香港の年末年始カウントダウン花火を家族で鑑賞

今回の香港観光旅行のポイント

年末年始のカウントダウン花火は毎年世界の色々なところで開催されています。

最近有名なところは、ニューヨーク、香港、シドニー、ドバイ、ロンドン、台湾などでしょうか。

今年は家族で華やかに新年を迎えたいと思い立ち、急遽個人旅行で香港へ行くことにしました。香港は平日でもいわゆる「100万ドルの夜景」としても世界的に有名ですが、年末年始のカウントダウン花火も世界中から多くの観光客を集めています。

今回カウントダウン花火の鑑賞を目的として家族で香港旅行を楽しんできましたので、その様子をお伝えしたいと思います。年末年始の3日間の短い海外旅行です。

    

ビクトリアピーク展望台からの眺望         ビクトリア湾向こう側の夜景

カウントダウン花火を見るには

香港旅行の話をする前に、今回はどのような方法ですばらしいカウントダウン花火を見ることができたかを話しておきたいと思います。

香港のカウントダウンでは他と同様に、花火が見える場所はどこも世界中からの観光客でものすごい混雑になります。後悔しないためには十分な事前検討が必要です。

今回は九龍側から、香港島のきれいにライトアップされた高層ビル群を背景に花火を見たかったので大まかな場所は絞っていました。場所の候補は次のとおりです。

  1. ビクトリア・ハーバー沿いの遊歩道
  2. ホテルの部屋
  3. 高層ホテルの展望レストラン
  4. クルージング船
  5. その他

ビクトリア・ハーバー沿いの遊歩道は、しっかりした展望テラスが建設されていて、花火を鑑賞するには最も良い場所です。そのため最も混雑します。口コミによると夕方頃から花火が始まるまでの約7時間も場所取りをする必要があり、飲み物や食べ物は何とかなってもトイレが最も困るそうです。

混雑が激しいのでその場から動くことがほとんど困難で、大人の紙オムツしか解決策はないようです。また、花火の後、ホテルに戻るまで、交通規制と帰る人の混雑などでなかなか動けず、相当な時間がかかるとのことです。

今回はそこまでの覚悟がなくこの場所は見送ることにしました。

ホテルの部屋から花火がきれいに見えれば、それが一番楽な方法だと思いますが、そのような部屋はすでに半年~1年も前から予約で埋まっています。

たぶん常連さんなどが異常に早めに予約してしまうのだと思います。もしも空き部屋が見つかったとしてもその宿泊料金はとても高額に設定されています。

高層ホテルの展望レストランですが、スカイレストランのような外にある場合はよいのですが、もしも室内だと花火の音や音楽がちゃんと聞こえないのでやはり迫力・臨場感にかけます。かといってスカイレストランのような良い場所があればこちらも相当前に予約で一杯になっています。

クルージング船では、花火見学のほかの船に邪魔されて視界が悪くなる不運があるものの、近くで迫力のある花火鑑賞ができると期待できます。しかしこれも相当に早めに予約で一杯になるようです。なお、花火の後、船着場からホテルへ戻るときもやはり混雑で時間がかかるそうです。

2~3ヶ月前に思い立った私たちの香港旅行でしたので、どれも予約で一杯で上の方法はあきらめました。

その他の方法として「ホテルの屋上の駐車場からカウントダウン花火を見る!」というありがたい口コミをようやく発見しました。それこそが今回2晩宿泊したホテルです。

Marco Polo Hongkong Hotel     (マルコ ポーロ香港ホテル   馬哥孛羅香港酒店)

口コミによると、「そのホテルは海岸べりに建っていて、6階屋上駐車場はかなり広く、遮るものがまったくなくほぼ理想的に香港島側のカウントダウン花火全体が鑑賞できる」とありました。

さらに「この場所はまだ穴場で、それほどには混まない。当日夜にその駐車場に入れるのはホテルの宿泊客だけのようで、出入り口で係員がチェックをしている」とありました。

旅行を思いついた時点で、このホテルの部屋は運良くまだいくつか空いていましたので無事予約できました。スィートルーム2部屋を2晩押さえました。宿泊費用は時期が時期ですのでそれなりにかかりましたが、カウントダウン花火が鑑賞できるとあればまったくありがたいものです。

それでは、今回の旅程に沿って紹介していきたいと思います。

1日目(大晦日)

早朝自宅を出て成田空港へ向かいました。

今回の海外旅行では家族で初めてのLCCバニラエアに搭乗です。成田空港の第三ターミナルという新しいターミナルへ行きました。LCC専用に建設されたとのことで、コンパクトに機能がまとめられていました。

小さなターミナルにしては大きめのフードコートがありましたので、そこで軽く朝食を済ませて飛行機に乗り込みました。

午後香港国際空港に到着後、滞在中の必要経費を銀行で両替し、アポートエクスプレス九龍(Kowloon)往復チケットとオクトパスカードを家族分購入しました。

オクトパスカードは、香港のバス、地下鉄、連絡船、トラムなどに使用でき、乗車するときにとても便利です。

香港国際空港よりエアポートエクスプレスで九龍駅まで約20分で行き、九龍駅よりAEL無料シャトルバスに乗ってMarco Polo HK Hotelで下車しました。

ホテルにチェックインした後、すぐに外出し、広東道沿いの香港最大級モール:ハーバーシティ海港城を見て回りました。夕食は、台湾に本店があるあの有名な鼎泰豐Din Tai Fung (尖沙咀店、シルバーコード3階)に行きました。

