新緑の絶景を求めてクロアチア・スロベニアへ観光旅行(3)

はじめに

この旅行記は3つに分けて掲載しています。今日の第三回目の記事で紹介する観光地はクロアチアのシベニク、クルカ国立公園、トロギール、スプリット、ドゥブロヴニクです。これらの観光を終えからドゥブロヴニク空港からウィーン空港経由で成田へ帰国しました。

クルカ国立公園では新緑の絶景を散策観光しました。またシベニク、トロギール、スプリット、ドゥブロヴニクでは教会や宮殿など中世の街並みを楽しみました。

シベニクの観光

プリトヴィツェ湖群国立公園の散策観光を終えた後、昨日宿泊したベルビューホテルの近くでマス料理の昼食を美味しくいただきました。その後、観光バスで約3時間かけてシベニクへ行きました。

   

シベニクへ向かう途中のバスの窓から見た水のある景色

   

世界遺産の聖ヤコブ大聖堂(左)とシベニク港の風景と赤いスカートの現地ガイド(右)

シベニクの町で聖ヤコブ大聖堂などを観光した後ホテルへ行きました。

今日のホテルはイヴァンということろで右の写真のようにかなり近代的な綺麗なホテルでした。

部屋の設備やバイキングの朝食内容など今回の旅行の中で一番良かったのではないかと思います。

   

ホテル・イヴァンの周辺に綺麗に植えられた観葉植物

ホテルで朝食をいただいた後、観光バスで約30分のところにあるクルカ国立公園へ観光に行きました。

クルカ国立公園の観光

自然豊かなクロアチアで最も有名な国立公園といえば世界遺産にも登録されている「プリトヴィッツェ国立湖群公園」ですが、クロアチアにはもうひとつ景勝地「クルカ国立公園」があります。

水と緑が織り成す絶景が見所で、「ヨーロッパで最も美しい滝のひとつ」とも称される滝があり、滝の下の湖ではなんと人が泳げるようにもなっています。

バスの駐車場からなだらかな坂道を少し歩いて行くとクルカ国立公園の入り口があります。

左の写真は案内所へ通じる木の橋です。多くの観光客が歩いていました。

   

公園に入ってすぐに豊富な水量を誇る水路がありました。その先には、昔穀物を挽いていたであろう水車小屋が残っていました。

その後クルカ国立公園の遊歩道に沿って歩き緑と水の美しい風景の中散策を楽しみました。

散策中に見かけた絶景を幾つかご紹介します。

  

思った以上に水量が多くダイナミックな風景を見ることができました

木漏れ日が美しいです

大きな滝がある湖では多くの人たちが水遊びを楽しんでいました

   

クルカ国立公園の散策の終わり頃にカフェやお土産物屋がある広場に到着し、約30分休息しました。

   

広場では多くの家族や若者のグループがそれぞれに楽しんでいました。その後クルカ国立公園の近くのレストランで昼食を取りました。メニューは下の写真のような豆のスープとイカのグリルでした。

  

イカのグリルは味付けもまあまあでおいしくいただきました。

トロギール観光

昼食後バスで約1時間半かけて次の目的地へ行きました。周囲を城壁で囲まれた世界遺産のトロギールです。トロギールでは聖ロヴロ大聖堂などを観光しました。

  

  

聖ロヴロ大聖堂の塔

トロギールの観光を終えて次はバスで約30分のところにある港町スプリットへ行きました。

スプリット観光

スプリットでは、世界遺産のディオクレティアヌス宮殿などを観光しました。町の中は観光客でとても賑わっていました。

  

スプリットの港の様子(左)とディオクレティアヌス宮殿の地下(右)

  

   

宮殿のちょっとした広場でコーラス(左)とベストポイントの場所から撮影(右)

   

町の中の路地の様子(左)と東西南北に金・銀・銅・鉄の門があります(右)

スプリットの街並みの散策を終えた後、市内のホテルへ行きました。ホテルはモンドというところです。

ホテルの近くにはスーパーマーケットがあり、食べ物やお土産などを探しに行きました。

明朝、ホテルでバイキングの朝食を取った後、約4時間半をかけてバスで今回の観光旅行の最後の訪問地であるドゥブロヴニクへ行きました。

ドゥブロヴニク観光

ドゥブロヴニクは頑丈な城壁で囲まれた旧市街が特に有名で、コバルトブルーに輝くアドリア海に突き出た姿は「アドリア海の真珠」と呼ばれて世界中の観光客に親しまれてきました。

今回のクロアチア・スロベニア旅行でも楽しみにしていたハイライトの一つです。

   

