年末年始に家族でハワイ旅行(1)

はじめに

昨年の5月頃に日本でもようやく新型コロナの流行が収まり、とりあえずいつもの日常の生活が戻ってきました。

そろそろ海外旅行も再開できると思いながら今後の旅行の計画を色々と検討していましたが、コロナ禍で3年半ほど中断していました年末年始のカウントダウン花火を見にいく海外旅行はどうするか気になっていました。

当時すでに初夏になっていましたので今からその年の年末年始のカウントダウン花火を見るための海外旅行を計画するのは遅すぎると思いました。10~20分間のカウントダウン花火を見るために内外から多くの観光客が集まるので都合の良いホテルや航空機がほぼ売り切れ状態になるからです。やはり遅くとも1年ほど前に予約をする必要があります。

ところがWEBで何気なくハワイのホテルの空き具合を見ていたら今年は年末年始は予想以上に空き部屋が多いことに気が付きました。当時ニュースでも盛んに紹介されていましたが、新型コロナの流行が収まっても大幅な円安のために旅行費用がかさみ日本人のハワイ旅行は以前の3~4割程度までにしか回復していないということでした。

そこでこれをチャンスと思い、その年のカウントダウン花火を見るための家族旅行は急遽ハワイに決めました。

ところで3~4年前の新型コロナの流行が原因で中止せざるを得なかったシドニー湾でのカウントダウン花火鑑賞の旅行ですが、再びそのチャンスが巡ってきました。うれしいことに先月(1月)初旬に2024~2025年の年末年始の家族旅行のために、日本~シドニー間のフライト、シドニー湾近くのホテル、およびシドニー湾カウントダウン花火鑑賞ディナークルーズの予約と支払いをすでに無事に済ませました。

ハワイへの家族旅行

ハワイへは今回4度目になる観光旅行ですが、ワイキキ海岸でのカウントダウン花火鑑賞以外にまだ訪れていなかったハワイ島やオワフ島の北部の観光地を回ることにしました。

年末に日本から飛行機でオワフ島のホノルルへ行きそのままハワイ島のコナ空港へと乗り継ぎました。まずハワイ島に4泊して島中の主な観光スポットを巡り、31日の大晦日にホノルルへ戻りワイキキに4泊して1月初めに日本へ帰国しました。8泊10日の少し長めのゆとりあるハワイ旅行となりました。

ハワイのカウントダウン花火鑑賞

WEBの投稿などを確認するとハワイではワイキキ動物園に近いワイキキ海岸近くの海上から花火が打ち上げられるとのことです。過去に鑑賞しに行った香港、台北、シンガポールのカウントダウン花火の場合と違い、ハワイの場合は観衆の数に比較して、花火が良く見える場所は海岸沿いにかなり長く広いので、海岸に出て行って鑑賞しても人で混みあうことはまずないと思います。

しかし台北、シンガポールで経験したようにホテルの部屋のテラスから気楽に鑑賞できればそれに越したことはないと思いそのようなホテルを予約することにしました。

ハワイでの観光、グルメ、ホテル

今回は現地観光ツアーを6回利用しました。仲介会社は最近ますます便利になってきたVELTRAを通して予約しました。まずハワイ島観光では、

ハワイ島一周1日観光貸切チャーター

マウナケア山麓 夕食付夕日と星座観察ツアー(混載)

キラウエア火山1日観光貸切りチャーター

次にオアフ島観光では、

神社初詣と農場見学貸切りチャーター

オアフ島ノースショア1日観光ツアー(混載)

ホエールウォッチングクルーズ(混載)

いつものように貸切りチャーターを大いに活用しました。混載ツアーとは違い自由に観光ポイントやコース、滞在時間を計画し、またその都度柔軟に変更することができるからです。またガイドさんともたくさんおしゃべりできることもうれしいポイントです。

また滞在中グルメに関しては、ロブスター、ステーキそしておなじみのガーリックシュリンプ、エッグベネディクト、ポキなどを堪能しました。

ホテルはまずハワイ島では観光、ショッピング、食事に便利なカイルア・コナにあるロイヤル・コナ・リゾートに4泊しました。またオアフ島ではワイキキの海上から打ち上げられるカウントダウン花火をまじかで鑑賞できるようにザ・ツイン・フィンの上層階オーシャンフロントの部屋に3泊しました。ワイキキの最後の1泊は日本人に人気があるということで以前からどのようなホテルなのかが気になっていたヒルトン・ハワイアンビレッジ・ワイキキビーチ・リゾートにしてみました。

