトマトをパンにはさんだだけのとてもシンプルなパニーノでした。

左下はそのお店の入り口付近の写真です。一番奥に調理場がありそこで目の前でパニーノを作ってくれます。右下はその調理場の写真で、ちょうど今ガイドさんと私のパニーノを作ってくれている最中です。ガイドさんのパンは外側が固いイタリア風のパン(左側)で私のパンは外側も柔らかいパン(右側)をお願いしました。

パニーノと果物を購入して、賑やかな人通りから少し裏手に入ったところにある小さなプライベートビーチ風の場所へ行き、ガイドさんと2人でピクニックランチをいただきました。お勧めのパニーノはパンも具も確かに大変美味で、のんびりと綺麗な海辺を見ながら楽しいひとときを過ごすことができました。このように旅行に来て景色が良い場所では外でランチを食べるのが大好きです。

カプリ島を離れる前にマリーナ・グランデ港の様子を撮影しましたのでその動画(52秒)を掲載しておきます。

カプリ島からナポリまで帰る船は下の写真にあるようにNLGの船にしました。

船は特に揺れることもなく40~50分でナポリのベベレッロ港に到着しました。

ナポリ

朝この港の待ち合わせをした場所でガイドさんとお別れしました。1日快適に楽しくガイドしていただいたのでガイドさんにはとても感謝しています。イタリアでは普通は不要と言われていますが少しですが気持ちとしてチップを渡しました。

まだ夕方の早い時間だったので、タクシーではなく徒歩で街をぶらぶらと散策しながらホテルまで帰っていきました。その時に海岸沿いの遊歩道からヴェスヴィオ山を望み撮影しました(下の写真)。

ホテルで少し休憩したあと、ホテルから少し離れている歴史あるレストラン「La Locanda Del Carriglio」(下の写真)に行って夕食をいただきました。このレストランは路地の目立たない場所にあり、その昔イタリアの天才画家カラヴァッジョが食べに来ていたそうです。

左下はタコとキュウリの炒め物、右側は肉団子のような料理です。

左下はパスタで右下はマカロニです。

このお店のシーフードも肉料理もとても美味でした。

夕食の後、世界三大夜景の一つであるナポリの夜景を見に行きました。「世界三大夜景」とは函館、香港、ナポリの夜景のことですが、この言葉は日本と中華圏だけで主に使われているようで多分日本で最初に言われだしたのではないかと思われます。もちろん世界的に公式に認められているわけではありません。

ナポリの夜景は聖アントニオのテラス(ポジリポの丘)という場所から眺めた景色になります。下のGoogle Mapで赤丸で囲った2か所のうち右側が私たちのホテルであるロイヤルコンチネンタルで左側が聖アントニオのテラスです。

夕食のレストランからこの聖アントニオのテラスまでタクシーで行き、その場でタクシーに少し待ってもらって写真をたくさん撮りました。

下の2枚の写真はこの聖アントニオのテラスから眺望した素敵な夜景です。1枚目の写真がナポリの夜景としてガイドブックやパンフレットなどでよく使われています。右上の遠方にヴェスヴィオ山が薄っすらと見えています。

下の写真は少し山側を向いて撮影した夜景です。これもなかなか素敵だと思います。

このナポリ夜景観賞で旅程7日目の観光はすべて終了です。

旅程8日目

旅程8日目は観光はなく、朝ナポリのホテルをバスで出発してローマ空港へと向かいました。ローマ空港の午後発のエミレーツ航空で約5時間40分かけてドバイへ行きました。深夜にドバイ空港で飛行機を乗り換えてまたエミレーツ航空で約9時間55分かけて成田空港へ夕方帰ってきました。機内食はドバイまでに1回、成田までに2回出ました。行きと同じく飛行機と長い待ち合わせ時間の「長旅」でした。

エミレーツ航空は世界でも人気上位の航空会社ですが、今回はよく使っていた4つのトイレのドアが開けにくくて閉めにくく、また中からのロックがちゃんと閉まらないということが良く起こりました。またトイレの床がびしょびしょに濡れたままになっていたときもありました。

機内ラウンジや高級なお酒など上級のサービスも良いと思いますが、上記のような基本的なところでももっと対応してくれたらよいと思いました。

左下はエミレーツ航空自慢の機内ラウンジです。ロンドンのパブのようにお酒を酌み交わしながらおしゃべりを楽しむ場所です。ちなみに左右両側にはソファーがあってシートベルト付きの席が左右3席ずつ合計6名分あります。トイレから席に戻るときにちょうどその場所で機体が急に揺れ始めた際には、CAさんにそのソファーに座ってベルトを締めるように言われました。そのような緊急の場合にもそのラウンジは活躍します。

右下は帰りのフライトでいただいた和食の懐石弁当(メインはウナギのかば焼き)です。それまではすべて機内食は洋食を食べていましたのでエミレーツ航空の和食はどのようなものかが気になって帰りの便で注文しました。これが予想に反してとてもおいしかったことに少し驚かされました。

 

おわりに

今回のツアーは5月上旬のそれほど混んではいない時期に、9日間で南イタリアの人気の観光スポットを巡ってきました。アマルフィ海岸(エメラルドの洞窟を含む)、ポンペイ遺跡、アルベロベッロ、マテーラ、カステルデルモンテ、ナポリ、カプリ島(青の洞窟とソラーロ山など)の順に観光をしました。

最初の日の薄曇りを除いては後は連日良いお天気に恵まれ、南イタリアの美しい街並み、紺碧に輝く海、数々の世界遺産を見学し、またイタリア語が堪能なベテラン添乗員さんの行き届いたサービスもあってとても充実した楽しい旅になりました。また南イタリアは特にシーフードを中心にした地中海料理などオリーブオイルが利いたおいしい料理が多く「食」でも満足できました。

この旅行記ではほぼすべての昼食と夕食のレストランと主な料理を写真で紹介しましたが、これらのレストランは旅行社が選定、または添乗員さんのお勧めの場所なので「はずれ」はないと思います。

このツアーでは青の洞窟とエメラルドの洞窟の2か所を見ることができて良かったと思います。やはり人気が示す通り、コバルトブルーのダイナミックな芸術的な美しさ、船の乗り移りや狭い入口を身をかがめて通ること、船でのクルーズ中に波に適度に揺られることなど、青の洞窟の方がエメラルドの洞窟よりも、美しさとエンターテイメント性(わくわく感)の点で遥かに勝っていると思いました。

世界の湖、海、川で水がとても美しい場所としては、今までに訪れた中では、この青の洞窟は間違いなくトップレベルだと思います。ちなみにその他の素敵な場所としては中国の九塞溝の五彩池やパラオ諸島のミルキーウェイがあります。

カプリ島は実際に訪れてみると口コミで言われている以上に素晴らしい観光地でした。青の洞窟、島の大自然、紺碧の海、ソラーロ山、マリーナ・グランデ港の街並み、グルメ、船のクルーズ、登山リフトなど今回の9日間のツアーの中で最も思い出に残る観光体験になりました。

イタリアはまだまだ見どころがたくさんあります。たとえばトスカーナのオルチャ渓谷(ゆっくりと写真撮影の旅)、イタリア半島の東側にあるサンマリノ共和国、その他点在する小さな美しい村々などです。また機会を見つけて訪れたいと思っています。

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