年末年始に家族でハワイ旅行(4)

はじめに

2023~2024年の年末年始にハワイ島4泊、オワフ島4泊の合計8泊10日で家族で観光旅行へ行ってきました。主な目的はワイキキ海岸で毎年年末に実施されるカウントダウン花火を鑑賞することです。この記事では旅程5日目のハワイ島からオアフ島への移動とワイキキ海岸でのカウントダウン花火鑑賞、旅程6日目の初詣とドール農園観光そして旅程7日目のオアフ島ノースショア1日観光などの様子をご紹介します。

5日目

旅程5日目は大晦日なのでワイキキ海岸でのカウントダウン花火を見るためにハワイ島からオアフ島へとハワイアン航空の飛行機で移動します。

朝はゆっくりと起床してホテルの近くのハワイアンレストランへ行きました。カイルア・コナの街の海辺沿いのテラスのテーブル席で海と街並を眺めながらのんびりとおいしい朝食をいただきました。朝の爽やかな海風がとても心地よく食事後に席を立つのが惜しまれました。

ホテルをチェックアウト後タクシーでコナ空港へ向かいました。来たときにはあまり気が付きませんでしたが、コナ空港の周りはまさに見渡す限りの溶岩台地の様相を呈していました。

コナ空港の中庭にはフラダンスをしているような女性の銅像(下の写真)がありました。また下の写真の左側の部分に多くの人影が見えますが、ここは待合所です。このように待合所や荷物の受取所は風が良く通る吹き抜けになっています。このような開放的で気持ちの良い空港はリゾート感を大いに高めてくれるとても良い仕掛けだと感心しました。

それにしても下の写真でも分かる通りハワイ島は空気が綺麗なせいか、空の青さがとんでもなく素敵です。

ホノルル空港からは日本人観光客ご用達?の定額タクシーであるチャーリーズタクシーでワイキキのザ・ツイン・フィンホテルまで行きました。

ホテルの部屋はカウントダウン花火が部屋から良く見えるように上層階のオーシャンフロントにしました。到着してすぐにテラスに出て風景の写真を撮りました。下の4枚の写真は左側、正面付近、右側の景色です。左側で一部裾野が見えている山はダイヤモンドヘッドです。

下の写真は右側の景色をズームで拡大したものでワイキキの浜辺の中心付近が写っています。真ん中あたりのピンク色のホテルは皆さん良くご存じのロイヤルハワイアンリゾート(The Royal Hawaiian, a Luxury Collection Resort)で別名「太平洋のピンク・パレス」「憧れのピンク・パレス」とも呼ばれていてワイキキのシンボルともなっています。日本人の新婚さんの憧れのホテルのようです。

この日は31日の大晦日ですが写真で分かるように浜辺は観光客でかなり混雑しています。

6月頃にホテルを予約した時には日本人観光客は3~4割ほどしかハワイに戻ってこない見込みでしたが、その後年末にかけて運よく円高傾向になっていったのでそれなりに日本人の観光客もハワイに戻ってきているようでした。

夕方ワイキキの街を散策しました。やはり年末ということでお店も道路も観光客でかなり混んでいました。左下の写真は私たちがハワイに来たら必ず立ち寄るロイヤル・ハワイアン・センターの中庭の飾りつけの様子です。クリスマスの飾りつけをそのまま残しているようでした。

また右下の写真はスーパーの日本食コーナーで見つけた年越しそばです。9.99ドルと書かれていますので約1,400円程度ですがそれほど高くはないと思います。

 

大晦日の夜のワイキキ海岸の様子です(下の写真)。高層ホテルの窓の明かりを見るとやはり宿泊客でかなり部屋は埋まっている状況です。

下の写真はまもなく始まる年末年始のカウントダウン花火を見るためにワイキキの浜辺に集まってきている人たちです。砂浜も見ましたが足の踏み場もないほどに混むようなことは全くありませんでした。

そろそろ新年を迎える時刻が近づいてきたので家族でテラスにでてきました。同じホテルの上下左右の部屋のテラスを確認すると宿泊客はみなすでにテラスに出てきていて花火が始まるのを椅子に腰かけて待っていました。

WEBの口コミによると23:55分から花火が始まって約10分間続くとありましたが、当日は24:00までは特に花火は打ち上げられませんでした。24:00時になる直前には海岸に集まっていた群衆からカウントダウンの大合唱が始まり、年が明けた瞬間にいよいよ花火が始まりました。部屋のテラスからは期待通りほぼ真正面の空に花火が見えました。