1日目

羽田空港からANAのエアバスA380に乗ってまずホノルル空港(ダニエル・K・イノウエ国際空港)へ行きました。このエアバスは以前このブログの「ANAがハワイ路線にA380を就航」の記事で紹介したまさにその3機のうちの1機でした。A380 ANA HAWAii FLYING HONU (フライングホヌ)と呼ばれていて私たちが搭乗したのはオレンジ色の亀さんの飛行機でした。

下の写真はお隣に止まっていた仲間の水色の亀さんです。

世界最大の旅客機ということだけあってやはりキャビン内部はかなり広くゆったりした感じでした。

ホノルル空港に到着したあとそのままハワイアン航空に乗り継いでハワイ島のコナ空港まで行きました。

ところでハワイアン航空のエコノミークラスではスーツケースを預け入れるのに料金がかかるようになっていました。ただしハワイアン航空マイレージ会員になっておけば割引料金になるということだったので事前にマイレージ会員(無料)に登録して割引してもらいました。

到着したコナ空港はとても開放的でのんびりとした雰囲気でした。そこからタクシーでカイルア・コナにあるロイヤル・コナ・リゾートへ行きました。タクシー代金は40ドルで約25分で着きました。下の写真はホテルの正面入口付近の様子です。このホテルはコナの街が徒歩圏で観光、ショッピングやグルメにとても便利でしかも部屋代もお手頃価格でした。ハワイで有名なABCストアも徒歩圏内に数軒ありますのでちょっとしたお買い物にも便利です。

このホテルの注意点は部屋のベッドの選択です。キングサイズ1台になるかダブルサイズ2台になるかは予約時の要望にかかわらず、チェックイン時に空き具合を見て判断されるということです。私たちは運よく希望通りになりました。

部屋は上層階のオーシャンビューで角部屋でしたので室内とL字型のテラスはかなり広く、テラスからは海側と山側を同時に雄大に望むことができ、見晴らしが極めて良い部屋でした。

動画の方がより雰囲気が伝わりやすいので、テラスに出て撮影した4Kの60fpsの動画も下に掲載しておきます。撮影時間帯は夕方です。

テラスの手すり付近には色々な小鳥が頻繁に来ていました。パンくずを置いてあげるとあっという間に小鳥たちが集まってきます。左下の写真は日本の手乗り文鳥みたいな小鳥が来たときの写真です。文鳥はハワイには1960年代に持ち込まれその暖かい気候に適応して定着したと言われているそうです。

また右下の写真はホテルの敷地から撮影したその日の夕暮れの風景です。

その日の夕食はハワイでも有名なカイルア・コナの海が一望できるシーフードレストラン「ハゴス・オン・ザ・ロックス」に行きました。ホテルからは歩いて2~3分の距離にあります。大人気であまりにもお客さんが多く結局1時間程度も待たされてしまいましたが注文したシーフードはうわさ通りとても美味でした。まさに波打ち際の席で波の音と生演奏を聴きながらのハワイらしいディナーでした。

ホテルの入り口そばの海岸沿いにイベント会場があり、朝はヨガ教室、夜はフラダンス・ディナーショーが行われていました。下の写真はそのイベント会場の夕方の様子です。すでにお客さんが集まってきています。

下の写真は夜にフラダンス・ディナーショーが行われている最中の様子です。私たちは参加していませんでしたが、他の多くの観光客同様会場外からもショーを見ることができました。

2日目

2日目からいよいよ本格的にハワイ島の観光です。この日はハワイ島一周1日観光貸切チャーターでハワイ島のキラウエア火山国立公園以外の主な観光スポットを巡りました。朝8:30から夕方18:30までの10時間チャーターです。

予約時に現地ツァー会社と打ち合わせをした時には、コーヒー農園、黒砂海岸、ヒロのダウンタウン、レインボー滝、アカカ滝、ワイピオ渓谷展望台、ポロル渓谷展望台を回るとしていましたが、当日ガイドさんと相談し、家族の希望や時間の制約から、黒砂海岸の代わりに海亀が現れる近場の地元の海岸、ヒロのダウンタウン散策の代わりにマカダミアナッツの工場へ立ち寄ることにしました。

朝ホテルの正面入り口に来ていただいたのはベテランの日本人女性のガイドさんでした。現地ツアーの会社を経営している女性社長自らのお出ましでした。色々なことに詳しくまたとても気が利いていて、10時間もご一緒する間には楽しい話やお互いに個人的な話もたくさんしました。

