年末年始に家族でハワイ旅行(2)

はじめに

2023~2024年の年末年始にハワイ島4泊、オワフ島4泊の合計8泊10日で家族で観光旅行へ行ってきました。主な目的はワイキキ海岸で毎年年末に実施されるカウントダウン花火を鑑賞することです。この記事では旅程3日目のハワイ島カイルア・コナ散策、マウナケア山麓夕日と星座観察ツアーの観光の様子をご紹介します。

3日目

朝ゆっくりと起床してホテルの周りを散策した後、徒歩圏にあるカイルア・コナの街の散策へ出かけました。

まず朝起きてテラスから外をのぞくとイベント会場でヨガ教室が開かれていました(下の写真)。ほぼ毎日ここで行われているようでした。早朝からきれいでさわやかな環境の中で心身共にとてもリフレッシュできるのではないかと思われます。

カイルア・コナの街の散策

カイルア・コナの街並みは、下の写真のように海岸に沿って南国らしいレストランやお店がたくさん並んでいるのが特徴的です。美しい海辺に沿って設けられた遊歩道(アリイ・ドライブ沿い)をぶらぶら歩くだけでもとても気分が爽快になる所です。

遊歩道に沿って所々にショッピングモールがあります。ただしコロナ禍の影響とみられますが、もぬけの殻となってしまった店舗もかなりありました。それでも観光客はそれなりにたくさん歩いていて、レストランやカフェはどこも混んでいました。

下の写真はあるショッピングモールの中心部の広場で見かけた立派な大木です。何か神秘的なものを感じて思わず撮影しました。ワイキキ郊外にある日立のテレビCMで有名な「この木なんの木気になる木」も神聖な木として大切にされています。

街歩きの途中に広い敷地の中にテントを張って農作物や雑貨などを直売しているファーマーズ・マーケットがありました。小規模ですがこの付近では有名な場所のようでガイドさんからもぜひ訪れるように勧められました。新鮮な果物が豊富だったのでそこでバナナを買い求めました。

遊歩道の途中で教会を2つ見かけました。最初にあったのが上の2枚の写真にあるセントマイケル教会で正式名称はカトリックの大天使聖ミカエル教会だそうです。比較的新しく建てられた教会のようできれいでモダンな感じでした。

左の写真の教会はモクアイカウア教会です。37mの白い塔があるカイルア・コナのランドマーク的な建物です。

この教会が建てられたのは1837年でハワイで最も古い教会です。ハワイでは1820年に初めてキリスト教宣教師がカイルア・コナにやってきて布教が始まり、最初は藁葺き屋根の教会が建てられましたが火事で焼失してしまいました。その後1836年にクアキニ知事によって建設されたのが現在のモクアイカウア教会だということです。

私たちが訪れた時は教会内部の工事が行われていて残念ながら内部には立ち入ることができませんでした。周囲のお庭だけ見学しました。

下の写真はハワイにある王家の3つの宮殿のひとつであるフリヘエ宮殿です。モクアイカウア教会の向かい側にあります。この宮殿はハワイで最も古く、次に古いのがオアフ島ヌウアヌにあるクイーン・エマ・サマーパレスで最も新しいのがオアフ島ダウンタウンにあるイオラニ宮殿だということです。

一時王室の別荘になりましたが1885年に国王デビッド・カラカウアが宮殿を取得しました。カラカウア時代にこの宮殿は大改装されて今に至っているそうです。ただし現在この宮殿を管理しているのは「ドウターズ・オブ・ハワイ」というボランティア団体だということです。

入り口で見学料を払えば宮殿の内部に入ることができ、カラカウア時代の豪華な部屋や調度品などがみられるそうです。

ところでこの宮殿の裏庭にはすぐ海が迫ってきていますが、当時訪れたときはとてもお天気が良くて気持ちが良かったので、そこから見える海や浜辺を動画撮影(4K 60fps)しました。