下にこの時の花火の様子を撮影した動画(4K 60fps)を掲載します。開始から終了まで約9分20秒間のノーカット版ですが、音声だけは都合によりところどころ消去させていただきました。

シンガポールのマリーナ・ベイでのカウントダウン花火のような派手さはありませんでしたが、南の島での花火は海岸に陣取った大勢の観客の歓声が雰囲気を盛り上げ、とても思い出深いものになりました。

花火が終わって海岸にいたほとんどの人が一斉に帰っていきましたが、レストランや浜辺に残っていた一部の人たちが夜遅くまで騒いでいました。

夜遅くなって浜辺や街の様子をテラスから見てみると、ポリスのたくさんのパトカーや砂浜走行用4輪バギーなどが繰り出していて特に浜辺にまだ残っていた人たちに帰るように促していました。

6日目

新年が明けて旅程6日目になりました。

昨夜は就寝が遅かったので朝はゆっくりと起床しました。ブランチを食べるために、エッグベネディクトがおいしいと評判のモアナ・サーフライダー・ウェスティン・リゾート & スパ の1階にあるレストラン「ザ・ベランダ」へ行きました。

歴史と伝統を誇るオーシャンフロントのデラックスホテルのレストランということもあって受付にはすでにたくさんの人が列を作って待っていました(下の写真)。朝食は予約はできないということなので常に行列ができているそうです。

それほど待たされずにテーブルへ通されました。朝はビュッフェ方式ですので豊富な食べ物や飲み物が取り放題になっています。もちろんオムレツは注文通りのトッピングでその場で作ってもらえました。

おいしい料理をゆっくりと味わった後は元旦の福袋セールをやっているお店などを見て周りました。ほとんどのお店は朝10時開店でした。

午後からは神社初詣と農場見学貸し切りチャーター(13:30~18:30)で観光しました。

ワイキキの街角でガイドさんと待ち合わせをしました。やってきたガイドさんは高齢の日本人男性で何とハワイ相撲の元力士だということでとても体格が良い人でした。

まず最初に訪れたのはワイキキ郊外にあるハワイ金刀比羅神社太宰府天満宮で、ここで初詣をしました。ワイキキで有名な神社だということで日系人と思われる人などかなりたくさんの人たちが初詣にきていました。

ドール・プランテーション

初詣の後は、以前から気になっていたパイナップルで有名なドール・プランテーション(パイナップル農園)へ行きました。元旦の日は多くの観光施設は閉まっていましたが、ここだけは普段通りに営業をしていました。

下の写真はドール・プランテーションの正面入り口付近の様子です。施設内は特に親子連れの観光客でとても賑わっていました。

下の2枚の写真はここで最も人気があるパイナップル・エクスプレスです。これに乗ってパイナップル農園を巡るツアーに出かけます。

この列車ツアーの様子が良くわかる動画(4K 60fps)を下に掲載します。常時英語の解説と音楽が流れていました。動画の長さは約4分20秒です。動画の中に看板が出てきますがこの農園ではパイナップル以外にも色々な植物を育てていました。

パイナップル・エクスプレスで楽しんだ後は、大人気のパイナップルのソフトクリームをいただきました。パイナップルはもともと好きなのでとても美味で満足でした。

ドール・プランテーションを観光した後、貸切チャーターの時間が幾分余ったのでワイキキへ戻る前に急遽サンセットを見に行くことにしました。

ガイドさんにおすすめの場所を伺ったところ、ガイドさんがよく仕事の合間に軽く柔軟体操をして休憩するお気に入りの場所があるということでそこへ連れて行ってもらいました。そこは観光客が来ない静かな穴場のようでカカアコ・ウォーター・フロント公園という看板がありました(下の写真)。

この公園は芝生が敷き詰められた小高い丘がありとても気持ちの良い落ち着く場所でした。なお、そこにはハワイ沖で2001年に潜水艦と衝突し沈没した「えひめ丸」の慰霊碑がありました。