スプリットからさらに南下してドゥブロヴニクに行く途中の風景

ドゥブロヴニクに近い休憩所でバスを降りて30分ほど休憩をとりました。

お土産物屋、レストラン、トイレなどがある大きな建物がありました。

左の写真はそのレストランの裏から眺めたアドリア海の風景です。

また途中のビューポイントでバスから降りて撮影したアドリア海の写真を掲載しておきます。このようにちょっとした風景でも絵になります。

ところでこの旅行でスロベニアやクロアチアをバスで移動中、オレンジ色の屋根と白っぽい壁の家をたくさん見てきましたが、特に法律や規制はなく、昔からの習慣でそのようになっているとのことです。

休憩後さらにバスで移動しドゥブロヴニクの今晩のホテルの近くにあるシーフード・レストランで昼食を取りました。

   

4切れのパン付き前菜の魚のパテ(左)とシーフードのリゾット(右)

レストランはお洒落な良い雰囲気でしたが、昼食の料理がかなり塩辛く前菜も含めて半分ほど残してしまいました。

昼食後はいよいよドゥブロヴニクの観光に出発です。

まず始めに近くのスルジ山へロープウェイで上り絶景を見る予定でしたが、ロープウェイが修理のため使えなかったので、リムジンに乗って山頂を目指しました。山頂からは旧市街の絶景が眺望できました。

  

旧市街の右側のホテルがある地域(左)と旧市街の左側を展望した風景(右)

スルジ山を下って次は旧市街の中を散策観光です。旧市街の散策では大聖堂やフランシスコ会修道院などを見学しました。

  

ドゥブロヴニク港の風景(左)と旧市街のピレ門から入って散策開始(右)

  

この銅像の鼻を触ると幸運が来る? (左)と広場の向こうにスルジ山の頂上が見えます(右)

   

メインストリートからはずれると素敵な道や石段があります

   

オノフリオの大噴水(左)と昔の兵隊の服装で練り歩いていました(右)

旧市街を散策した後は、港からグラスボートに乗って沖合いに出て海から見える旧市街などの風景を楽しみました。

   

私たちが乗船したグラスボート(左)と皆景色を眺めています(右)

ドゥブロヴニク港のすぐ沖合いにある島は市民の自然のレジャーランドになっているようで、島の裏側では岩場に各所に梯子が設置されていて海の出入りが簡単にできるようになっていました。

そこでは多くの人たちが海水浴を楽しんでいました。中にはヌードで自然を楽しんでいる人も見かけました。

   

港からスルジ山方向を見た風景(左)とボートでかなり離れた場所から見た風景(右)

グラスボートを楽しんだ後は、旧市街を取り囲む城壁の上を歩く「城壁ウォーク」に行きました。意外にも石段のアップダウンが多く直射日光を受けてのウォークは多少足が疲れましたが、オレンジ色の屋根が続く珍しい景観には満足しました。

   

城壁から見た港の様子(左)と城壁から見た旧市街の風景①(右)

城壁から見た旧市街の風景②

スルジ山、旧市街、グラスボート、城壁と観光を終えて、バスでドゥブロヴニクのホテルへと向かいました。ホテルはグランド・ホテル・パークです。

  

ホテルの正面から撮った写真(左)とホテルの裏側から撮った写真(右)

夕食は、近くのスーパー・マーケットで美味しそうなサンドウィッチ、果物、おつまみ、ジュースなどを買い込んで海岸へ行き、そこで涼みながらゆっくりといただきました。

次の日はもうこの旅行の最終日で、お昼頃にはホテルを出てドゥブロヴニク空港へ向かわなくてはなりませんでした。

さて翌日最終日の午前中に再度スルジ山へ観光に行くことにしました。

これは前日のスルジ山観光は午後で光の方向がよくなくアドリア海の色があまりきれいに出ていなかったこと、頂上から旧市街を眺望するとロープウェイの柱やロープが写真に写り込んでしまうこと、頂上だけでなく山の中腹など色々なビューポイントから旧市街を眺望したかったことが大きな理由です。

全行程をタクシーで回ることにし、結果としてタクシー代は総額76ユーロかかりましたが多くの貴重な絶景を堪能することができました。

朝食後早めにホテルをタクシーで出発しまず旧市街の入り口であるピレ門まで行きました。

その近くにあるタクシー乗り場からスルジ山往復の安心の定額タクシーに乗りました。

乗り込むときにタクシーの運転手に希望のビューポイント(下記Google地図参照)を4箇所示して相談した結果、ほぼそれと同等かそれ以上の絶景が望める場所で写真撮影ストップをしてもらえることになりました。