大晦日なのでかなり混んでいましたが20分程度で席に通されました。小龍包などのおいしいグルメを堪能しました。

    

夕食後、5分ほど歩いてホテルへ戻りました。

カウントダウンの時間が迫ってきました

夜9時頃にホテルの6階屋上の駐車場に様子を見に行きました。そうするとすでにかなりの人が駐車場の海側の柵の場所を確保していました。急いでもっと先の方へ歩いて行くとまだ空いている最前列の場所をうまく見つけることができました。

    

ホテルの6階屋上の駐車場の様子      カウントダウン花火を待つ町並み

カウントダウン花火までまだ3時間ほどありましたが、その場所を確保しておく必要があったので、家族で交代で場所取りをしました。ホテルの部屋には4~5分ですぐに戻ることができましたので、交代での場所確保は楽でした。

実は日本から超軽量の組み立て式椅子を家族分持参していたので、座った楽な姿勢で時間まで過ごすことができました。

その駐車場ではゲートが設けられていて、ホテルに出入りするたびに、係員にホテルの部屋のキーカードを見せて通してもらいました。

駐車場には思った以上にたくさんの人がいました。当日夜その場所でカウントダウン・イベントが開かれていたので、その参加者も花火見学に加わったとものと思われます。

カウントダウン&ニューイヤー花火

夜11:00から15分間隔で小規模な花火が数回あがりました。

そしていよいよ12:00時となり、新しい年を迎えます。

ニューイヤー花火が始まり約10分間続きました。日本の花火とは違って、連続的に一気にたくさんの花火がかなりの迫力であがり続けました。艶やかで美しいみごとな花火の競演にとても感激しました。

         

その瞬間、私たちのすぐ後ろにいた中国人の女性グループから、「新年快乐!,新年快乐!」と大声があがりました。

これは日本語で「新年明けましておめでとうございます!」という意味です。今年は中国で新年を迎えたことが実感された瞬間でした。

このカウントダウン花火は毎年BBCニュースで取り上げられているようです。

2日目(午前)

早朝に起床してホテルで早めの朝食をいただき、徒歩3分ほどの近場にあるスターフェリーピア(天星碼頭)に行き、渡し舟に乗って香港島に渡りました。

この九龍半島南端の尖沙咀と香港島を結ぶ香港スターフェリーは運行開始が1888年とその歴史は古く、約5分の短い乗船時間ですがビクトリア湾の景色はすばらしくお勧めの船です。

香港島に着いた後、香港島フェリー乗場からタクシーで山の麓にある纘車站(下)(ピークトラムターミナル)まで行きました。

次にピークトラムに乗ってあまりにも有名なビクトリアピーク(香港を見渡せる展望台)まで行きました。

山の麓からピークを目指して、全長1.4km、最大勾配23度の急勾配を登って行くこのピークトラムはやはり香港でははずせないお勧めの乗り物です。楽しめることまちがいなしです。

ビクトリアピークに着くとお店、展示館、レストランなどが入っている大きな建物があり、その外に出て左に進み、山に沿って遊歩道を少し歩くと左側の崖に、無料の立派な石造りの展望台があります。3層になっており、一番上の階のテラスはいつも観光客で混んでいます。

この展望台からは香港の町並みとビクトリア湾が一望でき、世界的に有名な展望台となっています。

ビクトリアピークは映画「慕情」の舞台になった場所です。1955年に公開されたアメリカ映画です。

すばらしい香港の絶景を楽しんだ後、帰りはビクトリアピーク発の中環行きミニバスに乗って香港島のMTR中環Central駅まで行きました。ミニバスはかなりのスピードで山を下り爽快でした。

次にその駅からMTRレッドラインに乗り、九龍の油麻地駅でグリーンのKwun Tong lineに乗換えて黄大仙駅まで行きました。

黄大仙駅で下車して黄大仙祠(香港最大の道教寺院)に行き、新年のお参りをしました。ここは香港随一のパワースポットとして知られる寺院で、新年でしたので地元の人や観光客でごった返していました。

    

新年のお祈りをする地元の人々        黄大仙祠の池のある美しいお庭

2日目(昼食~夜)

新年のお参りを済ませた後、旺角に行き飲茶で有名な倫敦大酒楼(London Restaurant)で昼食をとりました。色々な飲茶を注文し家族でシェアしていただきましたが、特に坦々麺が絶品でした。

昼食の後、ショッピングで有名な女人街、金魚街、花園街に行きました。女人街は衣類、雑貨、食べ物などの屋台がたくさん出ていて、一番有名だということで観光客でとても賑わっていました。