コーヒー農園

朝一番で訪れたのは、コナコーヒーのUCCハワイ直営農園です。ハワイ島コナ地区フアラライ山の裾野、標高460m付近にあり、総面積約16ヘクタール(東京ドームの約3.5倍)の中におよそ1万8千本ものコーヒーの木が植えられているそうです。

下の2枚の写真のように海と街を眼下に雄大に見渡す場所に農園があります。

 

下の写真はコーヒーの木です。すでに収穫の時期は過ぎていましたが、見本としてこの木の実は残しているようです。直接この木から赤茶色の実を取って、生のコーヒー豆の試食もさせてもらえました。この生の豆はコーヒーの味はしませんでした。

下の写真はコーヒーの焙煎を行っている部屋です。

下の写真のようにお店の一角には無料で色々な煎り加減のコナコーヒーの試飲ができるコーナーがあり、たくさん試飲させていただきました。

実はこの農園にはオープン前に早めに到着しましたが、ガイドさんのお知り合いということで特別に早めに開けてもらえたので、他の観光客はまだ誰もいなくて私たちだけでゆっくりと見学することができました。こんな景色の良い気持ち良い職場で働ける人はとてもラッキーだなと思いました。

海亀に会える海岸

次に訪れたのは、黒砂海岸の代わりに地元の人しか来ないような海亀を見ることができる静かな海岸です。黒砂海岸は距離がかなり離れていて時間的に行くのが困難だということでした。

下の写真は砂浜に出る直前に通り抜けた雑木林です。足元はよくないですがとてもワイルドな感じで歩いていて楽しくなるような場所でした。

雑木林を抜けると突然開けた海岸に出ました(下の写真)。

下の写真の真ん中あたりに泳いでいる海亀の甲羅が見えています。浜辺には地元の人と思われる十数名程度の人が海亀を見に来ていました。浜辺を散策すると全部で6~7匹の海亀を見つけることができました。

海亀を見た帰りに港の船を見ていると左の写真のように船外機を4つも付けた釣り船を見かけました。

船外機3つまでののスピードボートはよく見かけますが、4つもあればかなり速いスピードが出せるのではないかと思われます。珍しいのでついシャッターを切ってしまいました。

マカダミアナッツの工場

次に向かったのが、家族が強い希望を出したマカダミアナッツの工場(HAMAKUA macadamia nut company)です。ハワイ島には2か所の工場があり、こちらはより小規模ですが、観光客が少なく落ち着いて見学できるし、またなかなかおいしいナッツを作っているそうです。

後で分かったのですが、カイルア・コナの街の中心部にもHAMAKUAマカダミアナッツの直営店がありました。商品の価格を見たらこの工場の売店と全く同じでした。

私も家族も普段は全く味付けしていない素焼きのマカダミアナッツしか食べませんが、こちらの売店にはちゃんとそれが販売されていて安心しました。自分たち用の大きめの徳用袋を数袋とお土産用に味付けのナッツもいくつか購入しました。

下の写真は工場の内部です。

ポロル渓谷展望台

次にポロル渓谷展望台へ行きました。ポロル渓谷はハワイ島の最北端に位置する渓谷だそうです。

下の写真は数台しか駐車できない狭い駐車場のそばにあった看板です。そこにはPOLORU HISTORIC TRAILと書いてあります。ここから渓谷に降りていく遊歩道があるようです。浜辺まで約20分だということですが道があまりよくないそうです。気持ち良いお天気にも恵まれ私たちはのんびりと展望台からの美しい風景を堪能しました。

下の2枚の写真は展望台から眺望した景色ですが、波に洗われる断崖絶壁の姿はなかなか勇壮です。海と空のコバルトブルーがとてもきれいでした。ヤシの木の風景もハワイらしいと思います。これらの絶景の写真は早速PCの壁紙などにしたいと思っています。

ポロル渓谷を後にして昼食のこともありヒロの街方面へ向かいました。

途中壮大な景色が広がる場所でしばし休憩を取りました(下の写真)。

昼食

昼食は最初はヒロのSUISAN FISH Mkt というポキで有名なお店でとる予定でしたが、ガイドさんによるとそこよりむしろKTAスーパーマーケットのポキの方がおいしいと教えてくれました。

家族で相談し結局KTAスーパーマーケットでポキとご飯を調達し、近くの公園でピクニックランチをすることにしました。

ハワイ島最大のスーパーであるKTAのポキコーナーには色々な種類のポキが量り売りされていてどれもおいしそうでかなり迷いましたが、3種類の異なるフレーバーのポキを購入しました。