ところで今回はタクシーで全行程を巡りましたが、時間と体力がある場合はウォーキングを兼ねて徒歩で上の地図に示した旧市街が見渡せる絶景ポイント①~③を回っても面白いと思います。道中に美しいアドリア海が見え隠れすると思います。

まず最初にタクシーか徒歩で①のBanje Beachの入り口付近へ行き絶景を眺めたら、山の斜面を石段や坂道を通って約600メートル進み②の展望台へ行き、さらに約800メートルほど斜面を登って③の絶景ポイントへ行くという行程になります。

ご参考のために、以下のGoogle地図に①から②の場所へ歩いて上るときのルートの一例を挙げておきます。

さて話を戻しますと、当日絶景ポイント巡りをお願いしたその運転手は、前日午後リムジンでスルジ山を上った最短の道とはまったく違うとても遠回りの景色が良い道をわざわざ通ってくれました。隣国のボスニア・ヘルツェゴビナとの国境検問ゲートが見える場所まで行きました。

その時にスルジ山頂上に行くまでに何度かストップしてもらい撮影した絶景の一部を掲載しておきます。

スルジ山の麓あたりから眺望した絶景

  

スルジ山の中腹あたりから見た絶景

   

スルジ山の頂上より少し下あたりから眺望した絶景(絵葉書や旅行パンフのショット?)

旧市街の部分を少しズームで拡大して撮影した写真

  

頂上から左側を眺望した景色(左)と頂上から右側を眺望した景色(右)

スルジ山の頂上で少し右側に歩いていって眺望した風景(登山道付近)

上に掲載した写真を見てわかるように、目論見どおりやはり午前中のほうがアドリナ海のコバルト・ブルーや旧市街の屋根のオレンジ色などがより鮮やかに美しく色を出してくれています。

またスルジ山の上のほうには写真に写りこんでいるような黄色い花が咲き乱れていて、その香りがまた何とも言えず素敵なものでした。

途中でタクシーを降りて数分ほど散歩をしましたが、アドリア海の絶景、花の香り、爽やかな風に包まれて日常では味わえない素晴らしいひと時を過ごすことができました。

スルジ山観光を十分に満喫した後は、タクシーでまた旧市街のピレ門まで戻り、旧市街の中心付近にある青空市場へ散策に行きました。

そしてそのすぐ横にあるカフェに立ち寄り地元のカフェオレをおいしく味わいました。

旧市街から再びタクシーでグランド・ホテル・パークに戻り皆に合流し、バスにて帰国の途につきました。

ドゥブロヴニク空港から約1時間半でまずオーストリアのウィーン空港まで戻り、そこで成田までの飛行機に乗り換えました。

ウィーン空港までの飛行機は行きの時とは違ってプロペラ機ではなくジェット機でした。

ウィーン空港から成田行きの航空機に乗り換えて約11時間で成田に到着しました。

帰りのフライトもとても快適で、第一回目の機内食の後、映画を1本見て、フルフラットベットで熟睡し、目覚めたら第二回目の機内食の準備中でした。

旅行中不足がちなフルーツもたくさんいただきました。

最後に

今回ヨーロッパで新緑が美しい6月に森、林、湖、川、滝などの絶景を求めて8日間の旅行へ行ってきました。

オーストリアのグリューナー湖、スロベニアのブレッド湖、ボーヒン湖、ポストイナ鍾乳洞、クロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園、シベニク、クルカ国立公園、トロギール、スプリット、ドゥブロヴニクを訪れました。

今回世界遺産の都市も幾つか訪れましたが、正直なところドゥブロヴニク以外はあまり興味がなくとにかく緑と水の絶景を期待していました。

結果として、6月というベストシーズンに行くことができさらに実質6日間の観光の日はすべて晴天というとても稀な幸運に恵まれました。

絶景を撮るべくSONYのα7RIIIのフルサイズ・ミラーレス一眼レフカメラで最大3,800枚ほど撮影が出来るように128GBのSDカード2枚と64GBのSDカード1枚を持参していましたが、団体ツアーということで撮影時間が決まっているために、結局800枚の撮影にとどまりました。

しかし最も楽しみにしていたクロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園、スロベニアのブレッド湖そしてクロアチアのドゥブロヴニクでは重要な撮影ポイントでしっかりと思っていたような絶景が撮れたのでとても満足しています。

今回の観光旅行を通して、絶景を満喫するには季節と天候がいかに重要かを改めて認識させられました。

なお今回旅行したクロアチア、スロベニアはホテルの設備、スーパーやカフェ従業員のサービス、料理があまり満足のいくものではありませんでしたが、美しい自然はやはり貴重な財産だと感じました。

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