金魚街はその名のとおり色々な種類の金魚、金魚鉢や水草などを売っていて見て回るだけで楽しめました。

花園街は、地元のお客さんが多くて、観光客用の価格設定ではないといわれていたのでここでいくつかお買い物をしました。安くて良い物が見つかりました。

観光客がショッピングに来る有名な女人街

お買い物のあと、MTR旺角駅から尖沙咀駅まで移動し、朝行ったフェーリー乗場まで8分ほど歩きました。

ここから出ているビクトリア湾1時間クルーズ に乗り、ビクトリア湾内を一周しきれいな景色を満喫しました。

クルーズの後、夕方で空が暗くなり始めたので、美しいと有名なビクトリアピークからの夜景を見るために、再び香港スターフェリーに乗って香港島へ行き、夜は混んでいるピークトラムは避けて、フェリーを降りたところから直接タクシーでビクトリアピークへ登って行きました。

再び、ピークトラムの展望台から香港とビクトリア湾の夜景を楽しみました。

展望台には早めに着いたので、ゆっくりと夜景を楽しむことができましたが、そのうちにすぐに展望台の上は観光客で非常に込み合ってきました。

多少もやがかかっていましたが、夜景もまたとても印象的ですばらしい風景でした。

夜景を満喫した後、再度ミニバスで山を降りて、地下鉄で尖沙咀駅まで行き、看板が乱立していることで有名なネイザンロード(彌敦道)をゆっくり歩いて見学しました。

日本で予約していた王子飯店へ行き夕食をとりました。この王子飯店は、アワビやフカひれがおいしい有名な老舗の高級レストランです。

料理はすべて深い味わいで美味でしたが、特に名物の王子チャーハンは香りもよく家族皆とても気に入りました。

3日目

ホテルで朝食をいただいた後、すぐ近くのビクトリア湾海岸プロムナードを散歩しました。

海風も心地よく、ビクトリア湾対岸の香港島のビル群の美しい風景を楽しみました。

当日少しもやがかかっていましたが、2度乗った香港スターフェリーも4隻同時に見えていました。

朝のうちにホテルのチェックアウトをし、ホテルからタクシーでMTR九龍駅にある香港最大ショッピングモール:圆方ELEMENTS(エレメンツ)へ行きました。

コインロッカーはエレメンツの1階フロアーのFire Zoneの(Mainland)China Coachesの待合エリアにありますので、そこに家族皆のスーツケースを預けました。支払いにはオクトパスカードが使えました。

身軽になったところで、まずスカイ100へ行き、展望台へ高速エレベーターで一気に上がりました。

スカイ100の展望台は、香港で1番高く、世界で7番目に高いビル「球貿易廣場(International Commercial Centre)」(高さ490m)の100階にあり、香港で一番高い室内展望台(高さ390m)です。香港の町並み、ビクトリア湾などを見下ろす360度の景色を堪能できます。

ちなみに東京のスカイツリーの天望デッキの高さは350mなのでそこより40m高いことになります。

私たちが泊まったホテルや今回の旅行で観光してきた場所など手に取るように分かり、お天気も良かったので、すばらしい絶景体験になりました。

スカイ100を楽しんだ後は、エレメンツ内のお店をゆっくり見て回りました。ここで日本へのお土産をほとんど買い込みました。

昼食は、エレメンツ内の正斗粥面専家(円方店)で名物のワンタンメンをいただきました。とにかくえびワンタンがぷりぷりで噂どおりとても美味でした。

正斗粥面専家で名物のえびワンタンメン

その後、エレメンツの九龍駅から空港行きエアポートエクスプレスに乗車し、香港国際空港へ行きました。エアポートエクスプレスは、速度も速く、スーツケース置き場など完備されており、とても快適な乗り物でした。

香港国際空港から、再びLCCバニラエアに乗って日本の成田国際空港へ帰国しました。これで今回の家族での年末年始香港旅行は終了です。

「香港の100万ドルの夜景」

このキャッチフレーズですが、昔神戸の夜景を見た関西電力の人が、一ヶ月の電灯代が約100万ドルだったので、神戸の夜景を「100万ドルの夜景」といい始めたという噂話があります。

その後、誰とはなく、夜にとにかくたくさんの電灯が集まって美しく見える地域は「100万ドルの夜景」と呼ぶようになり、香港もビルの電灯の夜景がとてもきれいだったので、「香港の100万ドルの夜景」となったのでしょうか。

最後に

今回の旅行を振り返ると、世界的に有名なカウントダウン花火をきれいに見るには、遅くとも1年位前に計画してホテルなど予約しておく必要性を痛感しました。次は台湾やシンガポールのカウントダウン花火を候補にしていますが、次回はかなり早めに準備したいと思います。

今回の件で、口コミの有難さを再確認しました。口コミには間違った情報や大げさな情報も多々見受けられますが、同じテーマに関して多くの口コミを同時に観察すると役に立つものがおのずと見えてきます。

香港のカウントダウン花火について今回のような有益な口コミがなかったら、あるいは、発見できなかったら、この年末年始の香港への家族旅行は100%ありませんでした。

カウントダウン花火、観光スポット、グルメなど大満足の家族旅行でした。

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