下の写真は公園の丘の上から見たサンセットの様子です。ハワイではどこでもサンセットが美しく見られます。特にハワイらしいヤシの木と人のシルエットが素敵だと思います。

サンセットをゆっくり見学した後貸し切りチャーターのツアーは終了でワイキキのダウンタウンへと車で向かいました。

夕食はワイキキにあるロブスター料理で有名なレッド・ロブスターにOpenTableで予約を入れておいたので、ほぼ予約の時間通りにガイドさんにその店の前で降ろしてもらいました。

車を降りるときにガイドさんに料金の約15%のチップを渡したら、ガイドさんが驚いた表情で「こんなにたくさんもらっても良いのですか?」と言いました。逆にこちらの方が戸惑いましたが、日本人のお客さんの場合はやはりいつもチップがかなり少なめなのだと改めて認識しました。

ガイドさんはとても穏やかな人で話も面白く車の中では特にハワイ相撲についていろいろとエピソードを聞かせてもらいました。元旦のツアーでしたがのんびりととても楽しい時間を過ごすことができました。

夕食での出来事

夕食はレッド・ロブスターでロブスターなどシーフードを食べる予定でした。

メニューの目立つページにおいしそうなシーフードのコンボメニューが2種類写真付きでありました。そこでロブスターなど食べたいものが多い方のコンボを注文しました。

約15分後にウェイトレスさんが持ってきたコンボを確認したら注文とは違う内容の料理でしたので、注文通りに取り換えるように依頼しました。あとで分かったのですがこのコンボの中身はこのウェイトレスさんが信じられないことに自分で勝手に選んで私たちに提供しようとしたようです。

食事を済ませて帰りはタクシーを呼んでもらおうと受付のベテランの女性に依頼しました。するとその女性は私たちに「先ほどいただいた食事のチップは全額お返しさせていただきます」と言って謝罪しチップを返金してくれました。

どうもそのベテランの女性はその店の店主かそれ相応のレベルの人だったと思われ、先ほどの注文時の小さなトラブルのことを聞きつけていたようです。

若い女性従業員の対応に多少不愉快になっていたところ、最後になってベテランの女性にとても親切なリカバリー対応をしていただき大変ありがたく思いました。ロブスターなどのシーフード料理はとてもおいしくいただき気分も晴れてホテルへと戻っていきました。

7日目

旅程7日目はオアフ島1日観光ツアー(ノースショア スピリチュアルスポットとローカルグルメツアー)(8:35~17:30)に参加しました。これは貸切チャーターではなくていわゆる混載ツアーです。

参加者は日本人がほとんどでしたが4名の外国人が参加していました。ガイドさんは中年の日本人男性でしたがアメリカに長く在住し英語がとても達者でほぼバイリンガルでした。

ガイドさんは最初は日本語で説明しそのあと英語で説明することを繰り返していましたが、核の部分は同じでも追加の話やジョークなどは日本語と英語で内容が全く違っていました。ベテランらしくそれぞれの文化や背景の違いに合わせて話をうまく変えていたのはさすがだと感心しました。

観光バスが出発してしばらくすると高級な別荘がある地域を通過しました。ガイドさんに中国香港の映画スターであるジャッキー・チェンの豪華な別荘やハワイの有名チェーン店の社長さんの別荘などを教えてもらいました。

まず最初に立ち寄ったのはココマリーナにあるスーパーマーケットの駐車場に止めてあったキッチンカー(下の写真)です。ここではハワイの老舗ベーカリー レナーズで大人気のマラサダを購入しました。この小腹を満たすグルメは最近SNSで有名になったそうです。

ハロナ潮吹き岩

ガイドさんが購入したマラサダを参加者に配ってハロナ潮吹き岩の展望台まで移動し、潮吹きを見学しながら皆でおいしくいただきました。

ハロナ潮吹き岩では火山噴火によって水中にできた溶岩の穴に流れ込んだ海水が穴から吹き上がる不思議な光景を見ることができます。時には最高で7~8mほどの高さまで潮が吹き上がるそうです。下の写真は高さ3mほどの潮吹きの様子です。

潮吹き岩の展望台の左側には下の写真のように美しい海岸線が広がっていました。

ツアーバスで次に向かったのはマカプウ岬です。
マカプウ岬

上の写真の風景の反対側にはマカプウ岬の山々と切り立った海外線が見えています(下の写真)。マカプウ岬には有名なマカプウ岬トレイルがあって、麓の駐車場から山の頂上の展望台まで歩いて往復約1時間30分のとても気持ちが良くまた歩きやすい舗装された遊歩道になっています。