ヒロのダウンタウン近くの緑の芝生がきれいな公園に屋根付きのテーブルコーナーがあり、そこで皆で楽しく食事をしました。お天気も良くそよ風も心地よくおなか一杯食べて大満足のランチタイムになりました。

ところでその公園からは彼方にマウナケア山を望むことができました。下の写真にはマウナケア山の山頂に各国の天体観測所の建物が白く見えている様子がうかがえます。

ハワイ州最高峰の山であるハワイ島のマウナケア山頂は標高約4205mで空気が乾燥していて晴れの日が多く天体の観測に最も適しているそうです。現在11か国の13の天文台が設置されていて日本の国立天文台ハワイ観測所(有名な「すばる望遠鏡」も含む)もそこにあるということです。

ワイピオ渓谷展望台

昼食の後はワイピオ渓谷の展望台へ向かいました。ワイピオ渓谷はヒロから約1.5~2時間の距離にある絶景スポットです。300~600mの断崖絶壁に囲まれていて、雄大でワイルドな雰囲気を醸し出しています。

「ワイピオ」はハワイ語で「曲がりくねった水」という意味だそうで、この渓谷の中心部には ワイロア川が流れているとのことです。

下の写真は道路沿いにある「ワイピオ展望台」の案内看板です。

下の写真のように展望台は駐車場から丘を少し下った先にあります。

下の2枚の写真は展望台から渓谷の端付近を眺望した風景です。こちらもポロル渓谷展望台からの景色のように断崖絶壁と海が特徴的な絶景です。

アカカ滝

ワイピオ渓谷を後にして次はアカカ滝へ行きました。アカカ滝州立公園の中にあり、歩きやすい遊歩道が整備されていて一周800mほどです。遊歩道の両側には南国の草木が生い茂り、所々に花も咲いていて爽快なウォーキングが楽しめます(下の写真)。

しばらく歩くと雄大なアカカ滝が見えてきます(下の写真)。ハワイの神話や歌に登場する美しいアカカ滝は落差が約134mあり圧巻の迫力です。

伝説によると、昔この地方にアカカという男性がいて浮気をしていました。妻に見つかったアカカは恥ずかしさと後悔のあまり崖から身を投げたそうです。それを知った妻が崖の上で涙を流しそれがアカカ滝になったということだそうです。

和歌山県にある 日本一の落差を誇る「那智の滝」の高さが133mですのでそれに匹敵する規模と豪快さ、同時に優雅さを誇っています。

レインボー滝

アカカ滝を後にして今日最後の観光スポットであるレインボー滝を見に行きました。

レインボー滝はワイルク川州立公園のワイルク川の上流にあり、滝に虹がかかることからレインボー滝と呼ばれています。月の女神ヒナが住んでいたといわれる洞窟も見ることができます(下の写真)。

私たちが訪れたときはもう夕方で、太陽の光が滝に十分に差し込んでいなかったこともあり、虹は見れませんでしたが水量の豊富な滝の美しい姿を堪能することができました。

カイルア・コナへ向けての帰路

今日一日のハワイ島観光をすべて終了し、帰る途中にヒロの街を通過することになり、街歩きはできませんでしたが車窓から街並みを眺めることができました。

ヒロを出てハワイ島の内陸部を通りカイルア・コナまで約1時間30分で帰ってきました。帰りの長い道中ではガイドさんと色々と楽しくおしゃべりをしましたが、気になっていることも聞いてみました。

まずハワイの水源はどうしているのかということです。ハワイのダムなど聞いたことがありませんので不思議に思っていました。水源は豊富に湧き出る地下水を利用しているそうです。

また電力はどうしているのか聞くと、ハワイは主に火力発電所で電気を起こしているそうです。ハワイでは自然をとても大切にしているのでCO2を出すようなものでなくほぼ100%自然エネルギーを利用しているものと勘違いしていました。

しかし最近、喜ばしいことにハワイのひとつの火力発電所を止めて、太陽光発電に切り替える予定とのニュースを聞きました。ヒロからコナまで帰るときに車窓から見えたようにハワイ島の内陸部など広大な原野が広がっており太陽光パネルを設置する場所には事欠かないと思いました。

コナの宿泊ホテルに到着したのは予定の18:30を10分ほど過ぎた時刻でした。経験豊富なすばらしいガイドさんと概ね晴天の良いお天気にも恵まれ、大変楽しい1日貸切ツアーとなりました。ちなみに本日の費用はツアー代金と約15%のチップで合わせて約15万円でしたが、家族皆大満足でこの値段以上の価値があったと思っています。

この旅行記は「年末年始に家族でハワイ旅行(2)」に続きます。

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