下に掲載していますが、単に浜辺の風景の動画というよりヒーリング(癒しの)動画として見ていただいた方が良いと思います。そのため波の音もそのまま入れています。

この動画に出てきますが沖の方に比較的小型の白っぽいクルーズ船が停泊しています。この船のサイズですとたぶんハワイ諸島巡りのクルーズ船だと思います。カイルア・コナには大きな港がないのでこのような場合は上陸用小型ボートのピストン輸送でお客様を上陸させているようです。

海辺に沿った遊歩道の終点近くには巨大な木がありました(下の写真)。

左下の写真は遊歩道の先からカイルア・コナの街並みを眺望した風景の写真です。この場所からカイルア・コナの街並みを眺めるのがお勧めだそうです。真ん中より少し左側にカイルア・コナのランドマークであるモクアイカウア教会の白い尖塔が見えています。

右側の方に目をやると私たちが宿泊しているロイヤル・コナ・リゾートの白い建物が見えます。このあたりではかなり大きなホテルのようです。

下の写真は、カイルア・ピアの向かいの小さな半島にあるアフエナ・ヘイアウ(古代神殿)です。カメハメハ大王が1812年に豊穣と平和の神のため再建した神殿で、わら葺きの小屋の前にはキイ(木製神像)が並んでいます。
カメハメハ王が亡くなったあと、キング・カメハメハホテルの協力などでオリジナルの三分の二の大きさに縮小されて現在の場所に復元されたそうです。ここは国定歴史建造物にも指定されていてハワイアンの聖地です。

残念ながらこの神殿の内部や近くには立ち入ることができないようです。神聖な場所ですがせめて近くで見ることができるようにすれば皆がもっと関心を持つのではないかと思います。

散策を終えた後は、ゆっくりとホテルへ戻る途中で、海岸沿いのタイ料理レストランで昼食をおいしくいただきました。お店の外のテラス席で海を眺めながら心地よいそよ風に吹かれてとても気持ちの良いランチタイムでした。日本ではなかなかないような情景・環境で過ごすのはとても貴重な時間だと思われました。

カイルア・コナの街にはタイ料理のほかに、ハワイ料理、アメリカン料理、中華料理、日本料理、イタリア料理などのレストランが揃っていて食べる場所に困ることはありませんでした。

ところでハワイ島には背の高い建物が見当たりません。私たちが宿泊したホテルが例外的に高い感じですがこれはかなり前に建設されたからでしょうか。ガイドさんによるとどうもヤシの木より高い建物を新しく建ててはいけないようです。恐らく6階建てまでの高さ制限になりそうです。このあたりにも自然環境をとても大切にするハワイの心意気を見て取れます。

夕方からの夜のツアーに備えて午後はホテルの部屋でゆっくりとくつろぎました。

マウナケア山麓 夕食付夕日と星座観察ツアー(混載)

夕方16時15分から夜22時までの予定でマウナケア山麓夕食付夕日と星座観察ツアーへ参加しました。他の人たちと一緒に行くいわゆる混載ツアーでしたが、夕日鑑賞は私たち家族だけでした。夜の星座観察は途中で他の家族1組(2名)が合流しました。

16時15分にホテル正面で待ち合わせでしたが、ツアーの車が来たのは結局20分遅れでした。他のお客様を拾いながら来るわけでもないのに遅れるのは珍しいことでした。

車に乗るといきなりチップについての注意事項が書かれた紙を1枚渡されました。日本人の場合はあまりチップをはずまないのでその対策だと思われます。要するに「お客様のツアー費用は〇〇ドルなのでその15%のチップは□□ドルになります」とチップの額がはっきりと書かれていました。もちろん最後に「チップは強制するものではありません」とも書かれていました。

チップはそもそもツアーが終わった段階でサービスを評価し満足度に応じてお客様が額を決めるのでサービスの提供前に、しかも15%の決め打ちで額が提示されているのには少し面喰いました。

他のツアーでは予約の段階でもらった資料(バウチャー)に「チップについてはアメリカ人の相場は10%~20%程で満足度が低い場合は程度により0%~5%程度」と書かれていたものがありました。このような提示の仕方の方がより穏やかで好感がもてると思いました。