私は過去に2度このトレイルでウォーキングを楽しんだことがあり、ダイヤモンドヘッドのトレイルと並んでワイキキのお気に入りの場所になっています。この時の様子は過去のこのブログで紹介しています。

クアロアビーチパーク

ハワイアン・アイランド・カフェ

次に立ち寄ったのはワイマナロにある人気のローカル・カフェであるハワイアン・アイランド・カフェです。ポイ、カルアピッグ、ハウピア、パイナップルなどのハワイアンフードの試食をしました。試食の前には現地の祈祷師のような高齢の男性がお祈りを捧げてくれました。

下の2枚の写真はそのカフェの裏庭に咲いていたハイビスカスの花です。太陽の光に明るく綺麗に輝いていたので写真におさめました。

マカダミアナッツファーム

ローカルカフェでの試食の後、オアフ島で唯一のマカダミアナッツファームを訪問しました(下の写真)。コーヒーやいろいろなフレーバーのナッツの試食をさせていただきました。

下の写真はファームの敷地内にある広々とした売店でマカダミアナッツ以外にも色々な雑貨も販売していました。品物を見て周るだけでも楽しい場所でした。

このファームの中庭ではマカダミアナッツの殻を割る体験ができる面白い場所が設置してありました(下の2枚の写真)。特に子供たちがたくさん集まってきていました。左下はマカダミアナッツがたくさん置いてある場所で、右下は実際にナッツを石で割っている様子です。

自分でも試してみましたが衝撃が弱いと全く殻は割れませんし、逆に衝撃が強すぎると殻と一緒に中の実も潰れてしまいます。なかなか加減が難しい作業でした。

 

Tanaka Kahuku Shrimp(旧名FUMIS)のガーリックシュリンプのランチ
マカダミアナッツファームを楽しんだ後はオワフ島で最も北にある町カフクに行ってランチをいただきました(下の写真)。全米で食べたいランチのベスト5にも選ばれたことがあるお店でノースショア名物のガーリックシュリンプを食べました。
ガーリックシュリンプには「ホット(辛い)」と「普通」がありましたが両方を食べてみました。両方ともに大変美味で、今までハワイの色々なところで何回も食べたガーリックシュリンプの中で最高の味でした。

ランチの後は、色とりどりの南国フルーツが並ぶローカル感たっぷりのフルーツ販売店であるカフクランドファームに立ち寄り、ローカルグルメのひとつであるバナナの春巻きのような油で揚げたデザートを食べました。

その後は、ノースショアのビーチ沿いをドライブしました。素晴らしい夕日が見られることにちなんで名づけられたサンセットビーチやバンザイパイプラインビーチパーク、ワイメアビーチパークなどサーフスポットとして波乗りたちが集まるビーチ沿いを通りました。風が強いビーチ沿いの道路には砂がたくさん飛んできていました。

なおこのあたりのビーチは良い波が打ち寄せているのでサーフィンにとても適していますが、海水が砂で濁っている場所には近寄らない方がよいということです。よくサメに襲われるそうです。

このツアーの最後はノースショアで最も有名なハレイワタウンへ行きました。ここはノスタルジックな可愛い街並みが特徴的です。ショッピングやマツモトシェイブアイス(レインボー色のかき氷)などのグルメを楽しみました。

下の写真はスヌーピーがデザインされたサーフィン用品のショップの様子です。

私たちは時間が余ったので運動を兼ねてハレイワタウンの裏側にある海岸まで足を延ばし、砂浜を散策しました。とてものどかなローカルな海辺でとてもリラックスできました。

オアフ島1日観光ツアー(ノースショア スピリチュアルスポットとローカルグルメツアー)では、今まで行ったことがなかったオアフ島の北側を効率よく回ることができました。

風光明媚なところ、スピリチュアルスポットそしてローカルグルメと盛りだくさんで、またガイドさんも話題豊富で色々な面で大変楽しい1日になりました。

ワイキキのホテルへ戻るとテラスからちょうど綺麗なサンセットが見えました(下の写真)。ハワイ滞在中にはどこにいてもとにかく毎日のように美しい、静かなサンセットが楽しめるのでこれも南の島の大きな魅力のひとつだろうと思いました。

この旅行記は「年末年始に家族でハワイ旅行(5)」に続きます。

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