夕日鑑賞

サンセットがきれいに見える場所につきましたが、やはり多くの人がサンセットを見るために車で来ていて駐車場も混んでいました。

海岸の砂浜へ入っていって夕日が海の水平線に沈むところが見られそうな位置まで移動しました。実はその時たまたま反対側に綺麗な虹がかかっていました。結局水平線付近に雲が出てしまって夕日が沈む最後の瞬間は見ることができませんでしたが、夕暮れと綺麗な虹を同時に楽しむというめったにない状況に遭遇することができました。

下の2枚の写真は海の夕暮れとその反対側にできた端から端までの完成系の虹です。

端から端まで全体がきれいに見える虹を夕日と一緒に見たのは記憶にある限り多分初めてだと思います。夕日を見に来ていた多くの人たちもむしろこの虹の方が気になって盛んにカメラを向けていました。私が持参したiphoneには広角ズームの機能があったので上の写真のように虹の全体をカメラに収めることができました。

動画の方が臨場感があると思い下にその時撮影した動画(4K 60fps)を掲載しておきます。この動画もヒーリング(癒しの)動画のようなとても素敵な雰囲気になっています。美しい夕日と珍しい完成系の虹が見られたことで将来何か素晴らしい幸運が舞い込んでくるのではないかと期待しています。

夕日を見ながら夕食をとるような予定でした。しかしサンセットや虹を撮影していると時間が無くなり最後に7~8分くらいであわてて食べました。夕食はツアーに含まれていましたが、事前の案内に「おにぎり」と書かれていましたので予想通り例のスパムおにぎりでした。私たち家族は皆スパムおにぎりが苦手なので、あらかじめ念のために持参していたサンドウィッチの方を食べました。

マウナケア山麓での星座観察

あたりが暗くなるころ、近くのホテルにもうひと家族を迎えに行って次はマウナケア山麓での星座観察へ出発しました。マウナケア山の高度二千数百メートル付近の山麓で観察をするようでしたが、当日は少し雲がかかっていて星がきれいに見えるかどうか心配しながら車で山を登っていきました。

あるところまで来たときガイドさんが車を道路の路肩に止めてちょっと星空を確認しますといって車を降りてあたりを見回していました。そして車に戻ってきて「少し雲がかかっているが星座観察はできそうです」と言いました。

皆はこれから星座観察に適した場所に移動するのかと思っていましたが、何とそのままその路肩で星座観察をするということでした。かなり頻繁に車が通過する道路の路肩でしたので、とにかく十秒~数十秒ごとに通過する車のヘッドライトがまぶしくて何度も目がくらみました。またその時は空の星は見えなくなりますし、さらに危ないので路肩から道路に出ないように気を付けなければなりませんでした。

実は数年前に家族でニュージーランドのテカポ(星空の世界遺産に登録申請中)で、天文台がある山頂(他の光が邪魔しない理想的な観察場所)でのかなり本格的で感動の星座観察(レイク テカポ 世界最南端Mt John天文台星見ツアー)を経験していたのでその時と比べるとあまりの違いに少し戸惑ってしまいました。

さてこの時の星座観察の様子ですが、外は寒かったのでガイドさんが用意してきてくれた防寒服をそれぞれ着て外に出ました。その時は明るく輝く月が隠れていたのでその点では幸運でした。ガイドさんがその時に見えていた色々な星座や星についてレーザーポインターで指し示しながら詳しく解説してくれました。また双眼鏡を使って一人ひとり明るく輝く「すばる」を見せてくれました。

ガイドさんは星座に関してとても知識が豊富で、地球に隠れていてその時に見えていない星座もスマホのアプリで探して表示してくれました。そして最後は家族ごとに星空をバックに記念撮影も行いました。写真はあとでメールで送付してくれるとのことでした。

今回のマウナケア山麓夕食付夕日と星座観察ツアーでは色々なことがありましたが、こういうことも一つの経験として楽しい思い出に残るのではないかと思っています。

星座観察を終えて山を下っていきほぼ時間通りに無事にホテルへ帰ることができました。

この旅行記は「年末年始に家族でハワイ旅行(3)」に続きます。

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